【沖縄在住・美容ジャーナリスト加藤智一の「沖縄美トリート」リスト】LIST10:「オリエンタルヒルズ沖縄」

約2万平米という広大な敷地に14棟のヴィラを配した隠れ家リゾート 恩納村・「オリエンタルヒルズ沖縄」
恩納村の高台の上に佇む「オリエンタルヒルズ沖縄」は、ヴィラタイプの客室がわずか14棟、しかもすべての客室がプライベートプールを有するスイートルーム仕様と、リゾート感にあふれた“おこもりステイ”を満喫できるリゾート。沖縄でプライベート空間を重視したホテルが少なかった2006年に開業しただけあり、周囲にはほかの宿泊施設がなく、自然に恵まれた閑静なロケーションで、リラックスした滞在を楽しめます。
緑豊かな“やんばる”の森と西海岸が一望できるラウンジでチェックインをした後、カートで客室へ。ただ、客室棟までの眺望も素晴らしいので、スーツケースはカートに任せて、心地のいい風を浴びながら客室へと歩いて向かうのもおすすめ。客室棟の近くにはガゼボとしてフリーセルフバー「がじゅ」が用意されており、絶景を楽しみながらオリオンビールやさんぴん茶で一息つくのもいいでしょう。
全14棟ある客室は沖縄の離島の名前が採用されています。今回は「エグゼクティブスイート」である「小浜(こはま)」に宿泊。
扉をあけると、まず驚くのがテラスに配されたプール! そのサイズは長さ12m、幅3.5m、深さ1.2mもあり、国内最大級。リゾートホテルにありがちなプランジプールではなく、2人でもリラックスして泳げるほどの広さです。そして、このプールをあわせた客室の専有面積は162平方メートル。テラスを除いた客室だけの広さだけでも7平方メートルという非常に贅沢な空間に整えられています。
また、館内には宿泊者用ラウンジもありますが、客室内のアルコールやソフトドリンクも充実。無料のミニバーが備え付けられており、スパークリングワインやオリオンビール、ジュース類が楽しめるほか、コーヒーは小川珈琲の有機レギュラーコーヒーが用意されています。
テラスに面して配されているのがバスルーム。大人2人がゆったりと寛げるサイズのヘッドレスト付きのジェットバスが配されており、天井高の窓からはエメラルドブルーの東シナ海が一望できます。
また、こちらの客室ではバスルームからプールまでは直接アクセスできるのでプールで泳いだ後、すぐにジェットバスで身体を温めることもできて便利です。
アメニティはポンプ式ボトルで用意。シャワールームにはシャンプー、コンディショナー、ボディソープが。洗面台にはクレンジング、化粧水、乳液が配されています。ブランドはいずれもイタリア発のサロンブランド、「ミレニアムオーガニックス」。石油系界面活性剤や合成ポリマー不使用で、イタリア・トスカーナ州のオーガニック原料を使用したブランドです。さらに、ボディミルクとしてフランスのスパブランド「オムニサンス」のトラベルサイズも。
ドライヤーは「レプロナイザー 3D プラス」、ヘアアイロンには「Refa」の32㎜カールアイロンをブローローションとともに配置。カールアイロンが用意されているホテルはなかなか珍しいのではないでしょうか。
加えて、クローゼット内には洗剤や柔軟剤とともにドラム式洗濯機が設置されており、暮らすように快適に滞在できるのも魅力です。
ジェットバス付きの広々としたスパルームを独り占め
客室でリラックスした後はスパトリートメントへ。ジェットバスやスパチェアが設置された広々としたスパルームはゲスト1組(1~2名)の貸切仕様。
窓の外には緑が溢れ、その景色からも癒しを得られます。こちらで受けたいトリートメントは“おこもり滞在”するゲストのリクエストを受けて誕生したスパメニュー、150分のスペシャルコース「ハーブデトックス」です。沖縄産のハーブを用いたハーブティ、ハーブボール、そしてスパオイルを用いることで、身体の内外でデトックスを促します。
まずはカウンセリングから。ハーブティを頂きつつカウンセリングを終えたら、オリジナルバスソルトを用いたジェットバスへ。冷えに悩むゲストが多いことから、20分ほどのジェットバスで、充分に身体を温めます。その後は、マッサージベッドでトリートメントがスタート月桃やウコンなど沖縄産ハーブを採用したハーブボールを使うことで、ハーブの香りと温熱により身体の深い緊張をほぐしていきます。そして、身体を充分にゆるめたのち、マッサージの施術へ。
ボディマッサージで使うオイルは、嘉手納町にある自然派コスメブランド「フローモ」の自社養蜂のハチミツを使ったシリーズ「2830」のブレンドオイル。手技だけではなく、肘を巧みに使ったスウェディッシュマッサージにより、背中や脚から全身をゆっくりとほぐしていきます。およそ60分ほど全身をマッサージした後、続いてはフェイシャルへ。ハーブボールでデコルテをフェイスを温めたのち、「エステダム」のスキンケアを用いて、顔まわりのめぐりを促進。むくみやコリをケアしていきます。そして、フェイスパックをしている間、ヘッドマッサージを行いつつ、フェイスのお仕上げをして終了。
150分に及ぶトリートメント後は、思わず浮遊感を感じるほどの解放感を実感。窓外にある緑の鮮やかさや陽射しのきらめきが増すほどに視界もクリアに整います。
夕食はフレンチ、江戸前寿司、鉄板焼きの3種からシェフ特製コースを
夕食は左右に生い茂る木々を眺めながら、橋を渡ってフロントロビー棟へ。
事前予約にて、フレンチ、江戸前寿司、鉄板焼きの3種類からシェフの特製コースを選ぶことができます。今回は、そのなかでも開業当時から定評のあるフレンチをチョイス。全8品からなるフルコースで提供されます。
沖縄県北部や中部を中心に仕入れた新鮮な野菜を用いた料理は、オーセンティックな印象ながらもバターを多用することなく、素材本来がもつ風味や食感、コクをしっかりと引き出す風味。
たとえば、「恩納村の新玉ねぎでつくったブルーテ バニラのエキューム」は、じっくりと焼くことで甘みを増した新玉ねぎに生クリームとバニラのやさしい香りが鼻をくすぐる一皿。ポタージュよりもとろっとした、濃厚でなめらかな舌触りで、新玉ねぎの凝縮した旨味を堪能できます。
また、魚料理「活真鯛のポワレ うるいのソース 地物の最旬野菜たちと共に」はあさりや魚のブイヨンを煮詰めてソースにすることで、さっぱりしたクリアな風味ながら深みのある旨味を堪能。沖縄産モーウイ(うるい)のシャキシャキした食感もアクセントになります。
旬の県産野菜をふんだんに採り入れているため、食後は満足感がありながらもヘルシーな内容に。フランス料理ながらその味わい深く、繊細な日本的な風味にリピーターが多いというのも納得です。また、インルームダイニングとして特別感のある夕食メニューも用意されているため、友人と女子会気分で楽しむのも一案。
館内にはスパルームのほか、アルコールやおつまみを楽しめるプレミアムラウンジやフィ
ットネスジム、水風呂付きの貸切サウナやゴルフラウンジも配備。客室数が少ないことから、館内施設はいずれも混雑することがなく、プライベート感覚で楽しめるのが特長。
ほかの宿泊者に気兼ねなく過ごすことができるため、別荘感覚で、非日常の“おこもりステイ”を楽しめるはず。
LIST10
【オリエンタルヒルズ沖縄】
所在地:〒904-0404 沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣79-1
TEL:098-966-1611
料金:エグゼクティブスイート 約70㎡ 1泊朝食込み・2名1室あたり¥136、000~(税・サービス料込)
■スイートエステサロン ハーブデトックス 150分 ¥50,600(税込)
*宿泊者限定
■フランス料理 コースディナー ¥22,000(税・サービス料込み)
*宿泊者限定
URL : https://or-okinawa.com/
*料理はシーズンによって、メニューや盛りつけが異なります
*客室のバスアメニティブランドについては今後変更になる場合があります
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。