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2023.8.1

【保存版】今知りたい! 美的世代の女性ホルモン入門|生理に関するQ&Aも

スプーン1杯の量で女性の一生の肌、心、体を大きくつかさどるといわれる女性ホルモン。女性特有の病気、妊活、メンタルの不調など…将来のライフプランを立てる際に欠かせないのが女性ホルモンの知識です。その働きをお届けします!

知るだけで一生が変わる美的世代の女性ホルモン入門

わずかな分泌量の差で心と体に大きな影響が!

女性の健康に深く関わる女性ホルモン。とはいえ、女性らしさや肌への作用が印象に残り、自律神経や骨へといった健康の土台となる働きについては、充分に知られていないようです。「女性ホルモンの分泌量は一生でティースプーン1杯分。生理の周期や年齢によって分泌量の波があり、心と体にさまざまな影響を与えています。生理前のPMSや閉経後の骨密度低下も、分泌量の変化によるもの」と産婦人科医の竹元葉先生。まずは正しい知識をもちましょう!

女性の一生をコントロールする女性ホルモンってどんなもの?

しっかりおさらい!女性ホルモンの働きとは?

\妊娠と出産をつかさどるプロゲステロン/

  • 子宮内膜を柔らかくする
  • 水分を体にため込む
  • 体温を上げる
  • 乳腺の発達を促す
  • 食欲を増進させる
  • 気分を不安定にする …etc.

\美と健康をつかさどるエストロゲン/

  • 子宮内膜を厚くする
  • 女性らしい体を作る
  • 肌・髪をツヤツヤにする
  • コレステロールのバランスを整える
  • 自律神経を整える
  • 骨を強くする …etc.

Q.生理痛がひどいのですが、病気の可能性もある?

A.子宮筋腫や子宮内膜症などの可能性あり

20〜30代以降に生理痛がひどくなった場合には、子宮内膜症や子宮筋腫の可能性も。子宮内膜症は子宮内膜以外のところに内膜に似た組織ができる病気。子宮筋腫は子宮の筋肉の間にできる良性のしこりですが、できた位置や大きさによって生理痛や性交痛などを引き起こすことがあります。生理痛は治療で改善できますよ」(竹元先生)


子宮腺筋症は子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中に増殖、チョコレートのう胞は卵巣に増殖する病気。子宮筋腫は子宮体部の内側、外側、子宮筋層などにも発生。

Q.生理痛対策にピルを試したいけど不妊になるのでは? と心配です!

A.ピルと不妊は関係なし。生理痛には副作用が少ない超低用量ピルを使用

美的クラブのアンケートでは、生理の不調のためにピルを服用した経験がない人が60%以上。理由は「副作用が心配」という声が多数です。

「ピルはエストロゲンとプロゲステロンの合剤で、卵巣の働きを一時的に休ませることができます。不妊の原因となる子宮内膜症などの治療や発症予防にも使用され、ピルが不妊に直接つながることはありません。現在、婦人科で処方されるのは超低用量ピルで副作用も少なくなっています。今、妊娠を考えていないのであればピルを上手に活用しましょう」(竹元先生)

 

淀川キリスト教病院 産婦人科医長

柴田 綾子先生

sowaka women’s health clinic 院長

竹元 葉先生

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 母性内科診療部長

荒田 尚子先生

 

『美的』2023年5月号掲載
イラスト/本田佳代、きくちりえ 構成/青山貴子、 大瀧亜由美、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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