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2024.3.3

バービーさん&稲葉可奈子先生が『美的』世代のお悩みにズバリ回答! 「Femtech Fes! with 美的」スペシャルステージをレポート!

2024年2月9日〜11日、5,000名を超える過去最多の来場者を記録し、大盛況のうちに幕を閉じた「Femtech Fes!」。2日目には、美的.com連載「わたしにもできるフェムテックBeauty」とのコラボレーション企画として、お笑い芸人・バービーさんと産婦人科専門医・稲葉可奈子先生のトークセッションが行われました。

テーマは「自分らしく生きるために、今できること」。『美的』読者から寄せられた質問に名アドバイスが続出!

バービーさんは自身のYouTube『バービーちゃんねる』で生理や妊活の話題を取り上げるなどフェムテックに精通。稲葉先生も、産婦人科診療の傍ら「メディカル・フェムテック・コンソーシアム」の副理事長を務め、フェムテック関連の情報などを発信しています。この日のトークは、そんなおふたりに『美的』読者からの質問を投げかけ、回答していただく形で展開しました。会場に訪れることができなかった方のために、全9問のQ&Aをたっぷりレポート♪

Q1 フェムテック、何から始めればよいですか?

バービーさん(以下敬称略)今、フェムテックって、流行語みたいになってますが、悩みがなければ始めなくてもいいかなって私は思うんですよね。

稲葉先生(以下敬称略)おっしゃる通り! フェムテックは、悩みに応じて解決するものです。だから何から始めるかは、まず自分自身を見つめることからですね。悩みがなければ、悩みのないことに悩まないで、私って幸せ!と思った方がいいです(笑)。

Q2 生理痛やPMSが辛いんです。自分でもどうしてよいかわかりません

稲葉:市販の鎮痛剤を使ってもつらいとか、セルフケアではどうにもならないという場合は、産婦人科に相談してください。病院では、漢方だったり、低用量ピルだったり、その方に合う治療プランを組んでくれるので、きっとラクになるはずです。

Q3 20〜30代にやっておけばよかったと、後悔したことはありますか?

バービー:投資!(笑)。あとは、やりたいことはやり尽くした感がありますが、健康貯金みたいなことは全然できていなかったです。生活習慣として運動をしておけばよかったって思いますね。今からはちょっと…。

稲葉:今からでも遅くないですよ、運動してください(笑)。私自身は20〜30代、やりたいことをやってきたので後悔はありません。でも、先日40代で生理痛の治療に来られた方が「20代のときに来ていたらよかった」とおっしゃっていたのを思い出しました。もし20~30代の皆さんで、なにかつらい症状があるなら、「今のうちに婦人科を受診して」と言いたいですね。

Q4 結婚や出産など、周りの友人と比べて焦ってしまいます。両親から会うたびに『結婚はまだ?』と言われ…どうしたら?

バービー:これね、私も実体験としてあるんですが、尖りまくる!(笑)。   海外旅行に行きまくったり、夜遊びしまくったり…そんな日常を送っていたら、親もなにも言わなくなりました(笑)。逆に、尖りまくれば尖りまくる程、本当に自分に合うパートナーに出会えたりするんですよ。

Q5 『◯歳までに子供を作りなさい』とよく言われます。急がなければならないのでしょうか? 出産のタイムリミットは?

稲葉:いつか子供が欲しいと思っていて、現時点で一緒に子育てできるパートナーがいて、パートナーも子供を望んでいるのであれば、先延ばしにしないですむ妊活は、先延ばしにしない方がいいというのが、産婦人科医からのメッセージです。

バービー:卵子凍結という選択肢もありますが、卵子凍結におすすめの時期はあるんですか?

稲葉:一応は、30代前半までに採卵するのがいいですね。

バービー:ひぇ〜っ!  現実は厳しい!!

稲葉:それに、卵子凍結さえすれば、妊娠・出産はいくらでも先延ばしにできるわけではありません。今は仕事が忙しくて無理という気持ちもわかりますが、自分のキャリアと子供が欲しいという思いのプライオリティを考えてみることは大切です。

Q6 妊活を始めたいけれど、夫が産婦人科に行きたがりません。妊活中、パートナーと仲良くする秘訣も知りたいです

稲葉:まずは病院に行かなくても、排卵日に(性交渉の)タイミングを合わせるなど、妊活はできます。ただ、精子に問題がある場合はどんなに妊活しても妊娠しづらいというのは事実。やはり男性も一緒に、早めに検査を受けて欲しいですね。

バービー:飲み会とかで男性側の妊活の苦労話を聞くこともあって、「そんなこと言ってないでやれよ!」って、思っちゃいますが(笑)、あまりプレッシャーを与えるのも良くないのかなとも思ったりして…。

稲葉:でも妊活はひとりではできませんからね。ふたりで足並みを揃える努力が必要です。

バービー:膝を突き合わせて議論しなくちゃね! 私の場合は、生理のこととかもパートナーに細かく話すようにして、理解してもらっています。あと今、生理周期や排卵日をパートナーと共有できるアプリがありますよね。あれも使っていますよ。

Q7 将来の更年期が心配です。今からできることはありますか?

稲葉:心配しなくていいです! 更年期は思春期と同じで誰でも通りますが、更年期症状はみんなに出てくるわけではなくて、半分以上の方はなんの症状もありません。50歳前後になってホットフラッシュやめまいなどの症状が出て、もしかして更年期かも?と思ったら、そのとき産婦人科に行けばいいのであって、起こってもいないことを今から心配する必要はありません。

稲葉:更年期の予防というわけではないですが、いい感じに年を重ねていく〝ウェルエイジング〟のためにできることと言ったら、運動習慣です。

バービー:わぁ〜〜、やっぱりそうなんですよね、運動習慣…。あまりできていないんです…。

稲葉:ちょっとした運動でいいので続けていって、ある程度の筋力を保てていたら、骨ももろくならずにすみます。加齢による基礎代謝の低下や体重増加を防ぐこともできますよ。

Q8 健康診断でこれだけはやっておくべき!という項目を教えてください

稲葉:血液検査や心電図、レントゲンなど基本的な項目にプラスして、女性は子宮頸がん検診と乳がん検診は必ず受けてください。さらに追加するなら、婦人科の超音波(エコー)の検査。エコーなら、症状の出にくい卵巣の状態も詳しく見ることができます。

バービー:婦人科で診察台に乗るのがイヤという声をよく聞きますが、私は逆に、あの足をウィ〜ンって広げること自体を楽しむようにしているんです。楽しんじゃえば、全然怖くありませんよ。

稲葉:異常がなければ、1〜2分で終わることですからね。検査をあとひとつプラスするなら、ピロリ菌の検査がいいかも。もしピロリ菌をもっていたら除菌することで、胃がんのリスクを下げられます。

Q9 育児や仕事で毎日ヘトヘト。おすすめのリフレッシュ方法やリラックス方法を教えてください

バービー:この質問に対しては、私がいつも使っているものを持ってきました。「ティンシャ チベタンベル」というんですが、普段これを鳴らして、ヨシッと気分転換をしたり、あとは漫画を読みまくったり、そんな感じで息抜きしています(笑)。稲葉先生はどうですか?

稲葉:まず細かいことは気にしないようにしています。掃除や片付けも適当に(笑)。あとは、4人の子供が寝静まった後に、大好きなウイスキーを少し飲んだり、美味しいスイーツをちょっと食べたり…大人だけのリラックス時間を楽しむのが、今日も1日頑張った自分へのご褒美です。

バービー:いいですね!

この後、会場に招かれた『美的』読者からふたりへの質問タイムがあって、ステージは終了!

最後に、ステージに来場した美的クラブ20名と一緒に記念撮影をして、終幕しました。

After Talk

お笑いコンビ「フォーリンラブ」

バービーさん

私がYouTubeで初めて生理について配信した4年前くらいは、公に生理を語る人なんてほとんどいなかったと思います。でも今ではこうやって、生理だけじゃなく、PMSや妊活、出産のことも、マイクを通して語れる場所がある。時代が変わってきたことを実感しています。でもその一方で、悩んでいても誰にも相談できなかったり、フェムテックに関心をもつこともない方たちがまだまだいます。私自身は健康マニアで、自分の体のことがすごく気になるし、どうにかしたいと思うから、なんでも調べる〝検索魔〟。そうやって得た情報を、陰で悩んでいるという方たちにどんどん届けていきたいという気持ちは大きいですね。
バービーさん/1984年生まれ。2007年に相方のハジメさんとコンビを結成し、「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。現在は、芸人としての活動だけでなく、エッセイの執筆、TBS『ひるおび』のコメンテーターとしても活躍。’19年に解説したYouTube『バービーちゃんねる』も人気。著書に『「わたしはわたし」で生きていく。」(PHP研究所)など。

 

産婦人科専門医

稲葉可奈子先生

こういったフェスを通して、女性の健康だけでなく、日々の快適さ、生きやすさにまでフォーカスが当たるのはとても良いことだと思います。今、フェムテック・アイテムがいろいろと出てきていて、さまざまな悩みを解消するためのセルフケアの選択肢が広がっていますよね。より快適な日常のために、これらを活用するメリットは大きいでしょう。ただし、生理痛やPMS、過多月経など、治療が必要な症状に対してまで、こういったセルフケア・アイテムだけで解決しようとしないこと! まずは早めの婦人科受診をおすすめします。

稲葉可奈子先生/関東中央病院産婦人科 医長。医学博士。京都大学医学部卒業後、東京大学大学院で博士号取得。関東中央病院産婦人科勤務の傍ら、「メディカル・フェムテック・コンソーシアム」副代表、「みんパピ! みんなで知ろうHPVプロジェクト」代表を務め、子宮頸がん予防や性教育、女性のヘルスケアに関する発信や社会活動にも尽力。

 

美的ステージの詳細はここからチェック! 「Femtech Fes!」主催・フェルマータについて 『美的』のフェムテック連載「わたしにもできるフェムテックBeauty」はこちら

 

撮影/浅葉未渚 ヘア&メイク/橋 泉未(バービーさん)、美樹(ThreePEACE・稲葉先生) スタイリスト/タクティ(バービーさん) 取材/つつみゆかり 

 

 

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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