健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2019.8.16

食事制限だけじゃ痩せないってホント?真相を専門家に直撃!

 

A:半分ホント、半分ウソ

「食事制限すれば、絶対的に入ってくるエネルギーを抑えることになるので、短期的には痩せたり、一時的に体重が落ちたりするでしょう。ですが、極端な食事制限は水分や脂質と一緒に筋肉までもが落ちてしまうことも。

筋肉は脂肪と比べ、エネルギーをたくさん使う組織。なので、からだにとってはある意味お荷物なのです。一方で脂肪はまったく使われず、軽くてエネルギーが豊富という、体にとっては優秀なエネルギー源。食べないでじっとしていると、“荷物から減らしていこう”と、どんどん筋肉から落ちてしまうのです。

その結果、代謝が落ちて消費エネルギーが減り、“食事を減らしているのに体重が落ちなくなった”、“同じ量を食べているのに太ってきた”となるのです」(西澤さん・以下「」内同)

 

食事の摂り方でダイエットを成功させるには

「基本となるのは、食生活。余分なエネルギーを減らすためにも、まずは、調理法や食べ方から見直していきましょう。例えば鮭なら油で揚げるフライよりも、小麦粉をまぶして焼くムニエル、ムニエルよりも照り焼きといった、カロリーダウンできる調理方法の工夫を。

また、血糖値が急上昇してしまうと、上がった血糖値を下げようとインスリンが分泌され、その中で血中の糖分を脂肪に変えて体内に貯め込もうとします。血糖値の上昇が緩やかであれば、インスリンは分泌されないのです。食べる際は、最初にサラダ、次に汁物……の順番で血糖値を上げにくい食べ方を意識してみてくださいね。

そのうえで、無理のない運動をプラスして常に筋肉へ刺激を与えることで、からだは動いている=必要と察知します。すると、エネルギーの貯蔵庫の脂肪から消費されていき、上手く脂肪も減っていくようになります」

 

ポジティブに自分を甘やかして!リバウンド防止のコツ

「急激に体重を落とすよりも、時間をかけてゆっくりと体重を落としていく方がリバウンドしにくいですね。

また、大切なのがメンタルのコントロールです。飲み会や旅行などで体重が増えてしまったとき、決して“もうダメだ~!”と自暴自棄にならないこと。食べたものや運動量、体重をグラフで記録するなどして、見える化をしていくと、自分の太りやすいクセを見つけることができます。いくらでも取り戻すことはできるので、よい意味で自分を楽観的に甘やかしてあげてくださいね」

 

%e3%81%9f%e3%81%ab%e3%81%9f
株式会社タニタ 開発部主席研究員 栄養士
西澤 美幸

学生時代よりタニタの体脂肪計開発プロジェクトチームに参加。世界初の乗るだけではかれる体脂肪計をはじめ、体組成計、活動量計などの回帰式や判定アルゴリズムを開発した。栄養士の資格を持ち、技術開発研究者と栄養士の二つの視点から健康とからだに関する講演の講師も行っている。

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事