ボディケア
2025.11.20

売り切れ続出! ベタつき汗対策インナー「グンゼ 汗取り付きタンクトップ」って?|ヒットのヒント File.08

話題の“美”アイテムから、キレイの今を読み解きます。プロフェッショナルに直撃する本誌連載「ヒットのヒント」、『美的』12月号では、売り切れ続出! 発売約1年半で200万枚突破したベタつき汗対策インナー「グンゼ 汗取り付きタンクトップ」の秘密に迫ります。

EDIT: 美的編集部

美的編集部

美的編集部

2001年に創刊された美容専門誌『美的』(小学館)の編集部。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をキャッチフレーズに、タレント、モデル、カメラマン、美容家や美容ライターといった各分野のスペシャリストとともに、最新のビューティトピックを深く掘り下げた誌面作りがモットーです。2026年には創刊25周年を迎え、これまで積み上げた膨大な美容に関する最新の知見をもとに、美容に対して誠実なメディア運営に取り組んでいます。

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SOURCE: 美的 2025年12月号

2025年12月号

12 月号

10月22日頃発売 ¥980

過ごしやすい、けれど短い秋の訪れ。<br> 涼しくなってきたからこそ、しっかりメイクも楽しい時期。<br> でも、…

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File 08|グンゼ 汗取り付きタンクトップ

グンゼ商品企画部

水野しおりさん

約80年の肌着製造による技術力で開発したこれまでにない多孔質の糸が汗を吸って乾かします

SNSの収集、分析で不満ニーズを捉え、製品化
猛暑を超す“酷暑”という暑さ指数が用いられることになった昨今。その汗対策に『もう、ドロンした?』のキャッチコピーで話題なのが、グンゼの『アセドロン』です。
 
2024年3月の発売直後から品薄状態が相次ぐ人気で現在までにシリーズ累計出荷枚数は200万枚を突破。汗をかいてもベタつかない確かな機能性に、ブランド名『アセドロン』という直感的に機能を伝えるマーケティングも功を奏しました。

「巨大ライバルがいる市場にどう切り込むのか熟考し、従来の選択式のニーズ調査ではなく、SNSや商品レビューなどの自由な発言の中からキーワードを探りました」とグンゼで商品開発に携わる水野しおりさん。
 
結果、従来の暑さ対策インナーは満足度が低く、汗によるベタつきを不快に感じている人が多いと判明。そんなニーズに応えるべく、開発がスタートしました。

「長年大事にしている“蒸れない”“締めつけない”“柔らかい”の着心地を押さえた上で、汗のベタつきを解消することが至上命題。肌に張りつかない“肌離れ性”を重視し、“吸汗速乾性”“吸放湿性”を極めました」 

そこで着目したのが、バスマットの素材として知られる、水分の吸水、放出に優れた珪藻土です。

「珪藻土をそのまま練り込んだ糸を試作しましたが、肌着としては難しい。その一方、珪藻土の多孔質構造を再現した糸は品質も安定。無数の隙間が汗を吸い取って拡散し、蒸れやベタつきを軽減したのです」
 
ECサイトでは購入者の約5割が新規顧客という快挙を達成。リピート率も23%超とロングセラーブランドと肩を並べる水準に。

「仕事に部活にと幅広いシーンや年代の方に支持されています。通常、ECサイトではお悩みの内容で商品を探す方が多いのですが、常に『アセドロン』というブランド名が検索トップ3に入っていることも非常に異例な現象でした」とグンゼ デジタルマーケティング部の太田尚子さん。
 
レディスで一番人気の「汗取り付きタンクトップ」をはじめ、インナーからソックスまで汗の不快感を解決する『アセドロン』シリーズは約40種とバラエティに富んだラインアップに。さらに汗を吸収拡散しながら湿気を熱に変え、温める秋冬向け『ファイヤーアセドロン』も加わり、一層の進化に期待が膨らみます。

売り切れ続出!発売約1年半で200万枚突破したベタつき汗対策インナー

最高クラスの汗解消テクノロジー、ニオイを抑える抗菌機能を実現。独自の糸が汗をサッと吸湿し、シュッと放湿。ベタつきを抑え、サラサラの快適状態を保つ。グンゼアセドロン 汗取り付きタンクトップ 全5色(うち1色WEB限定) S~3L ¥1,650~

汗蒸れを防ぐ秘密は糸にあいた無数の細孔(さいこう)

糸の断面模式図

約80年の繊維研究をベースに、珪藻土の無数の細孔から着想を得て開発した糸。糸の鞘部の隙間が汗を吸収し、拡散、サラサラに。芯部には吸湿性を高めたレーヨンを採用し、蒸れやベタつきを軽減。

耳に残り、言いたくなるブランド名『アセドロン』

「直感的に機能がわかり、親しみやすいブランド名とロゴを目指しました。ブランド名は、汗のベタつき解消を伝える「アセ」と、オバケや忍者が消える際の擬音語「ドロン」を組み合わせた「アセドロン」。ロゴは、キャラクターが湿気を吸うイメージをグラデーションで表しました。これまでのグンゼにはない表現で勇気が必要な決断でした。」(グンゼ 商品企画部 マネージャー日和(ひわ) 崇さん)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT: 美的編集部

2001年に創刊された美容専門誌『美的』(小学館)の編集部。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をキャッチフレーズに、タレント、モデル、カメラマン、美容家や美容ライターといった各分野のスペシャリストとともに、最新のビューティトピックを深く掘り下げた誌面作りがモットーです。2026年には創刊25周年を迎え、これまで積み上げた膨大な美容に関する最新の知見をもとに、美容に対して誠実なメディア運営に取り組んでいます。

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撮影: 吉田健一

イラスト: 吉岡香織

構成: 金子由佳、有田智子

SOURCE: 美的 2025年12月号

2025年12月号

12 月号

10月22日頃発売 ¥980

過ごしやすい、けれど短い秋の訪れ。<br> 涼しくなってきたからこそ、しっかりメイクも楽しい時期。<br> でも、…

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