詰まり、たるみ、炎症…今、最も気になる毛穴の状態はどれ?|美容のプロの毛穴ゼロケア術
20~30代女子の肌悩みNo.1は「毛穴」! そもそも毛穴はあるべきもの。ケアによって今より目立たなくし、肌全体のトーンアップにつなげるのが正解です! 今回は、「詰まり毛穴」のケア方法とおすすめアイテムを美容家の石井美保さんと美容エディターの大塚真里さんにお話を伺いました。
毛穴が目立つ、目立たないは日々のお手入れ次第!
生きている人間である以上、毛穴がない人なんていない。皮脂を分泌して肌を乾燥や外的刺激から守り、一部の汗を放出するために、毛穴は必要な器官です。特に顔は、衣類で隠せず常に露出しているため、皮脂膜で保護する必要があり、そのため毛穴の働きが体のほかの部分よりも発達しています。
とはいえ、その目立ち度合いには個人差があり、毛穴がポッカリ開いていたり汚れが詰まっている人もいれば、キュッと小さく引き締まっている人も。その差は何かというと、まずは元々の肌質の差がありますが、お手入れによる所も大きいようです。
たとえば、最近多い“朝は洗顔料を使わない”美容法。ぬるま湯ですすぐだけの方が肌が乾燥しなくて調子がいいと感じる人もいるようですが、不要な皮脂や古い角質は落とせず、毛穴の中で日々古い角質は剥がれ落ちているので、角栓ができやすくなります。残った皮脂が肌に刺激を与えて赤みの原因になることも。
逆に頬のたるみ毛穴は、毛穴が目立つ、イコール汚れがたまっているんだと勘違いして過剰に洗ってしまうと、かえって肌が乾燥してしぼみ、毛穴がより目立つ状態になってしまいます。
必要なのは、気になる毛穴の状態に合わせたお手入れを取り入れること。まずは自分の毛穴状態に最も近いものを知り、必要なアイテム&お手入れを取り入れましょう。
今、最も気になる毛穴の状態はどれ?
しっかり洗っているつもりでも気づいたら毛穴が詰まって盛り上がっていたり、黒ずんでいたり。頬の毛穴が徐々に広がってのびてきたり。毛穴が目立つ部分の肌が常に赤みを帯びていたり…。あなたが最も気になる毛穴の状態は?
Tゾーンの毛穴が詰まってザラザラ。黒ずみもあり…【詰まり毛穴】
肌の表面は毛穴の中までつながっていて、表面と同じように古い角質が日々剥がれ落ちています。剥がれた古い角質と皮脂が混ざって毛穴に詰まったものが「角栓」。角栓を放置すると酸化して黒ずみます。
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頬の毛穴が開いていてファンデーションが落ちる…【たるみ毛穴】
顔の中心部は皮脂分泌が多いので、鼻はもちろん眉間や頬の内側、あごの毛穴も大きいもの。このうち頬は、加齢によってハリがなくなると重力の影響を受けやすいため、30歳前後から毛穴が開いてきます。
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小鼻や頬の毛穴とその周りが赤く、メイクが決まらない…【炎症毛穴】
鼻周りや頬の内側は、皮脂分泌が多いため、皮脂による炎症=「脂漏性皮膚炎」になりやすいもの。これによって赤みが生じ、さらに毛穴も開いて目立ちます。いわゆるオイリー肌でなくても起こります。
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お話を伺ったのは…
美容家 石井美保さん
陶器肌で有名。雑誌やWeb、自らのSNSで発信するスキンケア情報は絶大な支持を集めている。
美容エディター 大塚真里さん
スキンケア企画や美容書籍を多く手掛け、皮膚の専門家への深掘り取材で知識を増やしている。
『美的』2020年4月号掲載
撮影/吉田健一(No.2) 画像提供・取材協力/青山ヒフ科クリニック、シロノクリニック 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。