美的GRAND
ボディケア
2021.9.24

【考える体】二の腕とお尻の“部分太り”の原因はこれだった!

雰囲気で語られがちな美容。でも、理論を軸に「なぜ」「どうしたら」を考えてみると、視界が晴れて悩みも解決することがあります。「考える美容」の第1回は、大人の体の部分太りの解消法です。【大塚真里「考える美容」vol.1】

生活習慣で筋肉を動かさない部分には脂肪がたまる

なぜ、ヘア&メイクさんはここにこの色を塗ったんだろう。
なぜ、この美容成分はたるみに効くといわれるの?
なぜ、この人は今の仕事を選んだのか?
美容やインタビューの記事を作っているとき、頭の中は「なぜ」でいっぱいになります。作り手がまず疑問や疑いをもたないと、すっきり腑に落ちる面白い記事にはならないからです。

そんな感じで25年編集者をやっていたら、日常生活でも常に考えたり観察したりするクセがついてしまいました。些細だけれど自分がハッとした気づきや考えを、共有したいと思います。

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美的編集部に行く際、ビルの3Fまで階段を登るのが辛くなって危機感を覚えたのをきっかけに、もう7年パーソナルトレーニングジムに通っています。東京・富ヶ谷にある「スマートゴリラ」というジムです。運動が苦手で筋肉の名前すらよくわからないので、基本、優秀なトレーナーの先生にお任せ。「元気に仕事ができて、見た目にも引き締まった、でもムキムキでない体」を目標に、週2回続けてきました。

おかげで30代の頃より太りにくく、“自分をイヤにならない体”に近づいてきてはいるのですが、そうなるとより、弱点が浮き彫りになってくるわけで。最後に残った悩みは、二の腕と、お尻から太ももにつながる部分のお肉。特に太ももの裏側は長年頑固にセルライトが居座っています。

他の部分は落ちるのに、どうしてこの2か所だけ?先生に聞いてみると「大塚さんの場合は、なかなか難しいんですよね…書く仕事だから」という回答が。

体の中でもよく動かす部分は、筋肉の上に乗った脂肪が燃えやすくなるけれど、動かさない部分は食べた分だけ脂肪がたまっていくのだそうです。私の場合は長時間座ってPCに向かうので、その体制では全く使わない二の腕と、動かないばかりか体重で圧迫され続けている太ももの裏側が弱点に。

なるほど!と目から鱗が落ちた気がしました。職業やライフスタイルによってそれぞれ異なると思いますが、たとえば立ち仕事で反り腰ぎみの人は、腹筋が伸びてしまうのでお腹に脂肪がつきやすくなります。
“姿勢を変えるだけで痩せる”なんていうコピー、見たことがある人も多いと思いますが、その裏には“今まで使っていなかった部分を使う”というロジックがあったというわけです。

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自分の弱点がわかったところで、この数ヶ月、部分太り解消トレーニングに取り組んでいます。お尻と太もも対策は、固まった足首やひざの関節をよく伸ばした後に、バーベルを背負って下半身の背面に重心をかけるスクワット。二の腕は、背中を鍛えて前肩を解消しつつダンベルトレーニング。
“気のせい”レベルですが、少しずつ効果が出てきました。もっと早く結果を…!と焦る気持ちもありますが、「何十年もかけて蓄積したものだから、解消にも時間がかかるのは当たり前」と考えると、地道なトレーニングも続けられます。

よくわからないと思っていた運動も、理論を考えたら楽しくなってきました。皆さんもぜひ!40代で体を動かすと、人生が変わります。

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エディター
大塚真里

NY生まれ、東京で育つ。出版社のオレンジページで美容雑誌の編集を務めた後、化粧品メーカーのクリエイティブ担当を経て独立。『美的グラン』『美的』『Oggi』などの雑誌や書籍の編集、広告制作を手がける。著書は『キッチンには3本のオイルがあればいい』、『石けんオフメイクシリーズ』(ともに文藝春秋)。

(サイト)

tsukuru-beauty.net

(SNS)
Instagram @mariotsuka

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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