大人の肌でも7週間で変化する！ ファンケルのAI無料肌解析を体験【美と健康♡両方磨くオトナ塾Vol.5】

何をするにしても、まず行なうべきは現状の把握。それでこそ効率よく効果的な対策が立てられるのだから。スキンケアなら？　そう、肌解析。大人の肌の変化（オブラートな表現をしがちだが老化とか機能低下とか）についてのデータは山ほどあるけれど、年齢で語れないほど個体差が大きいことも解っている。だから、自分はどうなのか？　個別の診断はするほうが絶対にいいのだ。そう心から思える体験をしてきた。

解析に必要なのは、専用テープで採取したての角層のみ

新型コロナの行動制限がなくなってきた春先に、ファンケルの新サービス体験のお誘いを受けた。直営店で行う肌の角層解析で、AIによってすぐに肌状態が詳細にわかる。しかも結果に対するカウンセリングをしてくれて、それなのに化粧品の購入はマストではないという。躊躇する要素がまったく見当たらず、二つ返事で直営店での体験予約をお願いした。

マスク生活の影響による肌トラブルや老化の加速が話題になっていた時期で、予約日までは約1か月。肌に良い日々を送って良い結果を得たいと姑息なことも考えていたけれど、現実は寝不足とストレスと胃薬の日々となり、「肌にどれほど悪影響が出たかの確認」が解析の目的になったのである。もちろん、スキンケアは“時短バージョン”で続けていたけれど。

この「AIパーソナル角層解析」を行なう準備はカンタン。専用の説明書に添付してあるテープで頬の角層採取を行うだけ。洗顔後にスキンケアはせず、肌が乾いた段階で角層テープを頬に貼り、説明書の指示通りに押さえて剥がし、再び台紙に貼り付けたら終了。私は取材のため事前に説明書を頂いたので測定前日に角層を採取。当日は台紙を忘れずに「ファンケル銀座スクエア」を訪ねた。

A5サイズ2つ折の説明書。内側に黒い角層テープがあり、直営店の一覧とweb予約のためのQRコードもついている。

持参した角層テープを右のスコープに当てて撮影すると、取り込まれた情報の解析データが画面に現れる。

角層テープを差し出せば、AIスコープが瞬時に肌底まで解析

この「AIパーソナル角層解析」は、現在の肌の状態はもちろん、未来の肌トラブルを予見してその人に合った「キレイへの近道」を提示するサービス。ファンケルが蓄積してきた膨大な肌データを学習したAIが角層細胞の状態から肌全体を解析する。この日担当してくれたのは広域トレーナーの姫野さん。角層テープをAIスコープの先端に貼り付けて撮影すると、瞬時にデータ解析される。角層のサイズや剥がれ方が映し出されて角層状態がわかるのは、他メーカーの肌診断でも経験があるが、驚かされたのは肌の奥の状態が7項目でグラフ化されること。採ったのは角層なのに、なぜ？
「肌の奥で生まれた表皮細胞はさまざまな肌ストレスと闘いながら角質となっていきます。ストレスの防御のために細胞内のタンパク質が変化し、その“履歴”が角層タンパク質として現れているのです」と姫野さん。肌表面の角質には4～5週間の記録が含まれているのだ。

カウンセリングの様子。角層のデータは肌が闘った履歴だと知る。

1回目の分析結果。赤い線の7角形が同年代の平均。「抗酸化力」「抗ストレス力」「バリア力」が平均以下。

7週間後の2回目の分析結果。「抗酸化力」「肌修復力」「メラニン調整力」が平均以下。

肌は環境によって揺らぐけれど、立ち直る力もちゃんとある！

1回めの分析は、寝不足続きとストレスと闘った肌。「その影響で抗酸化力と抗ストレス力、バリア力が低く出てますが、肌修復力が高いので食事やお手入れの成果が出ていますね」と姫野さん。平均以下の項目が複数あっても、良いところを見つけて生活アドバイスをしてくれる優しさが嬉しい。ちょうど睡眠がとれる時期になりつつあったので、この状態を良くして平均越えの項目を増やそう！とやる気になり、肌全体が入れ替わるであろう7週間後に再分析の予約をした。1回めの“履歴”を完全に追い出し、整った7角形をここで報告したい！という野望が芽生えたのだった。それは春の初め。自分がスギ花粉症であることをすっかり忘れていた。

それからの7週間は、珍しく肌にもアレルギー症状が出て皮膚科を受診し、記録的な高温の時期に強い日差しを浴びてしまてしまうなど、不安要素を抱えて過ごした。4月上旬の2度めの肌分析は、やはり“整った7角形”とは程遠い形が現れてしまった。「花粉アレルギーで肌修復力や抗酸化力が低下したようですね。メラニン調整力の低下は紫外線の影響でしょう。でも、洗顔やスキンケアで刺激を与えないようにしていたことでバリア力と抗ストレス力が維持されているようですね」と姫野さん。肌力を分析しつつ、肌トラブルの可能性の表示をもとに、今後必要なケアの提案をしていただいた。

肌の変化の仕方がわかり、必要なケアが明確になるのがいい

というわけで、良くなった肌状態を報告するという目論見は外れてしまったけれど、生活の状況や季節による環境変化で肌がどれほど揺らぐのかがよくわかった。スキンケアは、その日に合わせて微調整をすることで揺らぎは少なくできるし、肌の修復力のサポートにもなるから、老化は一直線で進むわけではない。それを確認できたことが大きな収穫だった。
昨年秋から始まったこの無料サービスは幅広い世代の方々に好評で、「自分に必要なケアが明確になる」「お手入れの意識が変わった」という声が多いそう。確かに大人こそ、長年続けているルーティンのケアよりも、その時々の状態に合わせたケアが肌の状態を良くしてくれそうだ。進歩したツールを用いた肌解析を利用しない手はない。大人の肌の、良くなる可能性はまだまだ引き出せるのだ。

■予約は各店舗でも可。問い合わせはファンケル美容相談室　フリーダイヤル　0120-35-2222
またはこちらをチェック。

美容・医療ジャーナリスト

海野由利子

宮城県出身。1981～89年文化出版局装苑編集部でファッションと美容を担当。美容の面白さに目覚め89年に独立。以降、雑誌を中心に美容企画の取材・執筆を行なう。美容医療に関しては黎明期の99年から体験と取材を継続。50歳時に詳しい検査で身体の弱点が多数見つかり「還暦で健康」を目指し、クリア。「大人の身体は変えられる」を実感中。日本抗加齢医学会会員。

ブログ https://ameblo.jp/uminoyuriko/

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