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スキンケアニュース
2026.4.14

男性用スキンケア製品を考える【中年男性、トキメキ美容沼へ vol.32】

こんにちは、ライターの伊藤聡と申します。私は男性のためのスキンケア本『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社)を出しました。みなさんは、スキンケアに興味がありますか。スキンケアという言葉から、どんなことをイメージしますか? こちらの連載では、スキンケアに親しんでいく上で役に立つかもしれないあれこれをテーマに書いていきます。トライしてみれば楽しくて奥が深い、スキンケアの世界を一緒に探求していきましょう。

WRITING: 伊藤 聡(いとう・そう)

伊藤 聡(いとう・そう)

伊藤 聡(いとう・そう)

ライター

会社員兼ライター。50代にして美容の楽しさに目覚める。著書に『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社刊)

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定着しつつある男性用製品

男性がお肌の手入れをするためのアイテムに「男性用スキンケア製品」があります。資生堂は「Shiseido Men」という男性用製品を出していますし、花王は「ニベアメン」で男性用スキンケアを展開しています。ドラッグストアなどでもよく見かけるようになった男性用スキンケア製品は、専用の棚ができるくらいに需要を増やしてきています。男性のスキンケアを推進してきた私としては嬉しいかぎり。このまま一気に習慣化してほしいと夢がふくらみます。私は男性用か否かにあまりこだわらずに選んできましたが、多くの男性はやはり男性用を使いたいものなのでしょう。安心感もありますからね。同時に、製品名の最後に「メン」と名づけられた製品を見ると、やはり美容は女性が中心の文化なのだなと感じます。「Shiseido Women」というラインはないですし、「○○ウィメン」と名づけられたスキンケア製品も聞いたことがありません。美容の世界における男性の比率はまだ少ないのため、男性用であることを強調するネーミングがされているのだと思います。スキンケアを試してみたい男性に、「メン」と名前のついた製品は親しみやすそうな気がします。

では男性用製品にはどういった特徴があるのでしょうか。個人的に目を引くのは、やはり容器のデザインです。黒、白、透明、灰色が基本。華美な色をいっさい使用せず、シンプルさを強調しています。おそらく、スキンケア製品を手に取る際の抵抗感を避けたいという、メーカー側の意向でしょう。これも意図はよくわかります。多くの男性にとって、色に関する抵抗感はたしかにあり、売り上げに直結するのでしょう。そもそもスキンケアに抵抗がある人も多いわけですから、色が派手だったりすればさらに敷居は高くなります。普段なじみのない色の容器って、それだけで苦手意識が出ちゃうんですよね。その結果、赤やピンク、パステルカラーなどは決して使用しないという、まるで校則の厳しい昭和の中学校みたいなストイックデザインが採用されています。見た目がシンプルで、男性の部屋に置いても違和感がないのがいいですね。まずは手に取って使ってもらうことが大事なので、なるべく抵抗感を減らすというメーカー側の気持ちはよくわかります。

男性の肌は女性より弱い?

製品の機能で強調されるのは、肌荒れへの効能でしょうか。ひげ剃りで傷ついた肌を保護する機能が訴求された製品が多いのは、男性向け製品の特徴ではないかと思います。うるおい持続や肌のハリといった特徴はどの製品でも謳われていますが、やはり肌荒れ効果への言及は多い印象です。洗顔フォームが、シェービングクリームの役割も果たす多機能性も男性用ならでは。たしかに洗顔したあと、ひげ剃りのためにシェービングクリームをつけ直すのって手間なんですよね。「男性の肌は女性に比べて弱い」とは、資生堂の広告にあった表現です。実際、資生堂の調査では、男性はより紫外線ダメージを受けやすい、バリア機能が弱いなど、女性と比較した際の肌の弱さが確認されたそうです*1。皮脂が多く、肌が水分を失う比率も大きいなど、むしろ男性こそ積極的にスキンケアを行うべきというデータが揃ってきています。私もつい最近まで知りませんでした。男性はもっと、自分の肌を可愛がってあげた方がいいかもしれません。

今回紹介するのは、ファンケルの男性用スキンケア製品である「ファンケルメン オールインワンウォーター」と「ファンケルメン オールインワン スキンケアコンディショナー」です。この2製品ですが、どちらもよかったです。どちらもモノトーンのデザインで、香りもついていません。香りは好みがありますから、不慣れな初心者の方にも手に取りやすいシンプルさがいいと感じました。「オールインワンウォーター」は化粧水として使うのが効果的でしょうか。肌荒れのケアだけではなく、紫外線で痛んだ肌にも効くのが魅力です。塗ってみると、かなりしっとりとした肌の感触が得られて心地よいですし、ひげ剃り後の肌になじみました。「オールインワン スキンケアコンディショナー」はジェル状の美容液で、保湿後のエイジングケアに適しています。かなりうるおいが保たれるので、乾燥肌の方にいいように思いました。翌朝、肌にハリが出たような感覚もあり、美容液としての機能もよさそうです。実は傷つきやすい男性の肌、こちらの製品で優しくいたわってあげてはいかがでしょうか。

*1 資生堂、男性は女性よりも肌のストレス耐性が低いことを発見

https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003030

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

WRITING: 伊藤 聡(いとう・そう)

会社員兼ライター。50代にして美容の楽しさに目覚める。著書に『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社刊)

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