紫外線やPM2.5、花粉…肌を脅かすポリューションにコスメで対抗! 「アンチポリューション」の新解釈
紫外線やPM2.5、花粉、酸化ストレス…etc.不安になることが多い今日この頃。だからこそ、今の時代、美容にも「自衛」の視点を忘れずに。本物の「清廉潔白肌」こそ、健康な肌と未来へつながるはず! 女医の高瀬聡子先生とビューティサイエンティストの岡部美代治さんにお話を伺いました。
今とこれからを生きる清廉潔白肌のための、「アンチポリューション」の新解釈
世界が激動した新型コロナウイルスの感染拡大を経て、美容業界で改めて注目されているアンチポリューション。そもそも美容におけるアンチポリューションとは?
「紫外線などの光、花粉やPM2・5などの大気汚染物質が肌に付着することによる炎症などから守るケアがアンチポリューション。そこに着目したコスメが、多数登場しています」(岡部さん)
「健康な肌でも大ポリューション気汚染物質にさらされ続けると、皮膚内部に活性酸素が過剰に発生し、細胞やDNAにダメージが」(高瀬先生)
ポリューションだけが炎症やエイジングの原因ではないが、と岡部さんは続けます。
「若々しさや肌力が陰り始める30代は、アンチポリューションという考えを意識することは大事ですね。ここで手を抜かずに、丁寧なクレンジングと保湿、万全のUVケアを心掛けることで、アンチポリューションにつながることはもちろん、20代のような美肌を維持できるはずです」(岡部さん)
また、特にアンチポリューションを意識すべきは敏感肌の人。
「敏感に傾いた肌はバリア機能が弱く、大気汚染物質によるダメージを受けやすく。意識的にバリア機能を強化するケアを行いましょう」(高瀬先生)
そして今、向き合っていきたいのは、単にポリューションから肌を守ることではないとも。
「ポリューションは地球環境の悪化に密接に関係しています。環境を大事にする意識から、肌と心のエイジングケアへ。そんな意識が今の時代のアンチポリューションなのかもしれません」(岡部さん)
地球環境の変化が肌を脅かすポリューションに!
紫外線
過去のフロンの使用によるオゾン層の破壊は現在も進行。オゾン層に吸収されなかった紫外線B波による影響は深刻で、日焼けや皮膚がん、白内障などが懸念される。
PM2.5
粒子径2.5μm以下と非常に小さく、排気ガスにより発生したケミカル物質を含む粒子。呼吸器や循環器系だけでなく、アレルゲンとして肌にも影響が。
花粉
地球温暖化や大気汚染などが影響しているという花粉症。目や鼻だけでなく、皮膚にも湿疹やかゆみなどのアレルギー反応を引き起こす。
酸化ストレス
大気汚染物質が肌に付着することで皮膚内で活性酸素が増加し、酸化ストレスに。肌のバリア機能が低下し、敏感などの状態に。
お伺いしたのは…
ビューティサイエンティスト 岡部美代治さん
コーセーの研究所を経てアルビオンで商品開発などに携わる。現在は豊富な知識を生かし、美容情報を発信中。
ウォブクリニック中目黒 総院長 高瀬聡子先生
専門は皮膚科と美容皮膚科。わかりやすいカウンセリングと、ひとりひとりに寄り添った丁寧な施術に定評が。
『美的』2020年10月号掲載
撮影/岩谷優一(vale.) ヘア&メイク/イワタユイナ スタイリスト/鳥山悦代(One 8 tokyo) モデル/中村里帆 構成/松村有希子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。