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2022.1.14

俳優・安田 顕さん「人間皆、ひとりひとりが主人公」|映画『私はいったい、何と闘っているのか』スペシャルインタビュー

俳優だけでなく、タレントや声優としても活躍中の安田 顕さんにスペシャルインタビュー。映画『私はいったい、何と闘っているのか』を演じて、改めて気づいたものとは?

どんなに普通で平凡な人生と思えても、皆、映画になる程のドラマをもっています

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笑える程不器用で、カッコいいヒーローとは真逆。主演映画で安田さんは、職場でも家庭でも場の空気を乱さないよう常に気を配り、貧乏くじを引きやすい平凡な男・春男を演じる。その穏やかな微笑みの裏で、脳内で繰り広げられる見栄や虚勢、嫉妬、カラ元気などすさまじい感情の応酬は、まさに“戦場”さながら。

「僕は最初、春男みたいないい人ってある意味スーパーマンだと思っていたんです。でも監督から“いや、どこにでもありふれている普通の人だよ”って言われて、ああそうか、と。人間って生まれて死ぬまでには必ずドラマがあって、僕の父さんにも母さんにもあっただろうし、そういうことに改めて気づかされましたね。皆ひとりひとりが主人公で、それぞれの幸せがあるんだって」

共演の小池栄子さんとは、ドラマに続き、夫婦役は2度目。現場の雰囲気も良く、撮影もスムースに進んだという。

「僕が言うのはおこがましいけれど、小池さんとのお芝居はとてもしやすかったですね。台詞もキップがいいんですけど、ただ大声で喋しゃべるのではなく、役の感情を完全にわかった上でやっていらっしゃる。直前まで全然関係ない話で笑っていても本番でスッて泣けたりするんです。俳優としてすごく尊敬しています。現場は撤収が早かった(笑)。僕も小池さんもばーって台詞をしゃべって、僕が『のどが枯れた』って言ったらのど飴をくれて、『じゃまた明日ね!』って、ぴゅーって帰っていく感じでした(笑)」

春男のように、ちょっと困ったような穏やかな笑顔を見せる安田さん。自身と重ねても「基本、似ている」とのこと。

「脳内でぐるぐる考えちゃうところはそっくり。昨日もあのシーンだめだったなーと考えていたら楽屋にたどり着けなかったり、エレベーターで独り言を言っていたり、今もこうして話しながら、あーどうしようって考えてます(笑)」

目下の悩みは、映画の評判が良すぎて不安なこと!?

「ありがたいことですが、気軽に見てほしいからあんまりハードルが上がってほしくないんです。実際観てみたら、おすすめしてくれた話の方が面白かったっていうの、あったりするじゃないですか(笑)。だからこの記事もいい塩梅のところを上手に書いてくださいね、お願いします(笑)」

It’s my it!

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【Movie】『私はいったい、何と闘っているのか』

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地域密着型スーパー「ウメヤ」の万年主任・春男は一見平凡な男だが、脳内では常に妄想が炸裂し、喜怒哀楽の乱高下がすさまじい。そんな春男に出世話や娘の恋人出現など数々の試練が降りかかり…。
原作:つぶやきシロー 監督:李 闘士男 出演:安田 顕、小池栄子ほか 公開中
(C)2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

 

Profile
prp
やすだ・けん/1973年北海道生まれ。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。舞台、映画、ドラマ、CMなどジャンルレスに活躍。2022年の公開待機作は映画だけでも『リング・ワンダリング』『とんび』『ハザードランプ』など。硬軟自在な個性派俳優としてその地位を確立している。

 

『美的』2022年2月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/西岡達也(Leinwand) スタイリスト/村留利弘(Yolken) 取材・文/辻本幸路 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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