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2024.11.6

熊谷真実さんが語る「甘え上手ってどんな人?」|作家LiLy対談連載「生きるセンス Season.5」第4話

「年齢を重ねるって、どういうことですか?」 作家・LiLyさんが人生の先輩を訪ねて歩く人気連載『生きるセンス』がセカンドシーズンに突入。より楽しく、より自由に、より心地よく生きるべく、人生のヒントをさらに深掘りしていきます。第5回のゲストは、熊谷真実さん。熊谷さんが大先輩の背中から学んだこととは。

第1話▶▶熊谷真実さんにとっての「センス」とは?
第2話▶▶熊谷真実さんが語る「神様の役に立つということ」
第3話▶▶熊谷真実さんが語る「愛と性と心について」
第5話▶▶熊谷真実さんが語る「執着を手放して、視野を広げる」

年齢を重ねた女性の輝く姿は私たちに勇気をくれる――LiLyさん

LiLyさん(以下、L) さて、真実さんを目の前にして、私があらためて驚いているのが、スタイルが20代!!

熊谷真実さん(以下、M) わ、ありがとうございます!

L 40代になって、お肉がつく場所が昔と変わることを体感していて。努力なしに“若々しい腰回り”って無理なんですよ。だから改めて尊敬です。体型維持のために心がけていることってあるのですか?

M 一度、10日間の断食道場を体験したことが大きいかもしれません。

L 断食って、すっごく興味あります。

M 太りたくないというよりも、年齢的にも病気で一気に痩せてゲッソリしまうことがあるでしょう? そのときに痩せたって思われすぎないために、最初から痩せておこうと思ったんです。

L 動機が面白すぎます(笑)。

M 髪を明るく染めたのも同じ理由(笑)。病気になって入院した時を想像したら、白髪と黒髪のプリンになった頭で病院から記者会見をしている自分の姿が頭に浮かんで。これはまずい、最初から髪も明るく染めておこう、と。

L 急激な痩せすぎ防止と入院時のプリン対策の結果、若返ったってすごい面白いです! その結果、入院どころかグラビア撮影へと人生が進んでいったのも素晴らしすぎる!

M あはは! 実はあれも偶然というか、夫が撮ったビキニ姿の写真が、自分で見ても悪くないと思えたものだったので、勇気を出してマネジャーに見せてみたんです。すると「すっごくきれい!」って言ってもらえて。それで背中を押された気分になって、SNSに上げてみたら、すぐにオファーをいただいたんですよね。

L あの姿は、まさに女神でした! 年齢を重ねた女性がキラキラしていたり、美しい状態をキープしていると、勇気をもらえます。日々運動を頑張るモチベーションにもなります。人生はこの先もずっと楽しい! って思わせていただける先輩の背中って、何よりのプレゼントなんです。

純粋な愛があってこそ素直に甘え上手になれる――熊谷真実さん

M 私自身、上の世代の女性たちに素敵な生き様とその背中を見せてもらってきました。その経験が勇気を与えてくれているのかも。

L その話、ぜひ聞かせてください。

M たとえば石井ふく子先生。彼女は、97歳のとき、私にステーキを奢ってくださったんです。その年齢で奢りたい気持ちがあるって素敵じゃないですか?

L それもステーキというのが、またかっこいい!

M ほかにも浅岡ルリ子さん、高橋恵子さんなどなど。

L わぁ、華やかですね!

M いつも「年齢を重ねるって素敵なことよ」と語っていらして、その言葉どおり、みなさん現役オーラを放っているんですよね。

L どんなときにそのオーラを感じるんですか?

M 恋愛関係ということとは別に、お会いするとボーイフレンドが隣にいて、優雅にエスコートされているのが印象的でした。彼女がリスペクトされているのがわかるのはもちろんのこと、彼女もお相手をリスペクトしている。ずっと女性でいることを忘れないってよく言うじゃない? それって、男性にエスコートされる存在でいることなんだなって。

L わ、名言です。

M 先輩のそういう姿を見てきたから、私もいつまでも男性にエスコートされる存在でありたいし、そのために努力したいなと思いますよね。

L 今、上手な甘え方がわからない女の子って多いかもしれないですね。周りには甘え上手な女子が多いのですが、それって要は素直ってことで、素直であればあるほど生きるセンスがあるって最近はつくづく思います。

M 素直な気持ちで甘えることは、愛がないと難しいですからね。

L そうですね。甘え上手はそこに愛と自立があってこそ、かもしれません。甘え下手=サバサバ女子みたいなイメージもありますが、甘えたくない=プライドが高いのかな? とも思います。自立していて甘え上手なら、もう人生無敵です。

M 私は今の夫と結婚する前に聞いたんです。「私は人に何かをしてあげたいタイプです。あなたは?」って。そうしたら、「僕もしたいタイプです」という返事。だからそこで決めたんです。「じゃあこれからはあなたにお願いするわ」って。

L 素敵! おそらく人間のどこかに、愛する人をエスコートしたい願望ってあると思うんですよ。男でも女でも関係なくみんなあると思うし、それは性別より性格というか。でも、同時に相手に見返りを求めないで尽くすのは、男女ともに難しいこと。よく思うのは、勝手に尽くして不機嫌になるよりも、何も尽くさずにいつもご機嫌でいるほうが、人間関係上手くいくなぁってことです。友情でも同じだけど、男女関係なら特に、女性は男性にお願いされてもいないところまで尽くしすぎて、無理がきて爆発するってよくあることだから(笑)。だから、恋人にどう尽くすか、よりもエスコートされるためにどうしたらいいのかを考えたほうがお互いに嬉しいかもしれないですね。

M そのほうが男性も成長しますよね。

L はい。私は恋愛において昔からそこだけが得意です。尽くしすぎずにご機嫌で甘え上手。結局、素直がいちばんコスパもタイパもいいですよ。素直になれないのが可愛いのは、それこそ若さの特権。自然体で、いっぱい笑って人に優しくしてるのがいちばん!

M お互いその頂点目指して行きましょう!(笑)

熊谷真実
俳優・タレント。映画、ドラマほか幅広い分野で活躍。2020年夏から静岡県浜松市に移住。’20年11月から「浜松市やらまいか大使」、’21年6月から「静岡県観光プロモーション 観光PRメッセンジャー」に就任。
Instagram:@mami_kumagai310
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LiLy
作家。1981年生まれ。神奈川県出身。N.Y.、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。25歳でデビューして以来、女性心理と時代を鋭く描き出す作風に定評がある。著書多数。今年ベッド内美容ブランド「Bedin」をローンチ。
Instagram:@lilylilylilycom

次回は11月20日公開予定!
第5話「執着を手放して、視野を広げる」
お楽しみに!

イラスト/ekore 構成・文/本庄真穂

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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