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2022.12.27

三浦透子さん「歌は声ひとつで力を渡せる」|ミニアルバム『点描』スペシャルインタビュー

演技だけではなく、歌の世界でも活躍する三浦透子さんに新アルバムに込めた思いを伺いました。

歌は声ひとつで力を渡すことができる。余白が広がるように歌っていきたい


恋愛に興味はなく、ひとりでも幸せなのに、周りは信じてくれない…。30歳女性の“普通”に窮屈さを感じる女性を描いた映画『そばかす』(公開中)は、三浦さん演じる蘇畑佳純(そばたかすみ)に共感する人が続出している。

「私も一般的な女性像に当てはめられることに違和感を覚えたり、人それぞれ考え方は違うというシンプルなことを伝える難しさを感じることがありました。今作は、“普通”に適応できなくてもいいのだと思わせてくれる力のある作品で、ぜひ演じたいと思いました」

物語の中で、自分を解放していく佳純の姿にすがすがしい気持ちになる。見る人の気持ちに寄り添うのが、三浦さんが歌う主題歌「風になれ」。透明感のある歌声が、疾走感ある楽曲に乗って、心を軽くしてくれるよう。

「佳純が、周りにわかる形に自らを当てはめる努力から解放されていく姿を演じる中で、私自身も勇気をもらえました。佳純と一緒にその先を想像できるような楽曲になった気がします。出演した映画の主題歌を役としてではなく三浦透子として歌うという感覚は想像がつかなかったのですが、ちゃんと自分の歌になったと思えているのは、作品のもつメッセージが、私の根底にある考えにリンクしていたからかもしれませんね」

歌手として評価も高い三浦さん、映画の主題歌を含むミニアルバムでは、作詞にも挑戦した。たゆたうような言葉と音が心地いい。

「声の表現が好きなんです。聴きながらいろんな思考が深まるように、余白が広がるように、歌詞や音自体がもつ魂みたいなものが、より純な形で届くように声を乗せていけたらいいなと思っています」

子役から俳優の道に進み、映画監督に勧められたことが歌手デビューのきっかけに。どちらも「目指したわけではなかった」ことが、実はコンプレックスだったという。

「今は、続けられていることには意味があると思えるようになりました。お芝居も歌も、作品を解釈して自分の体で表現していくことは同じ。自分自身が、予期せぬ出会いや新しい価値観に出合うことで更新されたり、深まっていくことを楽しみながら、前に進んでいけたらと思っています」

It’s my it!

優しいは美しい

純粋にそう思います。人に対してはもちろんですが、自分にも優しくしていけるといいですよね。

信じるものを増やさない

守れないとストレスになるのでルールを作りすぎず、知識を詰め込みすぎず、スキンケアも続けられる範囲のことをしています。

 

PROFILE

みうら・とうこ/1996年北海道生まれ。2002年にCMでデビュー。多くの作品で活躍し、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』ではヒロインを演じた。歌手としても活動し、映画『天気の子』の主題歌にも参加。’23年に映画『山女』『とべない風船』が公開予定。

Music『2ndミニアルバム『点描』三浦透子』


ドラマ主題歌になった楽曲をはじめ、初主演映画『そばかす』(公開中)主題歌の「風になれ」など全7曲を収録。透明感ある歌声が、自分と向き合う時間に優しく寄り添う。発売中。
¥2,200/ユニバーサルミュージック

 

『美的』2023年2月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/秋鹿裕子(W) スタイリスト/佐々木 翔 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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