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「年齢を重ねるって、どういうことですか?」。作家・LiLyさんが人生の先輩を訪ねて歩いた人気連載『生きるセンス』がリニューアルスタート。より楽しく、より自由に、より心地よく生きるべく、人生のヒントをさらに深掘りしていきます。初回のゲストは、MEGUMIさん。第2話は年齢を重ねると出てしまう“圧”についての熱いトーク!
第1話▶▶今、MEGUMIさんが思う「生きるセンス」とは?
第3話▶▶MEGUMIさんと語る、美しい野心の健やかな育て方
第4話▶▶MEGUMIさんと語る、幸福と美容の密なる関係について
第5話▶▶MEGUMIさんと語る「人生の先輩に聞きたいこと会議」
LiLyさん(以下、L) MEGちゃんは昔からの友人だからわかると思うけれど、私は人から誤解されやすいところがあって。社交的でにぎやかな場が好きなように思われるんだけど、ランダムに大勢の人に会うのが苦手で、基本的には家の中で過ごしていたい人。まぁ、とにかく出不精なわけ。
MEGUMIさん(以下、M) はいはい、よーく存じ上げております。
L だからこそ、たまに外出した日は、その刺激が楽しくて楽しくて。人に会うのが久しぶりだから、もう純粋に嬉しくて「どうしてた〜?元気〜?」ってめっちゃ社交的になる。
M ある意味の二拠点生活(笑)。
L 初対面の人はその状態が私のデフォルトだと思い込むから、そのノリを求めて女子会や展示会に誘ってくれるのだけど、根っからの出不精だから、その後は断ることになりがちで……。
M 確かにLiLyちゃんは見た目が華やかで、現場でのコミュニケーション能力も高いから、慣れない人は混乱するかもね。でもこのところ考えているのが「それでいいのでは」ということなの。「これが私のキャラクター」って大らかに自分を受け入れる。20、30代はそれが難しかったけど、考え方が少し柔軟になった40代は、自分をゆるめて認めることができるようになる、そんな年代なのではないかな。
L うん、そうだね。気づけば個性的な人ばかりだし、自分もそうでも許してねって(笑)。そしてそのキャラの濃さは、年齢を重ねればこそ、実はどんな人からも、自然と滲み出るものなのかもしれない。
M ただここでひとつ、気をつけなければいけないのがあるの。それこそが、年齢を重ねることで自然に出てしまう“圧”。以前、バラエティ番組に出たとき、ディレクターの方が楽屋に挨拶に来てくれたんだけど、その方の手がぶるぶると震えてたの! 私はただ座ってるだけなのに、だよ?
L その話大好き。めっちゃウケる(笑)。私もラップバトル番組の審査員をやっているけれど、私が通り過ぎるまで頭を上げてくれない若手ラッパーがいたりして、大奥か、極道か?(笑)
M 今は現場でも自分がいちばん年上なことも多くて。特にプロデュース業をやっていると、大勢の前でテキパキと指示を出さなければいけないこともあるのね。そんなときに姉御肌を演じてしまう自分もなんだか嫌。東京で野心をもって仕事をしていくためには、ある種の〝緊張感〟は必要だと思う。でもそれが“圧”になるのは本意ではないんだよね。
L 野心っていい言葉だね。とても素敵な姿勢。ビジネスパーソンとして野心を抱きながら、ひとりの女性として成熟した艶も醸し出したい。そのふたつはもちろん共存できるはずだけど、確かに“圧”が強いとそれが難しくなる気もする。
M 自分の“圧”を払拭したいんだけど、どうすればいいと思う?
L その答えはすでにそのお人柄の中にちゃんとあるのよ。MEGちゃんはいつも周囲の空気を読んで、絶妙なタイミングで笑いを提供してくれるでしょう? その笑いはウイットに富んでいて、緊張した場を和ませてくれる。その行為こそが、“圧”を消していると思うの。くすって笑うと人って緩むし、心がほぐれるじゃない?
M なるほど!それは無意識のうちにやっていることかもしれない。私の憧れは、フォトグラファーの蜷川実花さん。すごく柔らかな雰囲気をまとっているけれど、どこかマスキュリンな心意気もあって。あの感じを目ざしたいと思っているんだ。
L ニナミカのあの雰囲気は本当に素敵で私も大好き!稀有だし、唯一無二。“圧”の払拭の仕方は、大人の女性の課題かもしれないね。野心はしっかり抱いたまま、“圧”を出さず、上を目ざしていく方法、ぜひ先輩方に聞いていこう!
PROFILE
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