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2024.3.3

23か国200以上のフェムテックが集結!来場5,000人超えで反響を呼んだ「Femtech Fes!」潜入ルポ

2024年2月9日(金)〜11日(日)の3日間、六本木アカデミーヒルズにて、fermata(フェルマータ)株式会社が運営するフェムテックイベント「Femtech Fes!」が開催されました。2019年の初開催から4回目となる今回は、世界23か国から200以上のプロダクトやサービスが集結し、過去最多の5,000人以上が来場して大盛況! その中身をダイジェストでお届けします。

フェムテックの名付け親をはじめ、世界のフェムテック起業家が来日

フェムテックとは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせた造語。女性特有の健康課題をテクノロジーで解決するための製品・サービスを指します。それこそ日本では2021年の新語・流行語大賞にノミネートされ、ここ2~3年かなり浸透してきた言葉だけれど、名付け親はデンマーク出身の起業家、イダ・ティンさん(生理周期管理アプリ「Clue」の共同創業者・元CEOで現会長)。今回の「Femtech Fes!」は、そのイダ・ティンさんをはじめ、世界中のフェムテック起業家たち24企業44名が来日参加したことでも話題に。会場はあちこちで英語が飛び交うグローバルな雰囲気に包まれていました。

世界のフェムテック市場を牽引する起業家たち。日本・アジアの消費者のニーズ発掘や日本市場への参入機会を求めて来日。最後列右からふたり目がイダ・ティンさん。最前列右からふたり目はフェルマータCEO 杉本亜美奈さん。

会場を巡りながら、フェムテック市場の「今」と「未来」を体感

会場は、フェムテック市場の「今」がわかる「Area1:世界を切り拓く氷山の一角」と、「未来」を垣間見る「Area2:深い海の中をのぞいてみたら」のふたつのエリアで構成。来場者は、まずArea1の3つのスペースを巡り、その奥にあるArea2へと導かれます。

国内メーカー中心に、人気アイテムの進化系が揃う【Area1】

Area1には、すでに日本で手に取ることができる、国内約60社のプロダクトやサービスが勢ぞろい。事業責任者や開発担当者から直接説明を受けたり、商品を購入することができることもあって、途切れることのない来場者の熱気に溢れていました。

フェムテックアイテムの代表格と言える吸水ショーツは、機能性はもちろん、「これが本当に吸水ショーツ?」と疑うほどファッション性の高いもが多数出展されていました。初心者が使いやすいデザインや柔らかさを追求した月経カップや、サブスクリプションで購入できるサービスなど、消費者のニーズに寄り添う新しいタイプが見られました。

オーガニック素材、無添加など、フェムゾーンケア専用のアイテムも続々。毎日手に取りたくなるように、ボトルの可愛さにこだわったものが目立ちました。

悩みをダイレクトに解決してくれる斬新なアイテムに出合えるスペースも

Area1からArea2に繋がるスペースで目を引いたのが、おりものの状態から月経周期を予測・管理するデバイス「kegg(ケグ)」。デバイスを腟に入れると、先端のセンサーがおりもの等のデータを収集。データは専用アプリに送られ、妊活のタイミングの把握をサポートしてくれます。日本でも既に医療機器化され、年内には手に入れられるようになる予定。『美的』とのコラボ企画でトークショーに出演したお笑い芸人・バービーさんも興味深く説明を聞いていました。

斬新で画期的な次世代のフェムテックに触れられる【Area2】

Area2は、世界のフェムテックのキュレーションエリア。現在の日本や海外のフェムテック市場を取り巻くルールや課題の解説、その解決に繋がる次世代アイテムなどが展示されました。

中でも、アメリカのEgal Pads社が作ったトイレットペーパ状の生理用品(写真左上)は、「生理の貧困」へのアプローチのひとつとなる画期的なアイテム。「これは便利! 日本にもあったらいいのに…」と、多くの来場者の注目を集めていました。オランダ発の妊活サポートアイテム、ファーティリリー カップ(写真右上)や、アメリカ発の骨盤底筋トレーニングアイテム「ケーゲルベル」(写真下)は、フェルマータで取り扱っていて、日本でも既に一般医療機器として手に入れられるアイテム。今回は、ケーゲルベルの開発者、哲学博士のステファニーさんが自ら、アイテムの魅力や使い方を説明してくれるというサプライズも。

フェムテックをより身近に感じられるワークショップも!

ルートの終着点に設けられたワークショップスペースでは、展示で感じたことを実際に言葉や絵、工作などで表現できる催しも。来場者が改めてフェムテックについて考え、自分の思いを表現できる場となっていました。

来場者がそれぞれの思いを書き出した紙は、あらかじめ設置されていたボードを大きくはみ出して壁いっぱいに!来場者の潜在ニーズの多様さや深さが読み取れて、フェムテック市場の新たなアイテム開発のアイディアにもつながりそう。

多彩なゲストを呼んでのトークセッションが大盛況!

開催期間中の目玉プログラムとして、フェムテックに精通するさまざまな分野のゲストがトークセッションを行いました。

10日(土)11:00からは、『美的』とのコラボで、お笑い芸人のバービーさんと産婦人科専門医の稲葉可奈子先生が登壇。「自分らしく生きるために、今できること」をテーマに、『美的』世代のお悩みに応える形でトークを展開しました。

美的ステージの詳細はここからチェック! 「Femtech Fes!」主催・フェルマータについて 『美的』のフェムテック連載「わたしにもできるフェムテックBeauty」はこちら

撮影/浅葉美渚 取材/つつみゆかり

 

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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