スキンケアニュース
2023.5.16

なぜキレイを目指すのか。メイクもスキンケアもその人らしさを表現するために|あきば美容研究生のメンズ美容塾 vol.148

約4年間にわたって様々な角度からキレイになるヒントを書いてきたこの連載ですが、今回で一旦区切りとなります。また違う形やテーマで連載ができたら嬉しいなと思いますが、一区切りということでスキンケアや美容業界の根幹に対して思うことをお話しさせていただきます。

というわけで今回はYouTubeチャンネル『プチプラスキンケア研究所』にて美容情報を発信している美容好き芸人のあきば美容研究生が、『なぜキレイを目指すのか』というテーマでお話させていただきます!質問などがありましたら、インスタグラムのDMからをどうぞ。

メイクもスキンケアもワタシらしさを表現するために

\キレイになるもならないも自由/

Point

(1)なぜキレイを目指すのか
(2)どのキレイを信じるのか

『美的.com』にて連載をやらせていただいたことは、ワークライフの中でとても大きな要素になっています。毎日キレイについて考える中で行き着いている現時点での結論についてお話しします。

(1)なぜキレイを目指すのか?


そもそも“キレイ”ってなんだろうかと。世間一般で言われているようなキレイと僕の考えることは少し違うような気がします。僕は本来の姿を変えるようなメイクや、そうやって作られたものを“キレイ”とは考えておりません。それはファッションのようで、変わりゆく実のないものだからです。今この瞬間の世界においてだけキレイと評価されるようなものに意味はないと思うのです。キレイってもっと本質的なものであるはずで、もっと自由で、それはその人らしさを体現しているかどうか、によるはず。

ですから、スキンケアもメイクも僕はしたくなければしなくて良いと思っています。しないほうが自分らしさが表現できるのであれば、する必要などないのではないでしょうか?この連載では何度も何度も書いてきましたが、肌にはそもそも自ら健やかであろうとするバリア機能があって、それを健全に保てていればスキンケアをせずとも心地よく過ごせるはずなのです。メイクもスキンケアで肌が整ってさえいれば、別にすっぴんで構わないと思います。さしてモテるタイプではないので、女性のすっぴんを見せていただくような機会はそんな大してありませんでしたが、誰のすっぴんを見ても、メイクをしている姿よりもすっぴんの姿の方がキレイだなと感じてきました。それは決してメイクが下手でその人らしさを表現できていない、という意味ではなく、すっぴん姿の方がその人らしさを表せているからです。人の顔には心の有り様やその人の生きてきて重ねてきたものが出てくるもの。だからこそ「人相が良くなった/悪くなった」という表現があるわけです。

キレイってその人らしさを表すためのもので、手段の一つに過ぎない。自分が自分のことをキレイだと思えなくても、あなたの価値が下がるわけじゃないと強く言いたいです。世の中一般の“キレイ”を追いかけることに大きな意味はあるのでしょうか? 時代によって変わるし、生き物としての本質を喰ったいるわけではないし、誰かが何かの都合で作り出しているものに振り回されることにしかなりません。不思議なことですが、“キレイ”の基準って変わるのです。でもそれを黙って飲み込む必要はもうないと思うのです。

(2)どのキレイを信じるのか


世の中にはいろんな媒体から発せられる、いろんなキレイが溢れています。SNSの発達に伴って、誰でも発信できるようになり、どの媒体でも手軽に美容情報を得ることができます。それゆえに「個人の感想です」に乱暴に押しつけられたいい加減な情報も増えたし、他の美容家さんの水増しのような情報も増えたなぁと感じます。そういう流れを否定する気はありませんが、その流れが知識のない人を強引に押し流していくままではいけないと思っています。

僕もその端くれとして、常に心に置いているのは発信する側には責任がある、ということ。AさんとBさん、C社とD社、雑誌『E』と雑誌『F』…それぞれ見解が異なって、目指している美が違う。そんなことは昔からあることですが、最近よく散見するのは一つの発信者の中で意見が変わること。

「え、この人(この媒体)って前はこう言ってたよな?」

ということが見られるのです。それはなぜ起こるのでしょうか?

美容理論も変わる

なぜ発信する情報が変わるのか、を考えてみましょう。2つあると思っていますが、ひとつはそのおおもとの美容理論が変わるからです。

昔病院の中のコーヒーショップで働いていたことがあるのですが、その時病院では「コーヒーは発がん性を高めるから飲むのはやめましょう」という論を最新のものとして、患者さんにはコーヒーを勧めない、というふうになっていました。でも何年か経って、「コーヒーを飲んだ方が発がん性は抑えられる」という真逆の論が出て、その空気感は無くなりました。偉そうな表現になってしまいますが、人間はまだまだ発展途上で、わかってないことがたくさんあります。それゆえに新しい研究結果が出た時に今まで言っていたことが覆ってしまうことがあります。あらゆる業界でそうなのだと思います。新しい技術や発見はそうやって世の中を変えるからです。

同じことは美容業界にも当然言えて、最新の美容理論が変わったり、新しい成分が開発されたりして、発信する情報が変わることはあります。でもそうなった時には、「ごめんなさい」をしないといけないはずです。さっきの例でいうと元々の論を唱えていた人はもちろん、その論を信じて「コーヒーを飲むな」と指導して、一度でも発言をした人は皆「ごめんなさい」をしないといけないはずです。でも美容の業界に限りませんが、そんな場面はなかなか見ません。なぜでしょうか?

それは発信する情報が変わる理由の2つ目と繋がってくるのですが、“ナメている”からです。すごく悪い言い方かつ、ふわっとした表現になってしまうので言い換えると「自分の発言力と実際の発言力の見立てがズレている」から起きるのです。そこのズレが「前に言ったことを覚えている人なんていないよ」と思わせてしまい、結果として情報の受け取り手がナメられるようになってしまうのです。

でももう情報の発信者はたくさんいます。テレビしか、ラジオしかなかった時代とはほど遠く、大して探さなくてもすぐにぶち当たります。だからそういったスタンスの発信者は淘汰されていくべきですし、そういった流れになっていってると感じます。しかし、ある程度の力を持ってしまうと淘汰されるにしても一定以上の時間はかかる。じゃあどうするのか?ナメられないように情報を精査できる知識を得ることが必要です。そのためには信じられる“キレイ”を発言する人をあなたの中に作らないといけないのでしょう。

あなたのキレイはあなたが決めたらいい


考えていくと結局何を信じていけば良いんだ!ってなる話にどうしてもなってしまうのですが、「僕を全面的に信じてください!」と言いたいわけではなく、僕のことも疑って見てほしいなと思っています。ただ、現時点では自分の美容理論を曲げて発信していないですし、嘘も忖度もなく発信しているし、この先もそうするつもりです。その上で業界に対しての危惧も持っているので、それをなんとかしたいなぁと思い、少しずつ動き始めているところです。この分野で一緒にワクワクしたい方は追っかけてもらえたら嬉しいです。

また、“キレイ”に関する考え方は、あくまでも僕の考えで、押し付けたいわけではありません。ただ、あなたもあなたの思うキレイを目指したらいいと思っています。約4年連載をやってきて、僕もまだまだ勉強中で、読んでくださる方々と一緒に学ぶようなスタンスで男性女性問わず、美容についてたくさん考えてきました。これからもYouTubeやインスタグラムなど、さまざまな媒体で情報発信していくので、よければご覧いただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
担当の編集さん、さまざまな商品を紹介させていただいたメーカーさん・PRさん、そして読んでくださった皆様に感謝感謝を込めて、1本締めで締めさせていただきます。
よ〜、ポン!
ありがとうございました!

美容好き芸人

あきば美容研究生

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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