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2024.6.24

“Mattママ”桑田真紀「身だしなみで気を付けるのは 周囲とのバランスと調和」【全方位「推し活」力の磨き方 vol.12】

夫は野球界のレジェンド・桑田真澄氏、次男は現在アーティストとして多方面で活躍中のMatt Rose氏。専業主婦から一念発起し、彼らを公私ともに支え、現在は化粧品会社も経営する桑田真紀さん。「優れた才能を発掘して応援したい」という根っからの「応援気質」で周囲の人々をサポートする真紀さんの「応援力」は、夫、子供、義理両親など身内だけでなく、上司・部下・同僚やママ友、すべての人間関係の参考になるはず。

桑田真紀
東京都生まれ。航空会社CA、専業主婦を経て、現在は夫・桑田真澄(読売ジャイアンツ二軍監督)と次男・Matt Rose(アーティスト)のマネジメント会社を経営。趣味はゴルフ。

身だしなみで気を付けるのは周囲とのバランスと調和

その時々の「自分の役割」を考え、身だしなみを意識する

先日、後輩との雑談の中で、「経営者として、妻として、母として、ファッションやメイク、ジュエリーなど、身だしなみについてはどのように心掛けているのですか?」と聞かれました。身につけるものをどんな基準で選ぶのか、自分をどういう風に見せるようにしているのか、と。

ファッションに関しては、Mattの仕事につき添う際は、ほとんどが黒か紺色の装い。まさに、「黒子に徹したい」からです。主役はあくまでMattなので、彼が目立てばいい。周りの気配はできるだけ消したいと思うのです。黒や紺色を着ていると、「今日はマネージャーとしてつき添っている」とはっきり自覚できて、それが「今日はマネジメント業務をしている自分」という良い切り替えになっているように思います。

以前はスカートが主流な時期もありましたが、今は専らパンツスタイルがほとんど。ここ数年、パンツの軽快な装いが自分らしく思えてきました。脚は出さない方が、自分自身の気分が楽、ということもあります。とにかく自分は目立ちたくないし、「Mattを見てください!」という気持ちが大きいのです。

一方、夫と外出の際には、スカートが多く、品良く見える丈のものを選びます。首や胸元は開いていないもので、むしろ「詰まり気味」ぐらいに。基本的に白、ベージュ、グレーなど、色で主張しないベーシックなトーンで。そしてバッグでアクセントをつける感じでしょうか。

夫は私の服装に関してコンサバティブなものが好みのようで、私も無意識のうちにそれを考慮しているようです。「夫はどう思うかな?」と必ず考えますが、それは自分の好みを我慢して夫に合わせているということではないのです。夫婦なのだから、ふたりでひと組。一緒にいる人がイヤだと思うことは、お互いにしない方がいい。若い頃はそのさじ加減がわからなかったのですけれどね。だんだん体得できてきました。桑田家の場合、プライベートな場面でも、ビジネスの側面をもつシーンや会食も多いので、エチケットやマナーは大事にしたい……そんな風に考えています。

特に気をつけているのは、目上の方にお会いするとき、トップスもボトムスも、できるだけ肌の露出を控えること。アーティストやエンターテインメントの世界で活躍されている方々は別かもしれませんが、お会いする人がハラハラしてしまうような刺激的なものは控えた方が賢明。同年代の友人とのショッピングや食事会では、個性的で自由なファッションを存分に楽しんでいいのではないでしょうか。

お洋服は百貨店で買うことが多いのですが、“エポカ”や“セオリー”が自分のライフスタイルにちょうどいい。主張しなくてシンプルで、でもトレンドも加味されていて、しゃれていて女性らしい。「感じのいい女性らしさ」が出る気がします。時々はほかのブランドでも買ってみたりしますが、結局そのふたつのブランドに戻ってしまうのです。

ジュエリーも強いこだわりがあるわけではないのですが、シンプルなものが好みです。その時々に自分の中でのブームがあって、一度つけだすと毎日毎日ずっと。だから汎用性が高い「シンプルでなんにでも合う」ものを選んでしまう傾向にあります。昔からなぜかネックレスは登場せず、ピアスをアクセントにすることが多いように思います。時々思い立ったように「ネックレスにも挑戦してみよう。これ買おう!」と張り切ってはみるものの、いつの間にか手に取らなくなってしまうのです。

「自分は目立ちたくない」とはいえ、地味すぎるのも暗い印象になってしまい、それもいかがなものかと……。きちんとしつつ、はつらつとした明るいイメージは必要だから、ピアスはワンポイントのアクセントとして活用しています。どんなファッションにでも合う、シンプルで嫌味のないもの、プラチナやホワイトゴールドの「静かな輝き」が好きです。

夫からも誕生日などにピアスを贈られることが多いかもしれません。一昨年はフープタイプのもの、その前がソレストピアス。今年も似たようなものをいただきました。誕生日近くなると「何が欲しい?」と聞かれるのですが、「ピアス」と答えることが多いので、リクエストどおり、ピアスの贈り物が続いています。ちなみに夫の中では宝飾店の中でもひとりで「入りやすい」「入りづらい」があるようで、夫いわく「なぜか僕自身、緊張しないでひとりで入れる」ティファニーで買ってきてくれます。

プレゼントといえば、昨年の誕生日にMattからディオールのブックトートをもらいました。以前から使っていてとても便利だったので登場回数も多く、それだけに少しくたびれてきてしまって……。ちょうど良い機会だったので、新しいものをプレゼントしてもらいました。今もとても重宝しています。やはりマネジメント業はあれやこれやと荷物が多く、特に収録や撮影中にはMattの私物を預かって入れることも多々あります。そうなると、大容量、持ちやすい、出し入れしやすい、バッグそのものが自立する……そんな条件がすべてそろっているところがいいんですよね。

桑田家の場合、仕事、プライベート、もしかしたら周囲から見るとあまり公私の境目がなさそうに感じられるかもしれませんし、実際、仕事も家族単位で動くことが多々あります。慣れてくるとだんだんと気持ちも緩んでしまいそうなので、あえてTPOを意識して自分自身に問いかけています。裏方である私は、失礼のないように。その中で、周りやシチュエーションと歩調を合わせたおしゃれを……。基本的な考え方はどの業界でもどのコミュニティでも変わらないと思うのです。何かの参考になれば幸いです。

Maki’s キレイの源

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半年前のことになりますが、誕生日の話題が出てきたので振り返ってみました。私の誕生日とクリスマスが近く、併せてお祝いしてもらう年も。昨年は夫と長男が海外出張だったので、Mattがお祝いしてくれました。ディオールのブックトートは、大荷物&何かと出し入れが頻繁なマネジメント業の私にはとても便利。

夫からの誕生日プレゼントはティファニーのピアス。ファッションやシーンを選ばず、大きすぎず小さすぎず、絶妙なバランスが使いやすいのです。ダイヤ自体が美しく、控えめだけど輝きに存在感がある素敵なピアスで、これらも大のお気に入りです。

桑田真紀【全方位「推し活」力の磨き方 】そのほかの記事はこちら

『美的GRAND』2024夏号掲載
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ 構成/三井三奈子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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