健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2022.10.1

松本千登世さん「自分に対する見方を変える、 それが「美人」への第一歩」

私のいいところを引き立てるメイクって? 私に合うトレンドはどれ?そんな風に今、多くの『美的』読者が、コンプレックスをカバーしたり流行に合わせるだけでなく、自分の魅力を生かしてキレイになろうとしています。今月号の『美的』は、そんなポジティブなビューティマインドを強力バックアップ! 自分らしさと秋の気分とトレンド感と。さあ、総取りで行きますよ!

自分に対する見方を変える、それが「美人」への第一歩

「誰かと同じ」でなく、「誰とも違う」を楽しむことから始めてほしい。
その瞬間から、人は光を放ち始めます。

美容エディター・松本千登世さん

 

「芝居をするうえで、いてもいなくても気にならないみたいな存在でありたいと思うんです」。役者として脇を固め、その姿を日々目にするある女性が、インタビューで語ってくれた言葉です。舞台でも映画でも、ドラマでもCMでも、この人が放つ空気感と存在感に心を奪われていて、私にとっては、他の誰とも違う「かけがえのない人」。

理由はこの心のあり方にあったのだと、深く納得させられました。同時に、こうも思ったのです。知らず知らずのうちに、「主役」が誰もが目指すべき理想形と思い込んでいなかったか、そんな偏った価値観を持っていなかったか、と。改めて自問すると、真実が見えてきました。

もし、心のどこかに○○のほうが可愛い、○○のほうが愛される、○○のほうがモテるという「物差し」を持っていたら、今こそ手放したいと思うのです。なぜならそれは「誰かと同じ」を目指すことだから。自分に対する見方をオセロのようにくるりとひっくり返して「誰とも違う」を探し、見つけ、楽しむことから始めてほしい、と思います。

誰とも違う何かは、コンプレックスであることも多いのかもしれません。でも、でも……、実はそれこそが「私」にしかない個性であり、魅力。そう意志的に捉え直すことができる人こそが、本物の大人。自分を生かし、美しく生きる人、すなわち「美人」になれる気がするのです。

誰かから「愛される自分」でなく自分が「愛する自分」が基準。「似合う」という受動でなく「似合わせる」という能動。そう、美人とは理想形から解放された人。本当の自由を手に入れた人。

美容エディター

松本千登世

『美的』2022年11月号掲載
撮影/李 有珍(aosora) 構成/北川真澄

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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