頭皮も“バー”で洗う!NZ発の自然派固形シャンプーバーブランド「エティーク」に注目【渡辺佳子さん連載 Vol.160】
今回はニュージーランド発のビューティーバーブランド「エティーク」をご紹介したいと思います。
この「バー」という名前には2つの意味があります。
1つは固形という形状のこと。
もう1つはブランドのコンセプトであるB=ビューティ(美しさ)A=アウェイク(呼び覚ます)R=リソース(資源)の3つの言葉の頭文字を取ってのBARでもあるのだそうです。
世界的に関心が高まっている海洋汚染の問題に心を痛めた1人の理学部女子学生が、プラスチック撤廃をテーマに開発した化粧品がエティークです。
2012年にブリアン・ウエストさんが設立。必要な成分だけを濃縮するというシンプルな方法でプラスチックパッケージなしのシャンプー、コンディショナーなどを開発しました。現在はニュージーランドやオーストラリアを中心にアメリカ、台湾などでも販売されています。素材が天然原料であるだけでなく、バーを収納するコンテナも、生分解性にすぐれた竹素材を使う、動物実験フリーなど環境に配慮したサスティナブルなビジネスモデルを展開しています。
シャンプー&コンディショナーが固形!?と驚くかもしれませんが、実は私はかなり前から植物精油が含まれた自然素材の石けんで地肌を洗うのが好きで、その石けんが手に入らなくなってしまって以来、どこかがいい石けんシャンプーを作ってくれないかなーと思っていたのでした。バーで洗うことの利点は、スキンケアが必要な地肌だけを優先的に洗ってケアすることができる点です。
シャンプーというと髪の毛を洗うことで満足してしまう人が多いと思いますが、本当に洗うべきは地肌なのです。髪の毛だけ意識だと地肌の汚れが取れないままヘアケアが終わり、汚れが毛穴づまりや皮脂トラブルを起こして、地肌の炎症や毛根の弱り、根元の立ち上がらなさなど、地肌の健康から髪のスタイリングにまで影響します。
というわけでエティークの固形シャンプーに期待大!
今回日本上陸したシャンプーバーは4種類です。
◆ピンカリシャス(シャイニング=輝きとツヤ)
髪1本1本に輝きとうるおいを与えるシャンプーで、ココナッツオイル、カカオバター配合。
◆ヒーリキウィ(デリケートヘア、スキャルプケア)
ニームオイル、カランジャオイル(クロヨナ種子油)がフケ、かゆみなどのトラブルをケア。ココナッツオイル、カカオバター配合。
◆ミンタジー(ドライヘア ダメージヘア)
ペパーミントが頭皮に清涼感を。ココナッツオイル、カカオバター配合。
◆スイート&スパイシー(ボリュームアップ)
シナモン、ジンジャーが髪にハリコシを。ココナッツオイル、カカオバター配合。
すべて110g ¥1,980(およそ液体シャンプー350ml×3本分と同じ使用量)
液体シャンプーになれていると、「石けんってゴワゴワしない?」「髪がバリバリになりそう」とちょっと引いてしまうかもしれませんが、使ってみるとこちらのシャンプーバーに関してはその心配は全くないですね。洗っているあいだも髪はきしみませんし、ドライヤーで乾かした後の髪は軽くするんするんでしっとり感もあります。いちど試してみていただきたいです。私は地肌メインに、地肌をソープで洗顔するようなつもりで使っています。
シャンプー後の髪を整えるコンディショナーも2種類、バーの形で揃います。
またバーを収納するコンテナ(白とグリーンあり)も竹、サトウキビ、コーンスターチが素材という徹底ぶり。
エティークではこのように包装紙まで完璧なサスティナブルを実戦し、2018年末までに100万本相当のプラスチック製ボトルを減らしたことになったそうです。
◆エティークについて詳しいことは=>http://www.ethicame.com/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。