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2022.6.18

麻生久美子さん「少しの自分時間で気が楽に。モヤモヤは季節のせいに」|『美的GRAND』表紙インタビュー

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少し鼻にかかった、耳に心地のいい声が聞こえてくると、うれしくなる。社会派からコメディまで、幅広い作品で、今やなくてはならない存在。自然体で、清楚で、チャーミングで。女優・麻生久美子さんがいつも美しい理由。

女優・麻生久美子に学ぶ
穏やかな心もちと、たおやかな生き方と

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「今年の夏は、久しぶりに、素足でサンダルを履きたい気分なんです」

いつもの涼やかな笑顔で、そう話してくれた。長年続けてきた冷え取り生活で夏も素足になることはなかったけれど、最近、そんな心境に変化が。

「足が『そろそろ出たいぞ!』と言っている気がしていて。時には体の声を聞いてあげなくちゃと思っています」

凜とした美しさは、ふとした所作に表れる

習慣や決め事に捕らわれすぎず、感じたことや肌感覚と大切に向き合う。そんな麻生さんがたたえるのは、まさに、凜とした美しさ。

「“凜としている”と言っていただけるとうれしいですね。せめて気持ちだけはそうありたいなと思います。凜とした美しさは、ふとした佇いに現れるような気がして、時々、買い物中に思い出したように背筋をしゃきっと伸ばしたり、立っているときや、座っているときの姿勢を意識するようになりました。私の場合は自分でスイッチを入れないと、ぼーっとしがちなだけなんですけどね!」

すっきりとしたスタイルは変わらないけれど、たるみや、肩が内側に入りやすいこと、背骨がキレイなS字を描くにはどうしたらいいのか……など、ボディラインには気になる部分も増えてきた。そこで、最近始めたのがジャイロトニック(R)。同時に、「無駄な動きをする」ことにもハマっているそう。

「ジャイロトニック(R)では体全体を動かすのですが、背骨を動かすとびっくりするくらい気持ちが良くて。思っていた以上に体を動かしていなかったのだと気づかされました。人は大人になるにつれて、だんだんと動きが小さくなるそうです。確かに、子供みたいに縁石に乗ってバランスをとるようなきを、大人はしませんよね!意識しないと動かさない部分は多くなっていくので、可動域が狭くならないよう、今、大きく動くようにしているんです。大股で歩いたり、手足を無駄に大きく動かしたり。それが気持ちいいし、楽しくて。子供みたいに無駄な動きをするの、おすすめです」

肌や体のケアも楽しみながら、ストイックになりすぎないのが麻生さん流。食事も食べたいものは我慢せず、食べすぎたら翌日はそばにするなど、プラマイゼロを意識。肌のため、集中して仕事するためにも睡眠時間を優先する。シミや肝かん斑ぱんが目立ってきたら、

「気になって気持ちが後ろ向きになるくらいなら」と、クリニックに駆け込む。できる範囲でセルフケアをしながら、無理な部分はプロに委ねる。

「先日、3回目の酵素ドリンクを用いた4日間のファスティングをしたんです。『中学時代の体に戻れる感覚!』と、夫に勧められて始めたのですが、初めは半信半疑で。でも3日目から肌がつるつるになり、体が軽いからか、歩くことがとても心地よくなって。原因不明だったアレルギーの症状もファスティング後、しばらくの間治まりました。時々体をリセットして、本来の自分を知ることも大事ですね」

麻生さんのすっきりとしたフェースラインを縁どるのが、10年近くキープしているロングヘア。「切るときは、ヘアドネーションをしようと思っています」と言うだけあって、豊かで艶やかな美髪になるよう、丁寧にケアしている。実は、伸ばしているのには理由がある。そのひとつが、髪を乾かす時間。仕事と子育てに日々追われる今、唯一、自分と向き合える時間だそう。

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少しの自分時間で気が楽に。モヤモヤは季節のせいに

「毎日時間との闘いで、子供に手がかかるうちは自分時間を諦めていましたが、せめて髪を乾かす時間くらいは自分にかける時間を作りたいと思って。今はドライヤーで乾かしている時間が癒し。短い間でも自分に集中できると気持ちが切り替わるんです。その時間だけは家族も私をそっとしておいてくれるので、動画を観たりしながら、充電しています」

ちょっとしたことに傷つき、落ち込むのはいくつになっても変わらない。むしろ、年齢を重ねる程、悩ましいことは増えていくけれど、少しでも自分時間がもてると気分転換できる。それでも考え込んでしまう日は、ドラマや漫画など、夢中になれるものを観る。

「没頭していると、気づくと気持ちが晴れているんです。それでもモヤモヤするときは“季節の変わり目のせい”にします!いつもなんとなく調子が上がらず、落ち込みがちな時期は、季節の変わり目という、自分ではどうしようもないことのせいにすると、私は気が楽になるみたいです」

毎日少しずつ、新しい私になっている。無理して変わろうとせず、自然体で、楽しく生きたい

30年近く、俳優として第一線で活躍し続け、今夏も映画、舞台、ドラマと、出演作が続く。非現実的でユニークな世界観でも、麻生さんが演じていると、不思議と自分事に感じられる。

公開中の映画『はい、泳げません』では、苦手な水を克服しようと泳ぎを特訓する中で過去の傷と向き合う哲学者(長谷川博己さん)の元妻を演じている。物語は、自分を変えることがテーマのひとつでもあるけれど、麻生さん自身は、自分を変えたいと思ったことはないという。

「日々の小さな変化は好きなんです。雨が降った後の空気のにおいなども含めて。でも、自分を無理に変えようと考えたことが実はないんですよ。実力が伴っていないことに悩んだ時期もありましたが、自分を変えたいとか、強みを見つけようとはあまり思わなかったんです。考えすぎなかったことが、仕事を続ける上では良かった気もします。今の私を見てお仕事のオファーをくださるのなら、そのままの自分で挑戦したいと思いますし、お芝居で求められるのは、どう表現するかなので、そのことと個性は別で考えてきたのかもしれません。どんなお仕事も、私が演じることで、自然と私らしくなるといいなと思っています」

無理をして自分を変える必要はないと思う根底には、ずっと大切にしている言葉がある。それは、「一日一生」という考え方。

「人は毎日生まれ変わっている、朝起きたら新しい自分、という考え方を聞いたとき、ハッとしたんですよね。毎日、少しずつ新しい自分になっている。そう思うと、無理して変わらなくてもいいと、より前を向けるようになって。年齢と共に自分を受け入れるということが得意になっています!これからも自分のペースで、期待に応えられるようお仕事を頑張りながら、日々の変化を楽しんでいきたいです」

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Profile
あそう・くみこ/1978年千葉県生まれ。’95年にデビュー。’98年の映画『カンゾー先生』でのヒロイン役で映画賞を多数受賞。ドラマ『時効警察』でのコミカルな役も話題となり、出演作は注目を集める。近年の主な作品に、ドラマ『MIU404』、映画『マスカレード・ナイト』『とんび』など。映画『有り、触れた、未来』が2023年春に公開予定。9歳と5歳の母でもある。
[出演情報] 映画『はい、泳げません』が公開中。舞台 日本総合悲劇協会Vol.7『ドライブインカリフォルニア』が、6月26日まで本多劇場(東京)、6月29日〜7月10日までサンケイホールプリーゼ(大阪)にて上演。

『美的GRAND』2022夏号 発売中

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『美的GRAND』2022 夏号掲載
撮影/竹内裕二(BALLPARK) ヘア&メイク/ナライユミ スタイリスト/井阪 恵(dynamic) 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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