「ファンデの厚塗りは10歳老ける!」奇跡の66歳・天野佳代子だからこそ言える!【あなたの未来へ繋がる美容・予言の書 第3回】
奇跡の66歳 天野佳代子だからこそ言える!「今こうすると、未来でこうなる」。今月の予言は?
今月の予言|ファンデの厚塗りは10歳老ける
最も自覚しにくいファンデの濃さ・厚さ
以前、YouTubeチャンネルで「においケア」について語ったところ、けっこうな反響をいただきました。においは親しい間柄でも指摘しにくいものだから、「私って臭いかも」という自分を疑う心をもって、しっかりケアしましょうという内容です。
ポイントは“自分を疑え”ということにありましたが、におい以外で自分を疑うべき事案ってなんだろうと考えていくと、もうひとつ重大なものがあることに気づきます。それはファンデーションの濃さ。シャドウやリップの濃さはさすがに自覚できるから、他者がハッとする程の失敗にはならないと思いますが、肌の色と同化しやすいファンデーションの濃さを自己評価することは、なかなか難しいものです。
使い慣れた品であれば肌印象が劇的に変わるような塗り方はしないでしょうが、気をつけないといけないのは新作を手に入れたとき。それが初めて手にするカバー効果の高いタイプだとしたら、厚塗り事故が起こりやすくなります。もちろんカバータイプが悪いと言っているのではありません。今季はハイカバータイプが多く、むしろおすすめしたいものでもあります。
カバー力ファンデといえば、昔は厚みと色で肌を覆って粗をカバーするものが主流でした。隙のないマット肌が流行った時期(,80年代)はそれでも良かったのですが、やはり肌を密閉して出来上がる不透明な肌は年齢を上に見せるのに充分でした。当時の写真を見ると、みんな若々しさは皆無。
同じカバー力ファンデでも、現代のものは大違い。テクスチャーも柔らかく、肌に溶け込みながらするするとのびて、ピタッと密着。気になる部位をしっかりカバーしつつ、後は透明感のある仕上がりにしてくれます。カバー力と透明感の共存性。これぞファンデの進化を実感する瞬間です。
でも、この気持ちの良いのびの魔力に取りつかれて、ついつい重ね塗りをしてしまうと、さすがに厚塗り肌の出来上がりに。厚塗りが許されるのは、10代から20代前半の肌だけ。それ以降はプラス10歳の老け肌印象は必至、間違いなく職場でギョッとされます。
新しいカバー力ファンデーションを手に入れたら、“塗りすぎない”を心掛けるように。薄く塗っても美肌仕上げがかなうのが、今季ファンデーションの最大のトピックなのですから。
80年代、ハイカバーファンデーションが台頭
誰もが美肌だったけれど、誰もがオバ肌でもあった
予言者・天野からのオススメ製品
「素肌っぽいを作り込む」をテーマに、カバー力と透明感を両立。
RMK ラスティング ジェルクリーミィファンデーション 全9色 30g ¥6,050
濃密なコクとなめらかなテクスチャーで、端正な最高峰の艶肌へと導く。
SUQQU ザ ファンデーション 全24色 30g ¥14,300
人気の濃密美容液ファンデーションのクリーム版が誕生!冬虫夏草などのエキスに加え新たにシカを配合し、肌悩みをケアしつつカバー。
ボビイブラウン インテンシブ セラム クリーム ファンデーション 全5色 30ml ¥10,450(9月1日発売)
Profile
(c)青柳理都子
天野佳代子
美容ジャーナリスト。『美的』創刊当時からのエディターを経て現在は『美的GRAND』エディトリアルディレクター。年齢不詳な美肌がTV番組『マツコ会議』ほかで話題になり、初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』は大ヒット中。YouTubeチャンネル『天野佳代子の大人美容』では「年をとるのが怖くなくなる」ための美容法を紹介して大好評。毎週土曜及び第1・3水曜20時配信予定。
\好評配信中/
『美的』2023年10月号掲載
文・マンガ/天野佳代子 文・構成/加藤絢子(本誌)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。