「一目惚れされるのはいつも透明ツヤ肌…」齋藤薫さんが考える美しさの条件とは?
美容ジャーナリスト 齋藤薫さんが考える、美しさの条件は「透明感」と「ツヤ」のある肌――。その理由とは? 詳しくお話を伺いました。
美しさの条件はたくさんあるけれど、中でも最も価値があるのはズバリ透明感であると思う。なぜならそれは、“一目ぼれされる人”が絶対に共通してもっているものだから。
単なる美しさにとどまらない、体の中までが“なんだかキレイな印象”を伝え、またその人が営む暮らしの美しさや精神の清らかさまでをイメージさせるからなのだ。いってみれば、キレイに片づいた家までを連想させる。つまり“命”が丸ごと美しい証だからこそ、透明感は尊いのだと思う。
一目ぼれされるのも、作られた美しさではなく、命そのものから自然にわき上がる美しさには、理屈抜きの引力があるから。そして人は、本能的に水を感じるものに心惹かれる生き物だが、まるでお風呂上がりのようなぬれ感をも宿した艶やかな透明肌には、まさにその“水の引力”を感じることができるのだ。もっというなら、肌の中を清らかな水がサラサラと流れているような印象をもたらすからこそ、美しさとしても最上級。
あらゆる美肌の条件がそろわないと生まれない肌だけれど、どんなに時間がかかっても目指すべきなのだ。幸せになるために。
美容ジャーナリスト 齋藤 薫さん
独自の視点と美しい言葉から紡ぎ出された、美容や女性にまつわるエッセイの数々が大人気! 本誌の『馨る女EX』をはじめ、多数の女性誌で人気連載をもち、著書も多数。化粧品の開発にも携わる。
『美的』5月号掲載
撮影/三瓶靖友 ヘア&メイク/林 由香里(ROI) スタイリスト/辻村真理 モデル/愛甲千笑美 構成/北川真澄、野澤早織
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。