無添加化粧品はずっと放置するとカビが生えるってホント?真相を専門家に直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“コスメ”について。無添加コスメはカビが生えるって…ウソ? ホント? 日本化粧品協会代表理事の小西さやかさんにお答えいただきます。
Q:無添加化粧品はカビがはえるってホント?
「無添加化粧品は、防腐剤が入っていないからカビが生えるんだって!」、「久々に使おうと思ってクリームのフタを開けたら、カビが……!」巷でささやかれるこのウワサ。無添加化粧品はカビが生えるって本当なのでしょうか。
さっそく、この疑問を小西さんにぶつけてみました! 果たして小西さんの答えは……?
A:ウソ
「無添加化粧品は無添加だから防腐剤が入っていないと思っている人が多いようです。しかし、無添加=防腐剤不使用ではありません。無添加化粧品の多くは、“旧表示指定成分”が入っていないものをさします」(小西さやかさん・以下「」内同)
無添加化粧品にカビは生えない
「通常、無添加化粧品も防腐効果のある成分を配合し、カビや微生物に対する試験を実施し、各メーカーにおいて問題ないことが確認されているはずです。適切な使い方をしていれば、まずカビが生えることはありません。しかし、本当に防腐剤が入っていなければ腐る場合はあります」
防腐剤無添加の定義・基準は各社で異なる
「防腐剤無添加に関しては、各メーカーによって定義が異なります。防腐剤すべてが無添加なのか、防腐剤の一種であるパラベンが無添加なのか。無添加と記載されている商品には、必ず“○○が無添加”と記載されていて、消費者は事前に何が無添加なのか、確認できるようになっています。防腐剤すべてが無添加の場合は、腐りやすいので注意が必要です」
無添加化粧品の使用期限は?未開封の場合には3年
「また、気になる無添加化粧品の使用期限ですが、通常化粧品と同様に、未開封の状態で3年です。開封後は特に指定がない場合は、1年を目途に使い切るようにしましょう」
使用期限ありの場合も!オーガニック化粧品は要確認
「カビという点では、オーガニック製品も注意が必要です。オーガニック製品のなかには“防腐剤フリー”のもの、精油や植物エキスだけで防腐しているものは、防腐効果が少し弱くなるために腐りやすい可能性はあります。
海外から輸入されているオーガニック製品の中には、パッケージに“12M”や“6M”と表記されていることがあります。これは12ヶ月しかもたない、6ヶ月しかもたないということ。日本の化粧品の場合は未開封で3年もつようになっていますが、オーガニック化粧品は期限が短いものもあるのでパッケージを確認してみてください。使用期限が短いものは防腐効果が弱く、カビや菌も生えやすいということを忘れないでください」
文/木土さや
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