皮膚科医が教える!化粧水のつけ方「手orコットン」正しいのは…
化粧水を手でつけるかコットンを使うか、両方のメリット、デメリットを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、コットンには知らずに肌を傷つけてしまうという側面もあるのをご存じですか? 『よしき皮膚科クリニック銀座』の吉木伸子院長は、「ずばり手でつけるのが正解」といいます。
それでは先生の著書『内側から変わる! 毎日のスキンケア10の法則』から、コットン神話を検証していきたいと思います。
■1:パッティングすると化粧水が肌に入る?
吉木先生曰く、「化粧品が肌に入るかどうかは、ほとんどが成分で決まります。たたいたり、すりこんだりしても入るものは入り、入らないものは入りません。ふわふわのコットンは、肌にやさしいイメージですが、濡れたコットンは空気が抜けて硬くなり、それで肌をたたくと刺激を与えてしまいます」とのこと。
”入った”気がするのは、化粧水が蒸発してビシャビシャ感がなくなっただけということも。
また、肌の下に骨のある部分は力が強くかかり、特に頬骨のあたりは、たたいたりこすったりするスキンケアの影響が見られやすい部位で、黒ずみやすくなってしまうので要注意です。
■2:コットンでつけないとムラづきになる?
吉木先生は、「頬骨の部分は、たたく衝撃を強く受けるので化粧品はまわりに飛び散り、肌に入る量は少なくなると想像されます。おそらくコットンでたたくと、かえってムラになるでしょう」と話します。
飛び散って、ムラになるというのには驚きです。肌に均等に化粧水をのせることは、それほど難しいことではありませんよね?
■3:ふきとり化粧水は?
ふきとりタイプのメイク落としや角質を取り去る化粧水もありますが、こちらも毎日使うのはおすすめできません。
「コットンでふくことは、肌に微細な傷をつけ、長年蓄積されると肌は黒ずんでいきます。さらにふきとりを毎日続けていると、目に見えない傷があちこちにつくために、肌がだんだんと敏感になり、しみる、かゆみが出るなどの肌荒れを起こすこともあります」と吉木先生。
スキンケアをした後、頬の赤みが気になることはありませんか? その赤みは炎症で、肌が傷んでいるというサイン。炎症は、肌の中にメラニンを生み、肌の黒ずみを発生させやすくします。肌荒れや頬のシミの原因は、意外なところに潜んでいるのかもしれません。
初出:美レンジャー ライター:庄司真紀
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。