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2026.6.17

マキ・コニクソンさんと語る「子供に贈ることのできる最高のギフト」|作家LiLyの対談連載「生きるセンス Season.9」第2話

「年齢を重ねるって、どういうことですか?」作家・LiLyさんが人生の先輩を訪ねて歩いた人気連載『生きるセンス』がwebへとお引越し。より楽しく、より自由に、より心地よく生きるべく、人生のヒントをさらに深掘りしていきます。今回はゲストにマキ・コニクソンさんをお迎えします。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢とともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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第1話▶▶マキ・コニクソンさんと語る「知られざる下積み時代と女盛りの40代」

その強さこそが、すべてのポジティブの根源。――LiLy

LiLyさん(以下、L) 今日改めて話しながら初めて気づいたことだけど、14年前のマキさんは今の私…。年齢差があるから時期はズレているけれど、40代の私たちは同じような生き方を選んでる。でも、当時40代のマキさんがまた女を謳歌しはじめたとき、20代の私は第二子を産んだばかりで完全に母モード一色の人生の場所にいた。

マキさん(以下、M) そうだね、私にとって40代は大きな転換期だったから。

L うん、転換期。

M 愛する人と家族をつくって、大切にその世界を育んできたけれど、少しずつ「あらためて自分の人生を生きたい」と感じるようになったんだよね。結婚するといろんなことがあるけれど、恋人だった彼はパパとして、そして私はママとしての役割を全うすることが重要になる。家族という形を維持するために、このこと自体を否定するつもりはないけれど、私は「女としての自分」を失いたくなかった。その自分をきちんと取り戻すことが、私の人生に必要だと思ったの。

L 私も全く同じ理由から離婚を選んだから、今ならすごくよくわかる。ものすごい葛藤があったし、産後一時的にそうなったようにこのまま自分の中の女が完全に消えたままでいてくれさえすれば、結婚という形を守れたかもしれないのにってすごく悩んだの。でも、当時私はまだ30代前半で、一生セックスしない人生はやっぱり納得できなかった…。だからってわざわざ離婚する? ちょっと息抜きしながら結婚をやり過ごす人も多いよって言われたけど、自分の中の女をセメントで固めるか、きちんと籍を抜いて自分の中の女も生かすか、私にとっては二択しかなかった。マキさんもそうだよね? 旦那さんにプレゼンしたって話してくれたのも覚えてる。

M 自分で稼いで経済的に自立もしていたから、あとはタイミングを待つだけだったの。子供が高校生になるのを待って、夫に私の考えを伝えたんだ。

L 旦那さんはどんな反応だったの?

M 最初はいい反応ではなかったのだけど、少しずつ話し合いで進めていったの。うちは夫も私も両方とも気が強くて、このままでは家庭に主権者がふたりいるのと一緒。ぶつかり合うのはお互いにとってハッピーではないよね。ならばお互いに距離を置くほうがいい関係を築けるよね、って。最終的には「Happy Divorce」が成立!

L 私が驚いたのは、彼に幸せでいてもらうために、ぴったりな女性を紹介したというエピソード!

M だって彼は本当に素敵な人だから、別れてひとりでいるのはもったいないと思ったの。家庭を守ってくれるタイプの女性が合うと思っていたから、まさにぴったりの人を見つけて「“絶対”あなたに合う人だよ。将来、私に感謝する日が“絶対”来るから」って言い続けて。結局彼はその女性と一緒にいることを選んで、今に至っている。最近、「何か私に言うことない?」って聞いたら「Thank you!」って。

私は離婚してひとりになっても幸せでいられる自信があった――マキさん

L 当時の私は、その話をまるで小説を読むような気持ちで聞いていた。産後数年間って、不思議なくらいに別人格みたいなんだよね。でもたったの5年後には、全く同じ気持ちになっていたからビックリだよ。

M 出産直後の女の子によくそんな話をするもんだよね、私も(笑)。でもLiLyならわかると思ったのかもしれない。もしくはわからないとしても、この子になら話しておきたいと思ったのかも。うちは「Happy Divorce」だよ、相手が納得すればそれは可能なんだよって、私の人生論を語ったんだよね。

L うん。離婚が不幸ではなく幸せへの唯一の道である場合は絶対にある。もちろん、子供たちを傷つけたくない、不幸にしたくないというのは大前提。でも私は離婚してしばらくはずっと罪悪感があったんだけど、今子供たちが大人になってきて、きちんと彼らの言葉で自分たちは不幸じゃないって言ってくれたことで初めて罪悪感から解放された。

M あのとき私が人生論を語ったのも、こうやって再会してじっくり語り合えるのも、多分必然なんだと思う。偶然なんかじゃないんだよ。

L 人生って場面場面ではとても大変だけど、自分なりの誠実さをもって大切に生きれば報われることもあるし、こうして共感し合えることに泣けるほど救われる。赤ちゃんだった子供たちももうすぐ成人するんだから、本当に感慨深いな。

M 私と元夫はまだ一緒にビジネスをやっているし、今でもすごく仲がいいの。子供たちともすっごく仲がいいから、本当にあのとき決断してよかったと思う。

L そこはもう、マキさんの凄さだよ!!

M 私自身は、離婚してひとりになったとしても幸せでいられるという“絶対”の自信があったの。でも夫のことを考えたとき、彼には隣で支えてくれる人が必要だと思った。ならば私が相手を探そう。いや、探さなくちゃって思ったんだよね。

L 最近は女同士ってことで娘との本音トークがすごく楽しい。ママは何があっても大丈夫そうって言われてる(笑)

M さすが、娘はよくわかってるよね。そう言われたとき、LiLyはどう思ったの?

L 私は自分の母のことを心配しながら生きてきたところがあったから、安心感のある母親でいられているということが純粋にすごく嬉しかった。ママは自立してるし、生きるの上手だからこれからも大丈夫っしょ! って子供に思わせてあげられることって、実は子供への最高のギフトなんだよ。マキさんもそう!!

M うん、そうだね。私たちは“絶対”に大丈夫。

L その強さこそが、優しさだしドライさだし、すべてのポジティブの根源だと思ってる。その強さをキープするためにこれからも私はもっともっと頑張るし、もっともっと強くなろうって誓う。

M いいね、最高。だから私はLiLyのことが好き。今改めて確信したよ。

マキ・コニクソン
雑誌やテレビなどのロケーションコーディネーター、プロデューサーとしてハワイの魅力を伝え続けている。その飾らない人柄とホスピタリティ溢れる仕事ぶりから、モデルをはじめ、俳優、タレント、スポーツ選手など、多くの著名人から慕われている。
Instagram:@makikonikson
LiLy
作家。1981年生まれ。神奈川県出身。N.Y.、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。25歳でデビューして以来、女性心理と時代を鋭く描き出す作風に定評がある。著書多数。2023年ロマンスコスメブランド「Bedin」をローンチ。
Instagram:@lilylilylilycom

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢とともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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イラスト: ekore

文: 本庄真穂

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