健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2013.1.30

西の国美的通信vol.31 はじめての調香体験in大分香りの博物館(2)

>>前回の続きです

調香体験工房。はじめての人でも先生が丁寧に教えてくれるので、楽しく香水を作ることができる。
好みの香りをチョイスして、それをどのくらいの量入れるのか。一つひとつの決断が、自分だけの香りを作っていく(調香風景)。
アロマ体験ルーム(1回¥500)。心地よいラベンダーの香りに包まれて、心身ともにリラックス。
1階エントランス横のミュージアムショップでは、大分名産のカボスを使った同館オリジナルの「ハッピーウインドオードトワレ」(¥2,500)も購入できる。

いよいよお待ちかねの調香体験です。まるで化学実験室さながらの工房に通されると、スポイドがついたいくつものガラス瓶が目に入ってきました。きっと、これで調香していくのね。期待で胸を膨らませながらデスクに着くと、簡単なレクチャーが始まりました。

それによると、香りは時間とともに変化していく特性がありますので、ミドルノート、トップノート、エンドノートの中からそれぞれ好みの香りを選んでいきます。例えばミドルノートでいえば、あらかじめブレンドされたフレッシュフローラル、フローラルブーケ、スイートフローラルといった3種類の香りが用意されていますので、その中の一つを選びとります。同様にトップノート、エンドノートとそれぞれもチョイスしていき3つのノートの配合割合を考えます。私の場合、ファーストインプレッションで好きと思ったところから次々と決めていきました。「即決! 早いね〜」と微笑む吉田さんがおっしゃるには、迷いに迷ってなかなか決められない人もいるのだそう。一方で私のような即決タイプも。どうやら調香作業は性格もあぶりだされるようです。

調香は加える香水が1mlも違えば、全体の香りも変わってくるそうで、さまざまな香りを嗅いでいたら、時おり嗅覚がおかしくなってきます。そういった場合は、腕をまくって自分の肌の匂いを嗅ぎます。これだけでもずいぶん元に戻るのですが、それでもダメな場合は窓を開けて外の空気を大きく吸います。実はこれらは全部、吉田さんの受け売りなのですが(笑)、いくつかの失敗はあったものの、どうにか納得のいくオリジナルフレグランスを完成させることができました。文字通り、世界にひとつしかない自分だけの香りです。できあがった30mlの香水は、持ち帰ることができますので、これから愛用していきたいと思います。

調香体験は女性用のフレグランスだけではなく、男性用も作れますので、カップルでの体験もおすすめです。さらに、希望する人にはその日に作った香りのレシピを博物館の方で保管してくれるので、発注すれば郵送してもらうこともできます。調香体験は1回2000円。専門店などで買えば6000円相当になるそうなのでとってもお得。リピートする人も少なくないというのもうなずけます。

最後はアロマ体験ルームへ。ここではリクライニングシートに身を委ねて、じっくりアロマセラピーを楽しむことができます。ゆっくりと深呼吸しながら、鼻腔からスーッと体内に入ってくるラベンダーの香りを楽しんでいると、身も心もすっきり! ついさっきまでの調香体験で、大忙しで働いていた私の嗅覚が一気に癒やされた感じです。やっぱり、香りってすごいな! 太古から香りが重宝されてきた理由が、少し分かったような気がしました。みなさんもぜひ、大分香りの博物館へ。

<取材協力>
大分香りの博物館
http://oita-kaori.jp/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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