41歳。今の私が等身大で“美しくなれる靴”
むくみ、冷え、疲れ…etc.足のトラブルに誰よりもこだわるライター杉浦由佳子が、今お気に入りの靴とは? おしゃれと快適さ、さらにはキレイまで叶える究極の靴をついに見つけました!【杉浦由佳子「愛しのニッチ美容」vol.1】
美しい靴のカギは、異次元の“マシュマロソール”!
“美しくなれる”といっても、きらめくビジューがついているわけでも、美麗な曲線を描くピンヒール、というわけでもありません。それは色気もなにもない、無骨な真っ黒のスニーカー。ふとしたことで出会って、愛用して約2年。この子に頼り、助けられる日々。美的グランで連載をはじめてさせていただくあたり、いのいちばんに、これをオススメしたい!でもどう紹介すれば伝わるだろうかと考えたときに、ふと、これは「人を美しくしてくれる靴」だと思いました。いや、正確には「美しくいられる靴」といった方がいいのかもしれません。
もともと極度の冷え性で、足のむくみやすさ、疲れやすさは友人界隈でナンバーワンを自負していた私。それでも若い頃(30代半ばくらいまで)は、おしゃれ優先で、ビジュアル重視の靴ばかりはいていました。ただ出産を経てライフスタイルが変わったことや40代に突入したことで、我慢や無理がいよいよきかなくなり、ヒールはすべて処分。スニーカーやフラットシューズでできるおしゃれを試行錯誤しながら楽むように。そんなある日、仕事の撮影現場で“足友”が履いていたのがこれでした。
※足友=足の疲れや痛みを共有し、快適な足元ライフを送るのにかける熱量が同じ友達。推しへの熱を共有する“推し友”がいるように、私には“足友”がいます。
HOKAONEONE BONDAI 6(現行モデルは7)https://www.hoka.com/jp/bondi-7/1110519.html
…ホカワンワン? “ホカオネオネ”と読みます。
とにかく履き心地が異次元。オシャレ感度の高い人たちの間でアツイということで、その存在は知っていたけれど、実物を見るのも、身近で履いてる人を見るのもその時がお初。すぐさま食いつき、『それ気になっていたの! どう? 履かせて!』と質問責め。履き心地やサイズ感、洋服との合わせやすさを、愛用者にしっかり事前に取材できたことで、安心して即購入したのでした。
履き心地は、今までのどのスニーカーよりも、もちろんいい。ホカオネオネのシューズはマシュマロソールと言われていますが、まさにそれ。ふかふかを超えて、ぽよんぽよんでモッチモチ。これを履くたびに、靴の大切さを実感します。とっても履き心地が良いこと間違いない。でも、なぜこれが“美しくなれる靴”かというと…。これを履いていると、前向きになれて笑顔でいられるからです!
仕事がハードな日、思いがけずたくさん歩いた時、出先の冷房が思いの外キツくて、足が冷えた時、子供とエンドレスで公園で遊んだ日…etc.。下から疲労が這い上がってくるように、具合が悪くなるときってありませんか? 私は40代に突入して、足というか下半身の疲れや倦怠感の加速をひしひしと感じていました。足のだるさは、肩などの疲れとはまた別もので、まるで疲れに全身が乗っ取られたかのごとく機嫌も悪くなるし、笑顔も出ない、眉間は険しくなるし、顔色も悪くなる…。疲れに思考まで支配されて、見た目とかどう思われるとか、もはや関係ない。ただただ、一刻も早く座りたい、横になりたい、休みたい…。悲しいかなそれでは、どんなにおしゃれをしていてもキレイにメイクしていても、もはや美しいとは言えない状態。はっきりいってブスです。
人はある程度年齢を重ねると、顔の造作やスタイルの良し悪しより、ニコニコ機嫌よさそうにポジティブなオーラを発していることの方が間違いなく美しさの条件になる、と周りを見て常々思います。そういう意味で、このホカオネオネのスニーカーは、どんなに美しい靴より、履く人を“美しく見せてくれる靴”なのです!
これを履いた日は、足の疲れにエネルギーをもっていかれないので、自分のキャパシティをフルに使えるというか、むしろ30%くらいアップするイメージ。
疲れが溜まった夕方も仕事で的確なジャッジができる。作業を諦めずに粘れる。急な頼まれごとにも「はい!」と即答できる。ほかには…子供のありえないわがままにも少し寛容になれる(笑)。無敵だった20代に戻ったかのように、どこまでに歩ける!走れる!と思わせてくれる。まだまだ頑張れる!イケる! と自分に自信が持てる。
履き心地がいいスニーカーを探している方に、足の疲れに悩んでいる方に、全力でオススメしたいです。
ちなみに、ナイキやニューバランスでもいいのでは?と思われた方、違うんです! もちろん、履き心地がそれらよりいいのはもちろん、ブランドの立ち位置や存在感がホカオネオネは圧倒的に今の“イン”なのです。街を見るとおしゃれなメンズがよく履いているし、感度の高いセレクトショップにも必ずといっていいほど置かれています。“知る人ぞ知る人”、“わかってる人”が履くブランド。
ちょっとダサい?と思うぼってりした見た目はダッドスニーカー的な感覚で、コーディネートのハズシになり、履くだけで着こなしが今っぽくなります。垢抜けないダサさが魅力なので、デニムなどのカジュアルに合わせると、本当の“おダサに”。キレイめの黒パンツと合わせて辛口モードなテイストに寄せるのが個人的なおすすめです。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。