ヘアニュース
2011.8.29

【パリ便り】ヘッド・アーユルヴェーダで、頭のコリを取って髪ツヤツヤに!

カットやパーマ、カラーリングは、サロンの1階で。そして、ヘッドスパは地下で行われる。
クレーマーのサンジェルマン・デ・プレ店のオーナー、マリー夫妻。右の女性が、このヘッド・アーユルヴェーダを考案したマリレーヌ・マリー。

パリのサンジェルマン・デ・プレに出来たヘアサロン“クレーマー”で、頭のためのアーユルヴェーダを発見! フェイシャルやボディエステでホットストーンを使うのはお馴染みですが、このサロンではヘッドスパのために小石を温めて使うんです。ホットストーンを頭皮のマッサージに取り入れているサロンは、ヨーロッパではまだお目に掛かったことがなかったので、早速トライしてみました。

そもそも、クレーマーというサロンはヤニック・クレーマーがフランス北東部のストラスブールに創立したヘアサロン。そのクレーマーで、フォーメーション・アートディレクターを務めるマリレーヌ・マリーが自身で開発したナチュラルソワンは、クレーマーのボタニック・ビタミンクリームとケシの実を混ぜたスカルプゴマージュや、インドのナチュラルヘアプロダクツ“ダイナ”を使ったトリートメント。

まずはよくブラシングして血行をよくした地肌に、ケシの実とクレーマーのボタニック・ビタミンクリームをミックスしたものを刷毛で塗り、ゴマージュします。「なぜケシの実?」とマリレーヌに訊ねると、ケシの実から適度なオイルが出るし、粒のサイズを色々なもので試してみて最終的に辿り着いたのがケシの実だったのだそう。ボディはよく塩でゴマージュするけれど、髪に塩を使うと油分が抜けてパサパサになってしまうのでダメなのだとか。

その後、セサミオイルを配合したダイナのインディアン・アーユルヴェディック・ヘアオイルでトリートメントし、ホットストーンでマッサージするのですが、じんわりと伝わってくる石の温もりで血行が良くなりそう。それに、石を横にしてなめらかに滑らせてみたり、時には立てて頭のツボを軽く刺激してみたりと、それぞれの石のフォルムやサイズを生かしたマッサージ法がよくキクんです!

その後、セサミオイルを取り去るのですが、シャンプーの泡で洗い流す前に、パリ~インディア・ハーバルシャンプーというナッツパウダーを水で溶かしたもの(泡立たないシャンプー)を髪につけ、このパウダー成分にオイルを吸着させて取り除いてから、クレーマーの大豆エキスを配合したシャンプーをよく泡立てて洗い流すのがポイント。

「既に頭皮はセサミオイルでたっぷりと栄養を与えているので、トリートメントは毛先だけで十分」と、マリレーヌ。蒸しタオルを巻いて髪を包んだら、今度は顔もホットストーンでマッサージ。

最後に水ですすぎ、開いた毛穴を引き締めてからヘアドライしたら、髪本来の色の深みと艶が呼び戻されていて感動! コシもしっかりと出ています。健康な髪は、まずは頭皮のケアからとつくづく実感したヘッド・アーユルヴェーダ。ぜひ、トライしてみる価値アリです!

■Kraemer
19, Rue Bonaparte 75006 Paris
Tel : 01 76 53 98 60

www.luis-kraemer.com

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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