大高博幸さんの 肌・心 塾
2019.5.7

『 コレット 』『 ホワイト・クロウ 』e t c. 試写室便り 【 大高博幸さんの肌・心塾 Vol.500 】

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(C)2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS

バレエ界を劇的に生きた男、
ルドルフ・ヌレエフの光と影。

ホワイト・クロウ
伝説のダンサー

イギリス、ロシア、フランス/ 127 分
5.10 公開/配給:キノフィルムズ
http://white-crow.jp/

バレエ史に燦然と輝く伝説の名ダンサー、ルドルフ・ヌレエフ ( 1938 ~ ’93 ) の若き日の物語。
1961 年、海外公演のために ソ連から キーロフ・バレエ団の一員として パリに到着したヌレエフ ( オレグ・イヴェンコ ) が、K G B の監視員から政治的危険人物と見なされて拘束の憂き目に遭い、突然の亡命を果たさざるを得なくなるまでを描いた劇映画です。

物語の詳細は white-crow.jp をクリックして頂くとして、ヌレエフが 列車の中で産ぶ声を上げる場面、母が クジ引きで当てた入場券で バレエの舞台を初めて観る 6 歳当時の場面、貧しく寡黙だが 愛情深い母に付き添われて 念願のバレエ学校入学を果たす場面 etc、折りに触れて捜入される回想シーンが、ル・ブルジェ空港での亡命に至る スリリングなシークエンスに説得力を与えています ( 脚本家と監督は、その経緯を 127 分の映画に まとめるために、相当 苦心したはずと僕は想像 ) 。

以下、ヌレエフの大成を願って、① 恩師 プーシキン ( レイフ・ファインズ。監督も ) と、② その妻 クセーニアが、ヌレエフに悟すように語る言葉の中から、最も印象的だった台詞 ふたつを書きとめておきます。
① 「 テクニックは手段にすぎず、終着点では決してない。どんな物語を表現したいか、自分は何を語りたいか、それが 重要なんだ。」
② 「 あなたの才能は、あなたを周囲から孤立させる。肝心なのは、その孤独を 解消するコト。人間は、ひとりじゃ生きていけないものなの。」

ヌレエフ役の O・イヴェンコ ( 1996 年生まれ ) は、現役のタタール劇場のプリンシパル。本物のヌレエフに似た容姿の持ち主で、バレエのシーンでの滑らかな優雅さと 野性的とも言えるスピード感、跳躍力、力強いポーズの決めかたが 堂に入っています。また、同室の男性ダンサーの肩に頭を さり気なく もたせ掛けて、やんわりと拒まれるといった ちょっとした性的な場面等では、観客の想像力を刺激するに十分な、デリケートな演技を観せていました。

劇場楽屋での舞台化粧中の場面も少し映し出されますが、こゝでは、メイク好きな男性たちのために開発されたコスメを 幾つか御紹介しておきます。これらは、ボーイッシュな雰囲気を持つ女子の皆さんにも知っておいてほしい優秀品。女性用コスメとは異なるニュアンスが、大変 魅力的です。

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FIVEISM × THREE ( 全て発売中。価格は税抜表記 )
ネイキッドコンプレクション バー 全 15 色 09 ¥5,200
ナチュラルさや健康的な仕上がりを追求した、バータイプのファンデーション。
コントゥア バー 全 5 色 03 ¥5,200
骨格の陰影を生かし、引き締まった顔立ちに見せる、バータイプのシェーディングカラー。
ミラークールタッチ バー 全 10 色 03 ¥4,000
目元、頬、唇、髪を彩る、バータイプのマルチユースカラー。
リップディフェンス 全 3 色 03 ¥3,200
トリートメント効果を併せ持つ、さり気ない仕上がりのリップカラー。
アイシェードトランス 全 10 色 08、09 ¥3,500
目元を印象的に仕上げる、クリームタイプのアイシャドウ。
ロッキン ラウンド ブラシ 全 1 種 ¥6,500
断面に高低差をつけるコトで、小鼻の際やモミアゲの間にもファンデーション等をなじませやすくした、新発想のブラシ。
コバート ブラシ 全 3 種 M ¥3,600
柔らかくもコシのある、滑らかな肌ざわりのアイシャドウブラシ。
詳しくは、0120-330-019 へ。

 

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© 2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute. All rights reserved.

ベル・エポックのパリ。
保守的な社会で自分を貫き、
新しい時代の扉を開けた ひとりの女性がいた。

コレット
イギリス、アメリカ/ 111 分/ PG 12
5.17 公開/配給:東北新社
Colette-movie.jp

フランス文学界で最も有名な女性作家 シドニー = ガブリエル・コレット ( 1873-1954 ) 。近代の幕開けという時代の変革期にあって、慣習やジェンダーに とらわれるコトなく 才能を開花させた彼女の半生 = 娘時代から 30 代中端までを描いた作品です ( 従って、ココ・シャネルや オードリィ・ヘプバーンと交流する後年のシーンは、本作には出てきません ) 。

唐突ですが、コレットはバイセクシャルな人だったそうで、夫とだけでなく、ふたりの女性とのベッドシーンが、別々に数回、スクリーンに映し出されます。とはいえ、本作は主に 大人の女性観客に好まれそうな作風です。

コレットを演ずるのは、『 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 』( 通信 278 ) でアカデミー賞®と ゴールデングローブ賞の助演女優賞ノミネートを果たした キーラ・ナイトレイ ( 1985 年生まれ ) 。おさげ髪の娘時代から 断髪・男装姿の自立した大人の女となるまでを、異和感なく演じています。

K・ナイトレイについては、『 危険なメソッド 』( 通信 118 ) で初めて観た時、「 エスティ ローダー好みのモデル風美人だ 」と感じたコトを、僕は よく憶えています。あれから 7 年が 経過したというのに、相変わらず若々しく美しい。彼女が 何を使ってメイクしているのかは 分かりませんが、彼女のような肌の色と質感を再現するなら、やはり エスティ ローダーのリキッドファンデーションが 最適でしょう。それも、娘時代の肌には アイボリーヌード系の 72 を、断髪後の肌には サンドベージュ系の 36 を といった感じで…。さらに、パウダーの使用は最小限にとどめて、ソフトなコーラル系のブラッシュ & ハイライターでニュアンスをプラスすれば、立体感も簡単に強調できます。

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エスティ ローダー ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ SPF 10/PA ++ 全 10 色、72、36 ¥6,000 ( 本体価格・発売中 )
エスティ ローダー ピュア カラー エンヴィ ブラッシュ + ハイライター デュオ 全 3 種 01 ¥5,600 ( 本体価格・5.17 発売 )

 

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© Cable News Network. All rights reserved.

アメリカで最も尊敬される
パワー・ウーマン!

R B G
最強の85才
アメリカ/ 98 分
5.10 公開/配給:ファインフィルムズ
www.finefilms.co.jp/rbg

85 歳にして現役の女性最高裁判事、ルース・ベイダー・キンズバーグ ( R B G ) の 人生とキャリアに迫ったドキュメンタリー映画。現在の彼女を撮影した部分が多く、その親しみやすいユーモアの感覚も 人気のポイントというコトが、よく伝わってくる内容です。3 月下旬に公開されたばかりの劇映画『 ビリーブ 未来への大逆転 』( Vol.493 ) に感動したという皆さんなら、観のがすワケには いかないでしょう。
ラストに流れる主題歌、アカデミー賞®女優 ジェニファー・ハドソンの歌う壮大なバラード『 I’LL fight 』が、R B G のスピリットを代弁していて、聞き応え十分でした。

 

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(c)Studiocanal GmbH Julia Terjung

すべては、2 分間の黙禱から始まった ―― 。

なぜ 18 歳の若者たちは、
国家を敵に回してしまったのか?

僕たちは希望という名の列車に乗った
ドイツ/ 111 分/ PG 12
5.19 公開/配給:アルバトロス・フィルム
bokutachi-kibou-movie.com

1956 年、東西冷戦下の東ドイツで起きた 衝撃的な実話に基づく、シリアスかつユニークな 1 種の青春映画。全く無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった 15 人のクラスメートと その家族たちの姿が、観る者の胸を熱くします。
これは「 ベルリンの壁 」が作られる約 5 年前の物語で、『 希望の灯り 』( Vol.493 ) などと合わせて考えると、第二次世界大戦後のドイツの人々の複雑な心情が、少しずつ 見えてきます。

監督は『 アイヒマンを追え! ナチスが もっとも畏れた男 』の ラース・クラウメ。
主役の少年 テオの父親役を『 東ベルリンから来た女 』( 通信 131 ) や『 あの日のように抱きしめて 』( 通信 297 ) の ロナルト・ツェアフェルトが好演しています。彼も、かなりオジサンになりました…。

 

 

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biteki-m@shogakukan.co.jp
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ビューティ エキスパート
大高 博幸
1948年生まれ。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。
■大高博幸さんの 肌・心塾
http://biteki.com/beauty-column/ootakahiroyuki

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