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2012.3.22

【新連載】渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(1) 自然化粧品の先駆けヴェレダ、 その揺るぎない信念に迫る

多数のナチュラルコスメが市場にあふれるようになった昨今、本当に自分に合った、自分に必要な、自分の考えに沿うものをチョイスするには、それぞれのブランドの理解が必須です。

そのために、各ブランドが、何に重点を置いて、どんな人により、どう創設されたか、ということを中心に、少しずつまとめていきたいと思っています。ナチュラルコスメに興味をお持ちの皆さんのお役に少しでも立てればうれしいです。

 

最初に取り上げるのは、ヴェレダ

ヴェレダ誕生は1921年(大正10年)。
そのきっかけは1900年代になって化学肥料が多用されはじめたことにあるそうです。ケミカルの弊害が環境や人体に及びつつあることをいち早く危惧し、自然療法やオーガニック農法の効用を唱えた、ルドルフ・シュタイナー博士が創始者です。

ルドルフ・シュタイナー博士
創業当時のポスター&医薬品

彼とイタ・ヴェーグマンという女性医師が中心となりシュタイナーの唱える人智学に基づいたクリニック(小児科、内科、産婦人科)が、スイスのアーレスハイムで開設されました。それとともに、近代医学を補完し合うものとして自然療法に基づく医薬品作りからヴェレダの歴史がスタート。そしてその後、ホリスティックな取り組みの中で、化粧品のニーズが持ち上がり、少しずつ化粧品の製造も始めるに至りましたが、現在も売り上げの40%が医薬品で占められているということは、他のナチュラルコスメブランドにはあまり見られない特徴かと思います。

そして、特筆すべきは、創設直後~ヴェレダ史上かなり初期に開発されながら、現在までなお販売されているものが数多くある点。つまりは、80~90年にもわたるロングセラーさえ存在するということ。

自然化粧品の流行り、ブームは、80年代以降に私が認知するだけでも何度かの波があるのですが、そのはるか昔から、さまざまな流行り廃れの流れの中で、消えずに、今なお、支持されつつ、コンセプトや商品が古さを全く感じさせない・・それどころか、自然に関して考えるための新たな気づきのヒントをくれる存在となっている・・これはヴェレダの素晴らしい面だと思います。

 

〜創設期、また初期に開発され今も残る名作をいくつか紹介します〜
ヘアウォーター1922年~
白樺 エリキシール 1924年~
アルニカ マッサージオイル 1926年~
アイリスとローズマリーのソープ 1927年~
歯磨き(ハーブ) 1933年~

(左から)ヘアウォーター、 白樺 エリキシール、 アルニカ マッサージオイル、 アイリスとローズマリーのソープ、 歯磨き(ハーブ)

【ヴェレダが大切にしている品質基準】とは、
◇自然原料を使い、合成保存料、着色料、香料、鉱物油は一切使用していない。
◇使用する植物は可能な限り、バイオダイナミック栽培、有機栽培、野生のもの。
◇自然の力や植物同士の相乗効果を最大限に引き出すために、独自の製法により、選別、加工、調合をしている。
◇医薬品製造と同レベルの品質検査・管理を行っている。
◇動物実験は一切しない、第三者にも委託しない。

 

ヴェレダが日本で販売され始めたのは、35年ほど前から。最初の扱いアイテムはソープだったそうです。

 

■渡辺佳子のブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』
http://www.cafeblo.com/beauty/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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