2023最新美白アイテム、どれを買うべき?|今春の傾向とアイテム選びのヒントをエディターがレクチャー
美白&UVのトレンドを20年以上にわたって追い続けているエディターふたりが今春の傾向とアイテム選びのヒントをお伝えします。今回は美白アイテム編!
2023春 プロの総括|美白アイテム編
独自のアプローチをもつ新作美白が、今春は充実
もりた 今春は“欲張り”な美白が多い印象。メラニン排出を促す独自美白有効成分にビタミンCを組み合わせた「サクラエ」の美容液(A)とか、メラニン生成を先回り予防する有効成分ふたつを組み合わせた上に浸透力アップまで追求した「トランシーノ」の美容液(C)とか。
A.大塚製薬 サクラエ ダブルアクションセラム [医薬部外品] 33ml ¥13,000
C.第一三共ヘルスケア トランシーノ 薬用メラノシグナルエッセンス[医薬部外品] 30g ¥4,950(編集部調べ)
大塚 成分もそうだけど、機能も欲張りになっています。どのアイテムも、メラニンのケアは基本スペックとして備えています。その上で、炎症系の“赤み”、エイジングによる“黄ぐすみ”、血行不良の“青ぐすみ”など、細分化された肌の色ムラにまで働きかける複合アプローチのものが増えています。
もりた もはや美白なのかエイジングケアなのか敏感肌鎮静ケアなのか…その境目がなくなりつつあります。「オイデルミン」の化粧水(B)も、美白とは謳っていないけれど、多角的に肌を整えることで、結果として明るい肌を狙えるアイテムだし。
B.SHISEIDO オイデルミン エッセンスローション 145ml ¥9,680
大塚 美白で目指すところも変わってきていますよね。“シミが消える”とか“白くなる”よりも、“健やかでトラブルのない、均一で整った美肌”が理想の美肌イメージ。
もりた 確か、クリニークの「イーブンベター」(D)の初代美容液が2012年に発売されたとき、“均一美肌”というコンセプトだったことを思い出します。今思えば、ずいぶん時代を先どりしていました。
D.クリニーク イーブンベター ブライト エッセンス ローション [医薬部外品] 175ml ¥7,370
大塚 ここ数年、肌を健やかに育んでこそ肌色も明るくなっていくという考え方のスキンケアが少しずつ増えてきてはいたけれど…今春はそれを体現するアイテムがたくさん登場して一気に花開いたという感じ。
もりた 昨春は美白アイテムの数自体が少なくて、感染症などで世の中が止まった影響がコスメ開発にも出ているのかな? と思ったけれど、今春はその停滞を取り戻すかのように、勢いが戻っています。
大塚 まじめに肌の研究をして、進化の努力を怠らないメーカーの熱意は本当にすごいと思います。個人的には、「クレ・ド・ポー ボーテ」美容液開発の基となった肌研究に新しさを感じました。
もりた 皮膚の常在菌と肌のくすみについて新知見がありましたね。
大塚 常在菌というと今までバリア機能との関連で語られることが多かったけれど、実は菌が細胞に指令を出していて、その指令をコントロールすることでシミができにくくなるという理論です。
もりた 私は、美容液の成分を狙った場所に浸透させる各社の開発熱意に感銘を受けました。シミ発生の源ともいえるメラノサイトの幹細胞に届かせるために新しいリポソーム成分を開発した「アスタリフト」、成分同士を特殊な条件で掛け合わせることで浸透力を高めた「HAKU」とか。
大塚 ピタリと肌に密着させて効きを狙うスポッツケアも今春は個性的。「シスレー」(E)は、絆創膏みたいにシミ部分をシールドしてくれるテクスチャーです。
E.シスレー フィトブラン スポッツ セラム 7ml ¥20,900
フィトブラン スポッツ セラムの詳細・購入はこちら
もりた 「シャネル」(F)も目の周りや口元キワのくすみとか、モヤモヤした肝斑を集中ケアできる。こういった、美容医療のレーザーとかでは対処しにくい繊細なパーツを狙い打ちできるのも、コスメならではの長所だと思います。
F.シャネル ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント 20ml ¥22,000
ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント[医薬部外品]の詳細はこちら
『美的』2023年5月号掲載
撮影&グラフィック制作/河野 望 イラスト/小迎裕美子 構成/もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
「目指してきた理想を実現する美白がこの春、一気に花開いた」