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2023.5.31

ニュージーランドのオーガニックビューティブランド「アンティポディース」の新商品【渡辺佳子さん連載Vol.260】

ニュージーランドの土壌で育まれた植物成分を積極的に配合し、科学的視点からも進化を目ざす「アンティポディース」の新製品をご案内したいと思います。目もとを清めるようなアイジェルと、スーパーフルーツから抽出した成分をたっぷり配合したデイクリームの2点です。

 

まずアンティポディースというブランドについて少し。

アンティポディースは2006年に、エリザベス・バーバリッチさんによってニュージーランドの首都ウェリントンで創業されました。彼女は大学で生物学の学位を学びMBAも取得。卒業後は国際的な医療機器の会社に8年間在籍していました。外科医とともに働いているあいだに、少しの失敗も許されない厳しさを学びます。この経験から彼女は、アンティポディースの新製品開発も、緻密なまでに徹底して準備を進めながら行っているといいます。

 

ナチュラルなライフスタイルへの考えは、3人の子育てをしていた彼女にご主人が導入した生ジュースやサプリメントがベースになったそう。「スキンケアもナチュラルに!」と思ったものの、自分の乾燥肌に充分なうるおいを感じさせる天然由来成分のものが見つかりませんでした。そこで、ニュージーランドの汚染のない肥沃な土地と澄んだ空気、長い日照時間などの自然の恵みをいかしたナチュラル&ピュアなスキンケア製品を作りたいと考え、スーパーフルーツやスーパーフードに着目。

彼女は「ナチュラルでありながらも肌への実感があるプレミアムなオーガニックこそ時代に求められている」と考え、敏感肌からエイジングの悩みがある肌まで、あらゆる人に使ってもらえるようなクリーンでグリーンなブランドを立ち上げたのです。今回はまずこれから発売になる最新作をご紹介します。

アンティポディース アノイント H2O ディパッフィング アイジェル 30ml ¥5,720
6月1日より公式オンラインストアとコスメキッチン全店舗にて発売。

在宅でのパソコン作業が増えたコロナ禍で、エリザベスさんは、目もとのむくみを抑えるという意味の「de-puffing(ディパッフィング)」というワードの検索が非常に増えたことに気づいたそう。その悩みをナチュラル成分で解決したい!という思いを込めて開発された製品です。

目もとのむくみをはじめ、乾燥などの悩みに応えるアイジェル。ひんやり軽いジェルが目もとを落ち着かせます。製品名の「アノイント(Anoint)」には「聖水を塗って清める」という意味があるそう。肌の赤みを落ち着かせる・保水する・保湿する・肌を整えるなどの作用が期待できる成分を、ふんだんに取り入れています。

7つのキー成分のうちメインとなる2つは

(1)コーヒー種子エキス

(2)紅藻

そのほか、 (3)ニュージーランド産マヌカハニー (4)キュウリ果実エキス (5)植物性ヒアルロン酸 (6)ワイン製造の歳に出るブドウの絞りかすをアップサイクルした成分「ヴィナンザ オキシフェンド プラス(ブドウ果皮エキス)」 (7)竹の醗酵エキス(ダイサンチク葉エキス)を配合。VegSoc(英国ベジタリアン協会)からベジタリアン認証を取得している製品です。

アンティポディース ライムキャビア コラーゲンリッチ クリーム 60ml ¥6,380

こちらは4月に発売になったばかりのクリーム。キー成分としてスーパーフルーツのライムキャビア、サトウキビから作られるアミノ酸成分「DPHP」、アボカドオイル、マヌカオイルなどを配合しています。

ライムキャビアとは、40℃もの酷暑にも耐えるとされ、何千年ものあいだオーストラリアの先住民族に食されたり薬として活用されたりしてきたスーパーフルーツです。今回採用したものはサステナブルな方法で手積みして収穫しているオーストラリアの生産者から調達しているとのこと。

ニュージーランドの認証機関によるbio gro(バイオグロ)オーガニック認証、ヴィーガン認証取得、動物実験フリー。コスモス認証のエッセンシャルオイルによるフローラルライムの香りづけがされています。

エリザベスさんのこだわりは、第三者機関のラボと共同で科学的な検証をすること。このクリームも皮膚モデルでの検証のほか、モニターを募って実際の人の肌での検証まで行っています。

また、アンティポディースはサステナビリティにも力を入れて取り組んでいて、100%リサイクルをめざしてパッケージの開発も行っています。具体的には、持続可能な森林に由来する100%生分解性の厚紙で作られたリサイクル可能な箱、ガラス瓶、アルミチューブを採用し、100%野菜由来のエコインクで印刷するなど。やはり直近のナチュラルブランドにはこの分野での企業努力は不可欠なことですね。独自でリサイクル可能な蓋の素材を開発もしていて、一歩踏み込んだ活動に注目したいです。

 

アンティポディースについてより詳しいことは公式HPへどうぞ=>https://jp.antipodesnature.com/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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