最新UV、何を選ぶ? 防御力が高くて肌に優しいアイテムは
美白&UVのトレンドを20年以上にわたって追い続けているエディターふたりが今春の傾向とアイテム選びのヒントをお伝えします。今回はUVアイテム編!
2023春 プロの総括|UVアイテム編
花粉も、乾燥も、環境ダメージもマルチに肌を守る時代に
大塚 あと、UVケアもしみじみ技術の進化を感じます。私たち、数年前まで“アウトドアの日はSPF50+の防御力が高いものを、普段の日は肌に負担の少ないSPF15くらいのものを”と解説する記事をよく作っていたじゃない? もはやそのロジックは完全に過去のもの。
もりた 確かに! 今や防御力が高くて肌に優しいアイテムっていっぱいあるし、むしろSPF15以下の日焼け止めを売り場から見つけることの方が正直言って難しい。
大塚 美白と同じで、UVも“紫外線から肌を守る”という基本スペックはもう、どのアイテムにおいても達成できていて、プラスされた付加価値で選ぶ時代になっています。
もりた 防御する対象も、紫外線だけじゃなくなってきている。花粉トラブルを防ぐ「イプサ」(I)とか、大気汚染物質からも守る機能を強化した「オルビス」(J)とか。また、紫外線の光の性質を“赤色光”“緑色光”“黄色光”と細分化して分析し、それぞれに対処する光コントロール技術を開発したロート製薬「エピステーム」UV(H)のロジカルなアプローチ、これぞ究極の肌防御研究! とシビれるものがあります。
H.エピステーム ホワイトUVレーザー SPF50+・PA++++ 40g ¥7,150
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I.イプサ プロテクター センシティブe SPF30・PA+++ 30g ¥3,850
プロテクター センシティブeの詳細・購入はこちら
J.オルビス リンクルブライト UV プロテクター[医薬部外品] SPF50+・PA++++ 50g ¥3,850
リンクルブライトUVプロテクター[医薬部外品]の詳細・購入はこちら
大塚 ロート製薬は「スキンアクア」(G)も素晴らしいです。万人が使って心地よいと感じられることを追求していて、価格帯も、惜しみなく全身に使えるプチプライス。
G.ロート製薬 スキンアクア スーパーモイスチャーエッセンス SPF50+・PA++++ 80g ¥759(編集部調べ)
スーパーモイスチャーエッセンスの詳細はこちら
もりた スキンアクアもそうだし、コスメデコルテの「マルチ プロテクション」とか定評ある人気UVシリーズが、ファンの多さを受けてさまざまなバリエーションを展開しているのも今春の特徴かも。肌への心地よさを究極まで追求したコンフォートタイプ、美仕上がりを兼ね備えたトーンアップタイプ…と好みに応じて選べます。多すぎて迷ってしまうかも、ですが。
大塚 ここ数年にわたって“日焼け止めを毎日塗ることをネガティブに感じない”心地よいテクスチャーのものがどんどん増えて主流になってきているけれど、今春は格段にレベルアップしたな、と感じます。
もりた 本当に。「クレ・ド・ポー ボーテ」や「ディオール プレステージ」のような超高級ラインのUVが別格の使い心地で美容のプロから厚い支持を得ているのはもちろんのこととして、アンダー1万円の価格帯のものでも、高級スキンケアクリームレベルの心地よさとスキンケア効果を兼ね備えていて感動します。
大塚 「カバーマーク」とか「SUQQU」、いいよね。潤いで包まれるスキンケア実感とベタつきなくフィットする軽さのバランスが絶妙で。肌質を問わずに誰もが満足する使い心地と仕上がりだと思います。
心地よさ、仕上がり、ケア効果…好みの付加価値でUVを選ぶ時代(もりた)
こんなの欲しかった!ポーチに常備したいワザありUV
もりた 最後に、個人的に目に留まったユニークアイテムをひとつずつ。私は、ミネラル成分すら使わずにお米由来のUVカットフィルターでできた「山田養蜂場」のミルク(L)。これぞ100%スキンケアUV。家で過ごす日に。
L.山田養蜂場 アピセラピーコスメティクス 植物から生まれたミツバチUVミルク SPF36・PA+++ 50g ¥4,730
大塚 私は、小嶋陽菜さんのブランド「Her lip to Beauty」のバーム(K)。マットとグロウ、ふたつのバームがそれぞれSPF35で、お化粧直しにかなり活躍しそう。
K.Her lip to Beauty ミラクル サンバーム デュオ SPF35・PA++ ¥3,300
ミラクル サンバーム デュオの詳細はこちら
『美的』2023年5月号掲載
撮影&グラフィック制作/河野 望 イラスト/小迎裕美子 構成/もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。