もともとの肌の色が濃いと美白効果は出ないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、美白について。もともとの肌の色が濃いと、美白をしても効果が出ないって…ウソ? ホント? アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤卓士医師にお答えいただきます。
Q:もともとの肌の色が濃いと美白をしても効果が出ないってホント?
連日の猛暑。暑さだけでなく日差しも厳しく、1年の中で、美白に対する意識がもっとも高まる時期ですよね。そこで気になるのが、もとの肌の色と美白の関係について。もともとの肌の色が濃いと美白効果は出ないのでしょうか。さっそく、この疑問を佐藤医師にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ウソ
「もともとーーつまり、生まれつきの肌の色よりも白くすることは不可能です。しかし、大人になっても生まれたときの肌色のままということはありません。年齢を重ねていくなかで刺激に触れ、くすみやシミができたりしますよね。また、乾燥によっても肌表面がざらついて透明感を失っていきます。つまり、人の肌は、もともとの肌の色にあとからの要因が重なって、もとの状態よりも濃くなっているのです。これらの要因を減らし、生まれもった肌の色へ近づけていくことは十分可能です。紫外線を浴びず、摩擦などで擦れることもないパーツ、例えば太ももの内側やお尻の色を目標にするとよいですね」(佐藤医師・以下「」内同)
美白とは?
「美白とは、肌を白くするということではなく、くすみやシミ、ざらつきや濁りなど、きめの整った美しい肌の邪魔になるものを改善していくことだと思います。
例えば、紫外線を浴びてシミが増え、肌がくすんでしまっている場合。これはメラニンが増えている状態なので、クリニックではそのメラニンを減らす治療を行います。具体的には美白剤を肌に塗布し、シミの原因となるメラニン色素の産生を抑えながらシミの予防、さらにできてしまったシミを薄くしていきます。積極的な治療では、レーザーがおすすめ。美白剤とレーザーの併用もあるので、医師に相談してみてくださいね」
古い角質もくすみのもと!ピーリングでオフを
「くすみの原因には、ターンオーバーが遅くなることもあげられます。ターンオーバーが乱れると古い角質が溜まり、厚くなってざらつくことで、肌の色もくすんで見えてしまうのです。角質を落としながらリフレッシュする、ターンオーバーを正常化するためのケアとして、クリニックでのピーリング治療や、自宅で週1~2回ピーリング石鹸を使用するのもよいでしょう」
岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医
■アヴェニュークリニック
文/木土さや
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