ヘアオイルってオイルの種類関係なく効果は同じって本当? 髪と頭皮のプロに真相を直撃【美容の常識ウソ?ホント?】
A:ウソ! 広くは同じ働きですが、それぞれに特徴があります
「濡れ髪ブームも相まって、近年、ヘアオイルはアウトバスのヘアケアの定番になっています。ヘアオイルとは、油が主成分のヘアアイテムで、髪の水分・油分を補います。潤いを保つ、ツヤを出すといった効果のほか、アイロンやドライヤーなどの熱から髪を保護するはたらきも。
ヘアオイルに使われるオイルには、たくさんの種類があり、どれもオイルという点では同じ。ですが、特徴はそれぞれ違います」(余慶尚美さん・以下「」内同)
ヘアオイルに使われるオイルのそれぞれの特徴とはたらき
「それぞれのオイルがもつ特徴や頭皮や髪にはたらきかける効果をご紹介します。自分の髪の状態やなりたい髪に合ったオイルを選ぶ参考にしてみてください。
●アルガンオイル(植物性)
アルガンとは、数年間雨が降らなくても枯れないといわれている奇跡の樹木。その種の中核部分から抽出する希少なオイルがアルガンオイルです。人間の皮脂成分と似ていて肌への浸透力が高い!傷んだ髪のダメージ回復に効果的です。
●椿オイル(植物性)
ヤブツバキという植物の種子から抽出するオイルです。ドライヤーの熱やカラー剤などの薬液による髪のダメージを防ぐ効ぐといわれています。髪になじみやすくツヤを出す効果が高く、紫外線予防にも。
●ホホバオイル(植物性)
不毛地帯や半砂漠地帯でも育つ植物、ホホバから抽出します。皮脂バランス調整作用、保湿作用、殺菌作用、抗炎症作用などに優れているのが特徴。皮膚への浸透が早いので、ヘッドマーサージで毛穴の汚れを取ったり、抜け毛、フケ、かゆみといった頭皮のあらゆる症状に効果的です。また、育毛的なはたらきも期待できるとされています。
●オリーブオイル(植物性)
オリーブオイルはビタミンEが多く含み、保湿力も高いため、乾燥によるパサつきを防ぐのにいいとされています。広がりがちな髪がしっとり落ち着き、ツヤもUPしますよ。ただし、食用オリーブオイルを使うのはNG。美容オイルと食用オイルとでは、製造、管理などの過程で異なります。また、美容オイルは酸化しやすいので、開封後は早めに使い切ってください。。酸化したオイルは「古い油」のニオイがするのでわかると思います。
●グレープシードオイル(植物性)
ぶどうの種から抽出したオイル。香りがほぼなく、無色で、使い心地もさらっとしていて低刺激。頭皮に潤いを与える効果があるので、頭皮の痒みやフケの改善に。
このほか、馬油、スクワランなどの動物性ヘアオイルや、ワセリンなど鉱物性ヘアオイルもありますが、一般的に発売されているヘアオイルは上記の植物性オイルをブレンドした製品が多いでしょう。
オイルはベタつくから苦手という人は、つけるオイルを見直してみて。髪の量が多くパサつきが気になる方はテクスチャーが軽めのモロッカンオイルや椿オイルを、反対に髪が少ない方はホホバオイルなどがおすすめです」
おすすめのオイルの使い方は?
「濡れた髪や乾かした髪につけるのが一般的ですが、個人的にはオイルクレンジングがおすすめです。ベタつきが少なく、比較的軽めのホホバオイルやグレープシードオイルなどで頭皮や髪をやさしくマッサージしてみてください。
オイルを髪につける場合は、直接つけるのではなく、オイルを手のひらに取り両手に十分に広げてください。こうすることでオイルがムラに付くのを防げます。最初にパサつきや傷みが目立つ毛先などに揉み込むようにつけ、そのあと手のひらに残ったオイルを全体にまんべんなく塗布しましょう」
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