編集者として「女性のリアルな暮らしに活かせる美容・健康情報」を念頭に企画・取材。女性誌、新聞、WEB媒体等で20年以上執筆中。特にヘアケア・毛髪科学関連分野を得意とし、美容記事の監修や講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
instagram:@namiikuma_hairsta
HP:http://hairista.jp
鍼灸師で美容ジャーナリストの先輩でもある奈部川貴子さんの運営する「KAOYOMIサロン」。美肌はもちろん、体の疲れや不調に働きかける施術が美容のプロにも大人気。薄毛や白髪に有効なセルフケアのツボも教えていただきました。【伊熊奈美「誰でも!一生!キレイ髪への道」 vol.7】
美容ジャーナリストのパイオニア的存在である奈部川貴子さん。私が女性誌の編集部で美容担当をしていた25年前には既に多くの雑誌などで活躍されており、奈部川さんのスキンケア記事の大ファンだったことから、担当企画で“指南役”をお願いしたことも。美容ジャーナリストとしての地位を確立されていた奈部川さんでしたが、50代で鍼灸師の資格を取得し、2年前に「KAOYOMIサロン」をオープン(下の写真左)。
〈右〉奈部川さんの著書『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア フェイスマッピング』(学研)。世界中にあるツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究してきた奈部川さんが独自に構築した顔ツボの「マップ」で、いつでもどこでも誰もが美肌のためにセルフケアができるように解説されています。ツボ押しには綿棒を使用できるので、肌を摩擦する心配もありません。
奈部川さんの施術は、一般的な鍼灸だけでなく、多くの難病治療に実績のあるグローバルな鍼灸メソッド「YNSA」や、もともと資格を有していたフェイシャルリフレクソロジーを融合させた独自のスタイル。その基盤には、長年研鑽を積んできた美容と健康にまつわる知識、幅広い読者の声に答えてきた“ジャーナリストならでは”の経験、そして、心に寄り添ってくれるやわらかな人柄が。だから施術の影響力がどこか違う……このサロンを訪れると、自覚のあるなしに関わらず、誰もが体に蓄積された疲れをリリースできて、心も体も芯からリラックスするのです。
さて、今回受けたのは「脳疲労リカバリー・フェイス&ヘッド」(70分 ¥13,200)。
われわれエディターやライターはほぼ1日PCの前で座っていることも少なくない職業で、どうしても首・肩に疲れがたまります。また、冷えもあってむくみやすいので、顔もパンパン。よどみによどんだ上半身のむくみやたるみをすっきりさせてもらいました。
まずはうつ伏せで背中、肩甲骨、首、後頭部のツボの流れに沿ってほぐすところから。後頭部をわしっとつかまれただけで、一気に血流が動き始めたかのよう。仰向けになり、貼ったテープを伸ばすような動きで頰の筋肉の凝りをほぐしていきます。その心地良いことといったら…!
頭にも鍼をしてもらいつつ(痛くないです)、奈部川さんオリジナルのチタン製KAOYOMIスティックで目周りキュキュッと。もちろん施術はその人のお悩み(美容面でも体調面でも)に合わせてカスタマイズ!
奈部川さんと話していると、改めて顔というのは頭であり、体であり……バラバラの部品ではなくて、ひと繋がりであることを実感します。肌荒れも脱毛も薄毛も、さらには髪の立ち上がりや頭の形まで、不調や不具合はその周囲そして体全体の疲れやトラブルから現れているのです。
でも、私たちは、ついその不調の部分ばかりを「拡大鏡」で見てしまいがちです。ふと、ある巨匠ヘアメイクアーティストさんの言葉を思い出しました──頰のシミが!あごのたるみが!と“患部”にばかり注目してしまうことが美容の落とし穴なんだ、と。
体のいろいろなひずみに潜んでいる“よどみ”を、ほぐしてめぐりをよくする。老廃物をきちんと排出できる、めぐりのいい土台があれば不調は改善します。評判の良いコスメを使っても効果がいまいち感じられないというときも、まずは体の土台を見直してみると良いのだと思います。土台の状態がよければ100%の効果を引き出せるというものです。
70分の施術後は、まとう空気の流れが鋭敏に感じられるほど頭も肌もすっきりします。まぶたが開いて、スーパーデカ目な人になりました。びっくり!
私はふだん左右の目の大きさが違うのですが、施術の後は左右均等に…! うれしい!
奈部川さんが考案した鍼を刺さずにツボを刺激でき、誰でもホームケアとして手軽に取り入れられるKAOYOMIスティック。
そんな奈部川さんに、いつでも誰でも自分でケアできる、抜け毛や薄毛に効くツボを聞いてみました。「額の左右の角にある頭維(ずい)というツボが効果的です。場所は眉頭から頭に向かって斜め45°に上がっていき、生え際に小指1本分入ったところ。頭皮全体の血行を促し、自律神経にも作用するので頭痛やめまいにも効果的です。頭皮用美容液などの効き目もアップ」。
ツボ推しは、お手持ちの綿棒などでOK。または、上の写真・中央の「ささない整顔バリKAOYOMI セルフケアスティック02 (¥4,400)」を使えば、正確な場所を見つけられなくても大丈夫。頭皮全体の血行を良くするので、頭痛やストレス解消にも効果的だとか!
頭維のツボはこのあたり。やんちゃな人が剃り込みを入れるあたりをイメージ(笑)するとわかりやすいかも。写真提供:KAOYOMIサロン
50代に入ってから夜学で鍼灸師の資格を取ったという奈部川さん(左)は、リスキリングの先駆け。お会いするたびにいつも勇気をいただきます。インスタグラム @takako_nabekawa でもKAOYOMI流ツボの情報を公開。また、「KAOYOMI サロン」では、ツボの知識に関するセミナーやイベントなどを定期的に開催しています。最新ニュースはこちらから!
編集者として「女性のリアルな暮らしに活かせる美容・健康情報」を念頭に企画・取材。女性誌、新聞、WEB媒体等で20年以上執筆中。特にヘアケア・毛髪科学関連分野を得意とし、美容記事の監修や講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
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