いよいよ、全員がマイナス20歳を生きていく時代、始まる!【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.19】
例えば大地真央さんは、一体何歳に見えるのか? ひょっとしたら地球一若く見えるかもしれない60代後半。でもこれは奇跡じゃない、意識が見た目を作る本当の意味での若返り。生物学的にもマイナス20歳は不可能ではないのだ。【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.19】
舞台『最高のオバハン 中島ハルコ』写真提供:東宝演劇部
今の60歳は、42歳の意識年齢を生きている?
今や、グラン世代の多くの人が“実年齢の7掛け”を生きていると言われる。つまり、50歳ならば35歳、60歳ならば42歳、70歳でも49歳という意識年齢を生きていると。
自分はそこまで若い気になっていない、という人も、例えば、こんなことってないだろうか。
「60歳の女性が登山で遭難も、無事下山」なんていうニュースを耳にした時、同じ60歳の女性はだいたいが、自分よりずっと年上の女性をイメージしながら、「60歳にもなって自力で下山なんて、凄すぎ」と驚くはず。そしてしばらくしてから、え、ちょっと待って、私と同じ歳? ともう一度驚くのではないだろうか。
だいたいが、65歳から高齢者と言われても、一体誰のこと?と、どうしてもリアル年齢の自覚を持てない65歳が、今や少なくない。
そういう時、自分もまさしく感覚的には“7掛けの年齢”を生きているのだと自覚してほしい。60歳だけれども、意識年齢はまさしく42歳くらいなのを、自覚してみてほしいのだ。
そう、だから提案。おそらく令和の50代60代は、身も心も人類史上最も若い50代60代であり、かつてないほど実年齢と意識が乖離していること、まず知っておこう。
そして、その乖離が今、私たちの心と体を混乱させていることにも気づいて欲しい。今の60歳は、昔の60歳との違いにどうしようもなく戸惑っている。今まさに年齢観やその年齢らしさが切り替わろうとしている過渡期であり、その変化に振り回されていると言っても良い。
20歳若いつもりでいると、本当に20歳若くなる研究結果があった?
でも大丈夫。意識年齢が、実年齢×0.7歳なら、あなたの体も肌も、その意識年齢まで若返る。ハーバード大学の研究では、生活環境も意識も20年前に戻すと、体自体も体力もどんどん若返ってくるという結果が出ているのだ。
つまり、60歳が“7掛け”の42歳の意識のまま、服を着てメイクして外出して人と関わって、そうやって生活していけば、体も肌もみるみる若返っていくという事実が解明されたのである。それこそ、7掛け年齢まで、やがて見た目だけでなく中身も若い頃に戻っていくと考えていいと思う。
だから、60歳は42歳の意識年齢を生きていて全然構わないのである。そうした意識が見た目の若さを、自然な若さを連れてくる。美容医療にそっくり頼らなくても、意識だけで、肌質や髪質はもちろん、筋肉も体力も、例えば握力も、もしかしたら視力まで戻ってくると言う研究成果があるのだから。
その生き証人が、世界一若く見える人、大地真央さん?
舞台『最高のオバハン 中島ハルコ』写真提供:東宝演劇部
日本一というより、おそらく世界一見た目年齢が若いかもしれない私たちのミューズ、大地真央さんのあまりにも自然な若さは、まさにその成果なのではないかと言う気がしてならない。美容医療では説明がつかないからだ。まさに身も心も、命まるごと7掛け年齢を生きている生き証人に他ならないからなのだ。
私たちの世代は、まだまだ昔の年齢観の呪縛があるから、20歳若いつもりになると、なんとなく若作りをしているのじゃないかという不安に襲われる。
でもそれは若作りではない、もう時代ははっきりと変わっていて、意識年齢のままに生きれば、そこに体が合わせてくる自然な若返りが始まるのだ。だから60歳の皆さん、42歳で全然構わない。60歳らしさなんていらない。そんな昔の枠組みに自分を当てはめないで。新しい年齢を生きてほしい。
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