渡辺佳子のナチュラルコスメ入門
2012.4.5

渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(2) 自然への深いリスペクトと 環境を守ろうとする強い姿勢

前回、ヴェレダの化粧品作りのこだわりまでお話しました。そのこだわりゆえに、たとえば、植物から有効成分などを抽出する際には、低温で時間をかけてじっくり導き出す。抽出の介在となるものが必要な時も、化学溶剤ではなく、自然素材を溶媒として用いるなどの、自然をリスペクトするゆえの手間がかかっています。

たとえば、私がヴェレダを知るきっかけとなった、バスミルクですが、このバスミルクに入れるための素材を抽出するときは「塩」を用いているそうで、「試しにバスミルクをちょこっとなめてみると、塩の味がします」といわれたので、興味津々でなめてみました。が、正直、植物成分の香りと味のほうが濃厚で、当初は塩までは感じられない・・・と思いましたが、しばらくすると確かに余韻の味にほのかに塩気が・・(皆さんはマネしてわざわざなめなくてもよいと思いますけれど・・笑)

また、農園のそばに工場を併設して、大事な素材である植物が新鮮なうちに製造するというアプローチにも素材への愛情が表れていると思うのですよね。

余談ですが、私が好きなのは、このバスミルクの開発背景の話。それぞれが植物をじっくり観察した結果の植物利用になっていて、たとえば「サパン」のバスミルク。サパン(もみの木)は、雪がしんしんとふる寒い土地に育ちます。そのためには内部に熱をたくわえる力があるに違いないという推察から冷える時期に、体の内部に熱をたくわえ体内循環を整える効能があるのではないか、という発想の元に作られているのです。

サパンバスミルク

さらに、ヴェレダがナチュラルコスメ界をリードする会社であると思うのは、単に自然素材を使って化粧品作りをすることだけに、企業の活動がとどまっていない点、活動に視野の広さがある点です。

それは、創始者シュタイナーの「自社は人類と世界全体のためにある」という考え方から来ています。ヴェレダのすべての活動が人々の健康や社会との共生を意識し、自然への愛とリスペクトに基づいたものでなければならない、と、彼が考えていたことに基づきます。

そのポリシーが良く伝わるのが、まずは環境マネジメントへの取り組みかと。

環境マネジメントとは、原材料の栽培・調達から、加工・輸送にいたるすべての過程において、細心の注意を払って地球環境を守ろうとする姿勢。ヴェレダは自然原料を約1000種類も使用していますが、これらは、バイオダイナミック農法や有機栽培、野生で育った植物がほとんど。創業当初からバイオダイナミック農法を世界各国に普及させるプロジェクトを進めてきました。

とはいえ、いきなり土地がバイオダイナミック農法に変わるわけではなく、通常の栽培をしていた土地を徐々にオーガニックに切り替え、そこから将来的にバイオダイナミック農法へと。自然の流れの中で長い目での移行を行う助けをする、と、そういう考え方なのです。

植物にとってどの土地がよいのかという問題もあり、最適な土地に最適な植物を栽培するということ。植物が必要な自然環境を考えて整えていくということ。

たとえば、バイオダイナミック農法では、土地にクリスタルを噴霧して、より、太陽の光を受けやすくする。そうして作られた製品は、太陽の恵みをふんだんに受けているから、つけてみると、ほわっと体が温まる・・ヴェレダの自然を最大限にリスペクトし、利用する化粧品作りとはそういうことなのかな、と、思うわけです。

クリスタル
トルコのバラ農園

■渡辺佳子のブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』
http://www.cafeblo.com/beauty/

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