睡眠不足は認知症の発症リスクも!50歳からの、ぐっすり眠れる快眠のコツ
入眠障害、中途覚醒、熟睡障害、早期覚醒…。昔はすぐ寝られたのに、中高年やシニア世代になると、上記のような睡眠の質の悪さに悩んでいるの方も多いのでは。睡眠不足は、アルツハイマー型認知症の発症リスクを高めるともいわれており、昨今無視できない問題です。この世代特有の不眠の原因を丁寧に説明した、精神科医の保坂隆さんによる、新たな「睡眠本」が5/15(水)に発売。生活習慣や考え方、食べ物、環境、心身のリラックス方法など、さまざまな角度から快眠のコツを紹介しています。
ためこんだ「睡眠負債」は認知症のリスクも
本来必要な睡眠時間に対する不足分がだんだんたまっていくのを「負債」と呼び、人体にじわじわと悪い影響をもたらします。その一つが「認知症」のリスクを高める可能性があるというものです。人間の睡眠中には「アミロイドβ」と呼ばれる「脳のごみ」のようなものが排出されるのですが、アルツハイマー病の原因物質といわれています。現代人はあまりにも生活サイクルが乱れていて、アミロイドβの蓄積が急速に進む傾向があるのです。
ただし、これという自覚症状がないだけに、睡眠負債を抱えないようにするのは、なかなか難しいといえます。まずは自分自身の睡眠スタイルと向き合って、きちんと自己判断をすることが大切です。
シニアが長時間眠れないのは当たり前
睡眠時間が短くなるのは人間の自然な生理反応です。「若い頃と同じように眠れないのは不健康だ」と、必要以上に気に病む必要はありません。
大事なのは、どのくらいの時間眠ったかという「長さ」ではなく、どれほど気持ちよく寝たかという「質」なのです。
快適な睡眠のカギを握るのは「体内時計」と「体温」
質の高い睡眠を得るうえで大きなカギを握るのは「体内時計」と「体温」です。
「最高体温と最低体温の差」が大きければ大きいほど、眠りの質は良くなります。ところが、高齢になると最高体温は低くなり、しかも夜間の体温があまり下がらなくなります。
しかも、シニアになると体温のリズムが変化します。一日の体温変化のサイクルが前にずれて、結果として夜寝るのも朝起きるのも早くなるわけです。
「体内時計」「体温」。この二つを上手にコントロール、あるいはケアすることで、良い眠りを得ることができると言っても過言ではありません。
などなど、本書ではさらに詳しく中高年・シニア特有の睡眠の悩みやリスクを丁寧に説明しています。さらに、快眠テクニックや、心の整え方、目覚めをよくする方法、快眠に導く食事法など、具体的なアイデアが満載!自分に合った眠りの習慣がきっと見つかるはずです。
【書籍紹介】
『50歳からのこれでグッスリ‼︎眠りの習慣』
著/保坂 隆
定価:1595円(税込)
発行:小学館
発売:2024年5月15日(水)
URL:https://www.shogakukan.co.jp/books/09311570
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。