テーマは、「TERRE A TERRE｣。大胆なノエルをはじめとしたジャン＝ポール・エヴァンの新作を堪能

ショコラティエの第一人者といわれる、フランスの「ジャン＝ポール・エヴァン」。その2009−2010年の新作を見ようと、発表会に行ってきました! 場所は、南麻布のとあるプライベートギャラリー。エヴァン氏の新作は、まるで小さなアートのように、フラットな台の上で存在感を放っていました。

今回発表するコレクションのテーマは、フランス語で土から土へを意味する「TERRE A TERRE」(テール・ア・テール)。私たちに豊かな食をもたらしてくれるテール(＝土)と、そこで働く人への感謝の気持ちを込めたそうです。こうしたテーマを、もっとも色濃く出しているのが、クリスマス用の4つの新作。人間にとっていちばん大切で、欠くことのできない土、空気、火、水をテーマにしたそうです。

たとえば、土をイメージした「テール」なら、切り株を模したショコラに、ボンボンショコラ入りのカラフルなオーナメントが11個も! イブのテーブルに、ステキなサプライズを添えてくれます。食後にいただいてもいいですし、ゲストへのお土産にしても喜ばれそうですね。

来日中のエヴァン氏みずからの、新作ショコラへの思いを聞いた後は、お楽しみの試食タイム。この日いただいたのは、4つのうちの「レール＝空気」(レジュール)、「ル・フゥ＝火」(フゥ)、「ロー＝水」(バンキーズ)の3つです。それぞれ、風船や炎、甘いクリスタルが添えられていて、なんともアーティスティック! ショコラムースのなかには、フルーティなジュレや、口どけなめらかなビスキュイがかくれています。ほかに、新作の「フレーズィン」を含むマカロン10種や、個性的な3つのタブレットなどもいただきました。

エヴァン氏の世界を垣間見るような、コース仕立てのショコラタイムを終える頃には、すっかり幸福な気分に。「おいしいものを味わうのは、人生でもっとも大切な時間。たくさんお金をかけなくても、毎日の生活の中でできることだから、ぜひ暮らしに取り入れて…」。この日、エヴァン氏はこんなメッセージを残しました。巷では「不況、不況」と叫ばれて久しいですが、エヴァン氏のショコラ＆スイーツで、心も体も元気になりましょう!

＊( )内は、日本での商品名です。

※他に、表参道ヒルズ店など、日本国内に4店舗あり。

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。