ポテチが10倍のカロリー?身の毛もよだつ米国のカロリー表示
カロリーが高くても砂糖をたくさん使っていても、それでも時々どうしても欲しくなってしまう、スナックやチョコレート。そんなときは、パッケージの裏面に書かれているカロリー表示を確認して、より低カロリーのものを購入する、なんて方も多いのではないでしょうか。
ところが同じことをアメリカでやろうとしたら、実はものすごい高カロリーのお菓子を買っていた。そんな落とし穴があるんです。そうならないために、今回はアメリカの食品栄養表示についてご紹介します。
■袋の表示カロリーはポテチ11枚分のカロリー
上の写真は、アメリカで売られている、あるポテトチップスの裏面にある栄養成分表示を写したものです。カロリーが160と書いてあるから、「なーんだ、アメリカのポテトチップスは低カロリーなのね」と思った方、早まってはいけません!
よく見てみると、表の上の方に“Serving Size 1 oz (28g/About 11 chips)”と書いてあります。これは“1オンス(28g、このポテトチップス11枚分)で160キロカロリー”ということなのです。1袋で160キロカロリーなわけではなく、このポテトチップスを22枚食べたら320キロカロリー、33枚なら480キロカロリーになるというわけです。
■1袋あたりのカロリーを知るには?
さらにその下に“Servings Per Container 10”と書かれているのは、この商品1袋あたりの栄養成分は“表の数字の10倍です“という意味。ご存じの通り、アメリカのポテトチップスは、1袋のサイズが日本のものよりもはるかに大きく、日本のポテトチップスなら1袋60~80g程度ですが、このポテトチップスは1袋約280gもあります。
つまり、160×10=1,600で、このポテトチップス1袋全部を食べたとしたら、なんと1,600キロカロリーにもなる、という事実がこの表には隠されているのです。
■アメリカと日本の栄養表示の違い
アメリカの栄養表示“Nutrition Facts”では、一つの商品全体の栄養成分ではなく一人分の分量に対する栄養成分の表示がされています。また、それぞれの成分が一日分の目安とされる摂取量に対して、どのくらい含まれているかパーセンテージで表されているのです。写真の表の真ん中あたりにあるパーセント表示が、これにあたります。
アメリカでお菓子のカロリーをチェックしたいという方は、まず“Serving Size”と書かれているところに注目すること。さらにその商品1袋または1個全部のカロリーを知りたいなら、表に書かれているカロリーの数字に、“Servings Per Container”と書かれている数字を掛け算すればいいということです。
アメリカでお菓子や食べものを選ぶときは、ぜひこの栄養表示に注目して、賢く買い物してくださいね。
初出:美レンジャー ライター:佐藤まきこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。