スキンケアニュース
2012.12.17

渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(18) ドイツの自然コスメをリードする「LOGONA(ロゴナ)」

今回は30年以上前に誕生したドイツの自然コスメ「LOGONA(ロゴナ)」を取り上げます。

2012年9月から新製品として、オーガニックのシアバターやリンゴ種子エキス、クランベリー(ツルコケモモ)種子油、海藻エキスを配合した自然ファンデーションが発売になっていてこれがとても気持ちいいんですよ。自然派BBクリーム的な位置づけで週末、肌を休めたい時に使うのもいいかな?などと思います。

ドイツは、国民性か、自然コスメの作りかたもとてもまじめなアプローチの会社が多いですが、ロゴナもそのひとつ。

また、長年、ドイツの自然コスメをリードしてきたのがロゴナ。それだけあって、スキンケアだけでなくヘアケア、ベビーライン、メンズライン、デオドラントと品揃えは幅広く、メイクアップも自然素材で開発と、オールラウンド展開をしていることが特徴。

さて、取り上げているファンデーションですが適度なカバー力を備えているうえ、エアレスポンプ式で使い勝手よく、自然メイク品のなかでは、とても使いやすくなった進化版だなと思いますよ♪ 指でのばせば薄い淡い下地状態に。伸ばさず、ぽんぽん叩いて部分的に入れ込めば、コンシーラー代わりにもなりますし。


ロゴナ ファンデーション 30mL 3675円
プレシャスストーンパウダーがツヤを出します。
01オークルが日本オリジナル色で、私もこの色がお薦め。
ネイトゥルー、ヴィーガン、グルテンフリー処方

 

 

 

ロゴナのメイク品はもともと天然色素で色をつけており、酸化鉄やベニヒノキの種子から抽出した赤などを使っていますが、このファンデでは、それにプラスして、「水晶・琥珀・アメジスト」の3種のプレシャスストーンパウダーで、輝き・ツヤをプラスしているそうです。プレシャスストーンの天然の輝きがオンされているだなんて、基本、自然コスメ=素朴と思っているだけに、気分が上がりますね!
オイル分としてはダイズ油やホホバ種子油を配合。


ロゴナの歴史について触れておきますと、そもそもの発端は、1960年~1970年代に起こった自然回帰運動からはじまったドイツ初の自然食料品店「アルラウネ」。

そこから自分たちが扱いたいナチュラルな化粧品を作るために、フランス、イギリス、スコットランドなどへハーブ探しの旅に出かけ、「ロリエングッズ」という名前でシンプルな化粧品やヘナの染毛剤をドイツで初めて売り始めたとか。

 

 

 

 

 

 

そのLOrien GOods Natukosmetik(ロリエングッズ ナチュコスメティック)の頭文字をとって1985年に社名が「ロゴナ」となりました。
グリム童話の「ハーメルンの笛吹き男」で有名なハーメルンから車で30分の村に本社があり、現在の経営陣も設立当初からロゴナに関わった人々。社員食堂では無農薬で育った野菜を近所の農家で分けてもらい化学調味料を使わない食事が提供されているそうです。

ロゴナの素材選びのポリシーは、有機認定のものやバイオダイナミック農法で作られたものをできるだけ利用。有機認定のハーブがない場合には野生群生で無農薬のものを厳選して使用。ローズ、カレンドゥラ、カミツレ、セージ、ローズマリー、ハマメリス、ミントなどハーブの主要エキスの8割は自社で抽出。植物油も有機栽培のものを低温圧搾という熱処理しない方法で採られたものを選びます。

もちろん環境のための配慮。たとえば製造工程での排水、廃棄物使用するエネルギーを必要最小限に抑える、生分解されやすい製品にするなど基本的な配慮は欠かしていません。ロゴナの自社工場はドイツの環境テストでも「環境にやさしい工場」と認定されています。
動物実験も行いません。原料段階でも動物実験が行われていないかの確認をしています。

認証は以前、解説したドイツ化粧品医薬品商工連合が定めるBDIHネイトゥルーを取得。
このほかに、シルク、ミツロウ、ラノリンも含む動物由来成分を配合していないヴィーガン製品である「ヴィーガンマーク」アレルゲンとなるラクトースやグルテンを含まない製品につけるオリジナルの「ラクトースフリー」「グルテンフリー」のマークがあり。

このあたりにも徹底したロゴナのまじめさが出ているなぁとしみじみ思います。

 

 

 

■ロゴナジャパン公式サイト http://www.logona-friends.jp/

 

■渡辺佳子プロフィール・その他の記事 https://www.biteki.com/author/watanabeke/
■ブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』 http://tekumaku12.exblog.jp/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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