あなたの自己流は間違った美容かも?「経年美化」のためにスキンケアのやめるべきこと|美的GRAND

足し算をしていくことよりも、“間違ったことをやめる”方がずっと簡単に、キレイへの道が開けます。今回はスキンケアのやめるべきことをご紹介。
「経年美化」美容はこれをやめればもっと簡単 スキンケアのやめるべきこと
グラン世代の美容は長年の自己流の積み重ね
足し算や漢字の読みを自己流でする人がいないのは、義務教育で教わったから。一方で、グラン世代が学生だった頃、美容を公に教わることはありませんでした。人に聞いたり調べたりして知識を蓄えていく、これが美容の基本。しかも基本ひとりでやるものだから、人にやり方を指摘されることもなく、永遠に自己流が蓄積されていきます。
だから、なんの疑いもなく続けていることが実は“間違った美容”だった、というケースは、物すごく多いのです。特にまじめな人程、あれこれ使いすぎて肌に負担をかけていたり、気づいたら肌が厚塗りになっていたり、古い顔になっていたり。なんとなく美容が思いどおりに行かないときは、新しいモノやコトをプラスするよりも、今の習慣を引き算することを考えてみると、簡単に解決することもたくさんあると思います。
スキンケア、ベースメイク、ポイントメイクに分けて、やめるべきことを上げてみました。今、美容に迷いがある人は、ぜひチェックしてみてください。
「コスメは全部オンラインで買う」をやめる
今、コスメはほとんどのものがオンラインで購入できます。でもそれだけになると、正解を逃してしまうことも。足で探す、実際に会う、見る、触れる。リアルな行動で理解が深まり考えが生まれ、正解に辿り着けるというのは仕事でよくあることですが、美容でも同じです。たまにコスメカウンターのリアル肌診断を受けて、今の肌に必要なものを選んでみませんか? 最近はメイクオフをせず気軽に受けられるものが増えています。
est「True Beauty Counceling」
この秋「エスト」のカウンターに配置された、花王最新の皮膚研究が搭載された肌解析器。写真を撮るだけで、今の肌状態の分析はもちろん将来のリスクまで予測できる。
ランコム「スキンスクリーン」
3つのライトと高精細カメラで顔全体を撮影し、独自のAIアルゴリズムで肌印象を決定づける8つの要素を分析。公式サイトで予約も可能。
ファンケル「AIパーソナル角層解析」
頬の一部だけメイクを落とし、テープで角層を採取。AIが角層の状態やたんぱく質を解析し、今の肌悩みの原因や将来起こりうるトラブルを分析。公式サイトで予約も可能。
リサージ「店頭カウンセリング」
頬の一部だけメイクを落とし、機器を当てて肌の水分量や皮脂量、ハリの状態、キメなどを分析。「リサージ」は駅ビルやショッピングモールのコスメストアに入っているので、休日など気軽に足を運べる。
SHISEIDO「Beauty Alive CirculationCheck」
独自に開発したふたつの特殊なカメラを使い、肌のコンディションを撮影。肌の巡りに欠かせない3大要素と定義されている、「透明感あふれる輝き」「ハリ・弾力」「なめらかさ」の測定結果が表示される。
「使う量が少ない」をやめる
いい化粧水や美容液を買ってみた! もったいないから少しずつ使いたい…という気持ちはわかるのですが、その分肌に入る水分や美容成分の量が少なくなり、製品のポテンシャルを充分に堪能できないこともあります。もったいないという意識ではなくても、自己流で使用量が少ないことに気づいていないケースも。一度普段使っている量を手にとって、比較してみて。意外と少ないことに驚くかもしれません…!
「使用量の目安」の実寸をCheck
500円硬貨大・マスカット粒大→化粧水、クレンジング料など
500円硬貨の直径は26.5mmで、マスカット粒大は直径約25mm程度の球体。化粧水をコットンでつける場合、裏まで500円硬貨大濡れる量が目安。
サクランボ粒大→美容液、乳液など
平面でも球体でも直径約20mm程度の量。ポンプタイプの化粧品なら2プッシュでサクランボ粒程度のサイズになることが多い。
パール粒大→クリーム、洗顔料など
平面でも球体でも直径約10mm程度の量。チューブタイプの洗顔料は10mm程度押し出した量を使って。クリームは肌タイプによって使用量を加減しても。
米粒大→アイクリームなど
平面でも球体でも直径約5mm程度の量。ちなみに全顔用の美容液を米粒大程度しか使っていない人も案外多いけれど、少なすぎる!
「やりすぎ」をやめる
まじめな人や美容に熱心な人程陥りがちな「やりすぎ」。1回のお手入れに化粧品を5品も6品も使ったり、話題の美容法を信じてやりすぎたり…。化粧品や美容法自体はいいものだとしても、過剰にすることは害に転じます。その肌の赤みや肌あれ、もしかしたら「やりすぎ」のせいかも?
ありがちな「やりすぎ」をCheck
シートマスクやローションパックを毎日→敏感肌や乾燥肌なら週2回程度に
肌は水分に一定時間触れると、角層がふやけてバリア機能が一時的に低下。それにより美容成分が入りやすくなりますが、元々バリア機能が低い敏感肌の場合はやりすぎに注意。
徹底的にこすらない→汚れが落ち切れていない可能性も
肌に摩擦の負担を与えないようにするのは大切なことですが、クレンジング料や洗顔料をただのせるだけでは、汚れは完全には落ちません。優しく汚れとなじませることも大切。
オイルもバームもクリームも→そこまで乾燥してしまうほかの原因を考えてみて
油分を何品も重ねても乾燥してしまう超乾燥肌は、それに甘んじず、洗いすぎや角質ケアのやりすぎなど、ほかの原因を見直してみて。
シートマスクを30分以上→長く貼ると逆に乾く!
シートマスクを20〜30分など長時間貼っていると、水分が減り、逆に肌の水分を奪ってしまいます。特にデイリータイプの薄いものは、乾燥しやすいので短時間に留めて。
美容液を1回に3種類→つけるものの種類が増えると負担のリスクも
美容成分の中には、自分の肌にとって負担や刺激となるものもあります。つける種類が多い程リスクが高まるので、1〜2種類が安心。
『美的GRAND』2025冬号掲載
撮影/さとうしんすけ 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
エディター。女性誌で美容ページの編集・執筆に携わるほか、化粧品広告のコピーライティングを多数手掛ける。コスメ好きの迷子を解消するような情報作りを心掛けている。