長澤まさみさん「メイクで隠しすぎなくなった。今はシワや法令線も愛しい」美的GRAND 表紙インタビュー
長澤まさみ|清げにて、きよらなり。
メイクで隠しすぎなくなった。今は、シワや法令線も愛しい
亜麻仁油+しょうゆ+ジャコが鉄板。食事で肌を中からもケア
みずみずしく清らかな美肌のもち主で、SHISEIDOブランドアンバサダーである長澤まさみさんも、疲れや寝不足が続くと気になるのが肌のくすみ。予防や解消には「まずは食事」。食材の栄養素や効果的な食べ合わせを本で学び、実践しているという。
「まずは体の中から整えていきたくて。サプリメントに頼りすぎず、食事から必要な栄養素をとっていきたいと思っています。くすみにも効果的な鉄分は不足しがちなので、小松菜や大豆、サバ、海藻類などを意識して取り入れています。疲れたときはたんぱく質。食事のバランスを意識し始めると、薄く、乾燥しやすい肌も強くなった気がしますし、肌に触れたときも心地よく、皮脂も落ち着いてきました。食事はベジファーストでサラダから。最近、亜麻仁油としょうゆとジャコの組み合わせにハマっています。どんな野菜とも相性が良くておいしいんですよ! ごはんは玄米にし、焼き魚に納豆、おみそ汁など、旅館の和朝食みたいな食事が好きです。食事は朝を多く、夜は少なめ。そしてなるべく薄味に。そうすると翌日の体が楽なんです」
お菓子の代わりにフルーツやナッツ。でも我慢しすぎず、食べたくなったらポテトチップスも食べる。スタイルをキープする秘訣は、ジムでのトレーニングやピラティス、寝る前のストレッチに加え、「毎日体重計に乗ること」。
「海外ロケにも小さな体重計を持参しています。食べすぎも自覚できて節制しやすくて。質の良い睡眠のために夕食はなるべく20時までにとり、胃腸に負担をかけないようにしています。体や肌のベースから整えながら、SHISEIDO『アルティミューン』の美容液などでスキンケアをしています。朝晩のパックも習慣。パックの効果は本当に実感していて、ズボラな私でも続いています(笑)」
プライベートのメイクはリップの色で遊ぶ。「実は苦手」というアイメイクはクリームアイシャドウを単色使いで。ベースはファンデーションを薄く塗る程度。最近は、シミや色素沈着した部分をすべて隠すことはしなくなった。
「シミやシワもあるのが今の自分ですし、見えるくらいの方が私らしい気もして。ハリがあり、よどみのないクリアな肌だけが美しいとは限らないのかもしれないとも思うようになりました。私、自分のシワや法令線も好きなんですよ。年齢と共に肉が落ちてきたデコルテ周辺や、刻まれたシワも素敵に感じるし、人生観やライフスタイルが確立されている方は肌も美しく見えるのだと思うと、どう生きるかということが美容でも大事なのかもしれないと思うんです」
若い頃の肌に戻りたいわけではない。自然な表情が生むものこそ自分らしい美しさ。「重ねてきた日々を肌にも感じていたい」という長澤さんの言葉は、美しさの本質を教えてくれる。
PROFILE
ながさわ・まさみ/1987年静岡県生まれ。2000年に俳優デビュー。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『海街diary』『MOTHER マザー』など多くの作品で高く評価され、近年は映画『シン・仮面ライダー』『ロストケア』、ドラマ『コンフィデンスマンJP』シリーズなどに出演。2月に世界同時配信となったNetflix映画『パレード』も話題に。主演映画『スオミの話をしよう』が9月13日に公開予定。
シャツ¥50,600、ベスト¥126,500、パンツ¥63,800(ザ・ウォール ショールーム〈ハルノブムラタ〉) イヤーカフ¥24,200、ゴールドリング¥14,300、シルバーリング¥13,200(マリア ブラック 表参道店〈マリア ブラック〉)
『美的GRAND』2024春号掲載
撮影/長山一樹(S-14) ヘア&メイク/佐川理佳 スタイリスト/Shohei Kashima(W) 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。