紫外線は白髪にも良くないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「白髪と頭皮」について。紫外線は白髪にも良くないってホント? 日華化学株式会社 デミ コスメティクスの藤井義宣さんと菅野麻衣さんにお話を伺いました。
Q:紫外線は白髪にも良くないってホント?
オールシーズン日焼け止めを塗るなど、顔や体の紫外線対策をしている人は多いと思いますが、髪や頭皮はどうでしょう。きっと顔や体に比べて少ないのでは? でも、肌に悪影響を与える紫外線は髪や頭皮にも好ましいものではなく、白髪の要因にもなるのだとか。そこで、この疑問を日華化学株式会社 デミ コスメティクスの藤井義宣さんと菅野麻衣さんに聞いてみました。
A:ホント
「紫外線は黒い色素を作るメラノサイトを老化させてしまう可能性があります」(藤井さん)
頭皮への紫外線の影響とは?
「紫外線が肌に与える影響と同じく、頭皮にも光老化が起こります。紫外線を浴びた頭皮には活性酸素が発生し、メラノサイトを老化させてしまいます。さらに紫外線B波はエネルギーが強く、直接DNAを傷つけることも。メラノサイトの老化、DNAが損傷することで白髪が発生する可能性は高くなります」(藤井さん)
Point
・メラノサイトを老化させる・DNAを傷つける
髪と頭皮の紫外線対策はどうする?
「頭の紫外線対策というと帽子や日傘という人も多いのですが、頭皮は汗も多くかくため、肌のように日焼け止めを使うのがおすすめです。髪で隠れている部分には塗らなくても大丈夫ですが、特に紫外線が当たりやすい頭頂部や分け目はしっかりつけるようにしましょう。
分け目をいつも同じにせず、変えるというのも紫外線が当たるリスクを減らす方法です。頭皮は顔の皮膚に比べて4倍ほど厚みがあるため、気づかぬうちに日焼けしていることも多いです。気になったときには“時すでに遅し”ということも。曇っていても日焼けをしますし、これからのシーズンは晴天に加え、海水浴をする機会も増えると思います。海水は日焼け止めも取れやすくなるため、こまめに塗り直しをするようにしましょう」(菅野さん)
Point
頭皮にも日焼け止めを睡眠不足も白髪増加の原因になる?
「1日のダメージを修復したり、成長ホルモンと言われるホルモンは寝ている間に分泌されます。そのため、寝ることは頭皮や髪にとっても大事な時間です。以前までは22時~2時が成長ホルモンのゴールデンタイムと言われていましたが、現在では眠ってから3時間後がピークと言われています。睡眠時間が短いと修復の時間も少なくなってしまうので、しっかり眠るようにしましょう」(藤井さん)
「睡眠の質を整える効果があるとされるGABAなどをサプリメントで取り入れるという方法もありますが、サプリを飲むだけで白髪を改善するということはありません。修復の時間でもあるゴールデンタイムでしっかりと血行を促進させ、良質な栄養を頭皮にも届けることが大事です。しっかりと睡眠時間を確保して、体全体を健康にすることが、髪を作る工場を元気にしてあげることに繋がり、白髪を増やさないためにも大事です」(菅野さん)
ストレスで白髪が増えるは都市伝説?
「ストレスで白髪が増えるというのはよく言われていますが、これは都市伝説ではなくホントの話です。最近の研究ではノルアドレナリンが分泌されるとメラニンの色素幹細胞を殺してしまうということがわかってきています。少し前まではストレスを感じるとメラノサイトを攻撃するため、自己免疫の働きによって白髪になるという説がありましたが、ノルアドレナリンの説が最近の有力な説です」(藤井さん)
日華化学株式会社 デミコスメティクス
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菅野麻衣
約6年間、都内で美容師として活動後、2007年に日華化学株式会社 デミコスメティクスにインストラクターとして入社。約13年間にわたり、カラーやパーマなどのケミカル分野からヘッドスパ、頭皮・皮膚知識まで幅広い美容師向けの講師活動を国内外で行う。長年培った経験と知識を活かし、現在はPR・広報担当として活動中。
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
福井県出身。金沢大学卒業後、2006年に日華化学株式会社入社。入社以来、17年間化粧品の研究開発一筋でヘアカラーやスタイリング剤、ヘアケアなどさまざまな商品を担当。豊富な知識と経験でヒット商品を続々と開発し、多くのスカルプケア商品の開発にも携わる。新商品であるDEMI DO(デミドゥ)では開発責任者として開発全般の指揮を執る。
■DEMI DO