お悩み別ケア
2015.2.3

大高博幸の美的.com通信(271) アメリカへ越して来たら、なぜか肌が大ピンチ! アトランダム Q&A No.44

Q 大高先生のコーナーが更新されるのを、いつも楽しみにしています。私は アメリカへ越して来て1ヶ月…。日本で使っていたスキンケア製品を そのまゝ使っているのですが、口の周りがガサガサになったり、首やデコルテまで荒れたりしています。今まで問題なく使っていたリップクリームまでピリピリするコトさえある程です。ストレスは あまりなく、食生活も悪くないはずですし、原因は よく分かりません。たゞ、水のせいかなとは思うので、洗わない洗顔に代えてみようかとも考えています。でも、クレンジングして優しく拭き取った後、お風呂で体や髪を洗う時に、どうしても顔に お湯が かゝってしまいます。先生は泡洗顔をしない時、どうなさっていますか? また、アメリカ国内で購入可能な、敏感肌になっていても しっかり落とせるクレンジングアイテムや拭き取り化粧水等々、オススメのモノがありましたら教えてください。ヘンな質問で申し訳ありませんが、よろしく お願いいたします。では、これからも先生のコスメ情報や試写室便りを楽しみにしています。風邪など召されませんよう、お体に気をつけて、お仕事 がんばってください。(アユミニ、36歳、日本では混合肌、アメリカでは敏感肌? 専業主婦)

A アメリカからのQ、ありがとうございました。アメリカは広く、空気の乾燥度や水道の水の質など、環境条件が様々だと認識していますが、アユミニさんは どこに お住まいなのでしょうか?

オススメのアイテムに関しては いろいろ思い浮かんだのですが、アメリカで購入可能なモノとなると、もう長らくアメリカへ行っていない上、製造中止になった優秀品も数多く、正直に言うと お手上げ状態で…。それでも調べたり試したりして、なんとか回答に こぎつけました。

まず、体や髪を洗う際に お湯が かゝるという件…。それは神経質に考えなくて大丈夫ですよ。むしろ、シャンプー類の泡などが顔や首に残ったまゝにならないよう、よく洗い流してください。たゞし、熱めの お湯は絶対に避け、極力 ぬるーいお湯(30℃前後)を使ってください。

アユミニさんに最適だと感じたのは、パリの老舗オーガニックブランド『CATTIER(カティエ)』のアイテム群です。たゞ、このブランドのアイテムは カナダでは購入可能ですが、アメリカ国内では 今のところ 取り扱われていないコトが分かりました(日本では昨年秋に初上陸を果たしています)。もしも ロッチェスター辺りに お住まいであれば、カナダは割と近いので、何かの機会に入手できればと思っています。
特にオススメは、①植物ウォーターベースのクレンジングミルク、②アルコールフリーのクレンジングウォーター、③スージングタイプのマイルドなリフレッシュローション、④保湿力が高く、肌なじみ抜群のデイクリーム&ナイトクリーム、⑤全身にも使える100%オーガニックの、濃縮タイプのシアバター、⑥乾燥&敏感肌を癒して、なめらかな肌へと導くスイートアーモンドオイルなどです。

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(左から)カティエ クレンジングミルク/カティエ ミセラークレンジングウォーター

一応、①と②の写真を貼っておきますね。
CATTIER LAIT DÉMAQUILLANT = GENTLE CLEANSING MILK = カティエ クレンジングミルク(日本での価格は、200ml ¥2,200+税)
CATTIER SOLUTION MICELLAIRE DÉMAQUILLANTE = CLEANSING MICELLAR SOLUTION = カティエ ミセラークレンジングウォーター(日本での価格は、300ml ¥2,200+税)
詳しくは、www.cattier-paris.comへ。日本市場の カティエお客様相談室は、045-620-9196です。

前置きが長くなりましたが、以下、アメリカ国内で入手可能なアイテムを組み合わせての、オススメのケア方法です。

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ジョージオリバー ジャオ ゴエ オイル
ビオデルマ
(左から)ビオデルマ サンシビオ エイチツーオー D/ビオデルマ イドラビオ エイチツーオー D/ビオデルマ イドラビオ モイスチャライジング ローション
DRscheller
(左)DR.シェラー ザクロ インテンシブセラム (上)Dr.シェラー ザクロ エモリエントクリーム D (下)Dr.シェラー ザクロ ディープエモリエントクリーム N

1 クレンジングのステップ
まず、GEORGE OLIVER gao goê oil = ジョージオリバー ジャオ ゴエ オイル(アメリカ製。日本での価格は、85g ¥6,500+税。通信(94)で紹介済みの オールパーパス・バームオイル。“ボディオイル”と容器に記されていますが、顔用のルブリケーターとしても、メークアップリムーバーとしても使用可)を顔全体にのばし、メークと一体化させるように優しくクレンジングマッサージした後、ティッシュペーパーで(拭き取るというよりも)吸い取ってください。
その後、BIODERMA Sensibio H₂O = ビオデルマ サンシビオ エイチツーオー D(日本での価格は、250ml ¥2,800+税。100ml ¥1,200+税もあり。赤いキャップが目印)、または BIODERMA Hydrabio H₂O = ビオデルマ イドラビオ エイチツーオー D (日本での価格は、250ml ¥2,800+税。ブルーのキャップが目印。グリーンのキャップと見間違えないように お願いします)をコットンに含ませ、優しく繰り返し 肌を拭いてください。

2 トーニングのステップ
BIODERMA Hydrobio Tonique MOISTURISING TONING LOTION = ビオデルマ イドラビオ モイスチャライジング ローション(日本での価格は、250ml ¥2,800+税)をコットンに含ませ、優しく拭くようにして 肌になじませます。ビオデルマは、フランスのデルモコスメブランドです。

3 保湿・保護のステップ
Dr.シェラー(ドイツのアンチエイジング系ナチュラルコスメブランド)の美容液と、デイクリーム or ナイトクリームを優しく なじませてください(P.S. この社には プチプラ系のベーシックブランドもあり、その中にはクレンジング製品や化粧水がラインアップされています。残念ながら日本では入手できませんが、アメリカ市場では発売されていますので、アユミニさんは入手可能です)。
Dr.シェラーには2つのアンチエイジングラインがあり、
ひとつは、①35歳以上の方向きの“オーガニックアルガン&アマランサス”ライン。
もうひとつは、②40歳以上の方向きの“オーガニックザクロ&モリンガ”ライン。
アユミニさんは36歳とのコトですが、申告内容を考えると、寒冷期というコトもあり、コクの豊かな②のラインを使うほうが良さそうな気がします(コクが豊かとはいえ 重い感触ではなく、肌なじみに優れています)。
DR.SCHELLER ORGANIC POMEGRANATE Anti-Wrinkle Intensive Serum = DR.シェラー ザクロ インテンシブセラム(日本での価格は、30ml ¥4,000+税) 乳液のように軽い感触でいて、潤いとハリを与え、小ジワを防いでくれます。
DR.SCHELLER ORGANIC POMEGRANATE Anti-Wrinkle Care Day = Dr.シェラー ザクロ エモリエントクリーム D(日本での価格は、50g ¥3,600+税)
DR.SCHELLER ORGANIC POMEGRANATE Anti-Wrinkle Care Night = Dr.シェラー ザクロ ディープエモリエントクリーム N(日本での価格は、49g ¥3,800+税)
Dのデイクリームは やゝこっくり、Nのナイトクリームは こっくり&リッチな感触。どちらもベタつかず、肌に素早く溶け込み、もっちりとした肌に整えてくれます。乾燥の激しい部分には、なじんだ後、さらに適量をプラスしてください。なお、日中は別途、サンスクリーンが必要です。

リップクリームに関しては、普段から いろいろ試してはいるのですが、今現在、飛び抜けて良い製品が見つかっていません(僕が何度もリピートした製品は、40年以上の間に3品ありました。しかし、全て発売終了 or ベツの処方に変わっています)。そのため、今は レセラ ムーンピーチの オールパーパスバーム(限定品)を唇になじませた後、缶入りのメンソレータムを少量 重ねづけしている状態です。なので 申し訳ありませんが、大型のドラッグストア等で ベテランの店員さんを つかまえて、オススメ品を教えていたゞいてください(チューブ入り、バームタイプのサベックスあたりが いいかもしれません)。

シャープな回答になったかどうか分かりませんが、参考にしていたゞければ嬉しいです。では アユミニさん、お肌を大切に、充実したアメリカ生活を送ってください!

ジョージオリバーについて詳しくは、www.goeoil.jpへ。日本市場の問い合わせ先は、03-3505-7853へ。
ビオデルマについて詳しくは、www.bioderma.comへ。日本市場のお客様相談室は、0120-979-260へ。
Dr.シェラーについて詳しくは、www.institute-dr-scheller.comへ。日本市場の問い合わせは、www.jeanpearl.co.jp 、または 0120-77-0469へ。

 

 

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info@biteki.com (個別回答はできかねますのでご了承ください。)  

ビューティ エキスパート
大高 博幸
1948年生まれ。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。
■大高博幸の美的.com通信 https://www.biteki.com/article_category/ohtaka/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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