ロート製薬が誇る「ピュアビタミンC」とは?【加藤智一「40代以降のコスメは成分で選ぶ!」Vol.4】
いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分をご紹介します。 第4弾は、ロート製薬がオバジCシリーズで採用している「ピュアビタミンC」をピックアップ。しみ、しわをはじめ、肝斑様シミにさえアプローチするという最強成分を紹介します。
ビタミンC濃度の限界に挑戦。開発構想15年の末に開発した美容液!
加藤智一 ビタミンCコスメといえば、ロート製薬と言えるほど、国内では認知が広がりましたよね。そもそもロート製薬がビタミンCに着目した理由とは?
平和也さん 1990年代に遡るのですが、アメリカの皮膚科医であるオバジ先生との出会いがきっかけですオバジ先生は肌本来の機能を回復させる治療で、高濃度のビタミンCを使っていらして、私たちはそれを日本人の肌に応用できないかと考えたことから研究がスタートしました。
加藤 そして、2001年に5%と10%の濃度の美容液が誕生しました。
平 はい。構想から発売まで約3年を費やしましたが、これら濃度20%までは、さまざまな知見を活かした結果、たどり着けました。
加藤 確かに、濃度20%の次が25%でしたが、それまでの期間が……なんと15年も空いてますよね!
平 そうなのです……。濃度20%までピュアビタミンCはベタインという成分で溶けていたのですが、それ以上の濃度を溶かそうとすると、安定性に難がでて、結晶化してしまいまして……。結晶化せずに、安定的に溶け続けるための解決策を講じるまでに15年を費やしました。
加藤 それは大変な期間でしたね。15年の期間はピュアビタミンCを溶かすための”成分探し”をしていたのですか?
平 当初は溶かすための溶媒を探していたのですが、なかなかうまくいかず……。なので、途中から発想を変えて、溶かすのではなく、“結晶化させない”方法にシフトしました。つまり、いったんはベース剤に溶けるわけで、その状態を維持させる方法を考えたのです。
加藤 その結果、たどり着いた成分は?
平 実は、同じビタミンCの種類である3-O-エチルアスコルビン酸という誘導体が解決してくれました。さまざまな成分を検証した結果、このビタミンCエチルがピュアビタミンCを結晶化させないことが判明したのです。
加藤 ビタミンC同士をあわせることで、寄り集まるのを防ぐとは目からウロコですね! 同じ成分であれば凝集しそうなのに。
平 はい。弊社の処方チームは年代もさまざまで、かつ定期的に担当が変わります。たとえば、基礎研究や皮膚モデルを作っていた者が製剤開発を担当することもあります。そういった社内での交流が、解決の糸口を見出すきっかけになったのかもしれません。
加藤 そして、濃度25%が誕生したのが、2019年のこと。その後、2021年にはベース処方をイチから変えて、浸透スピードを大幅にアップさせましたね。
平 高濃度を突き詰めるだけではなく、いままで変えてなかったベース処方に手を加えてみようかと。“ベース”というだけあり、きかせるための土台になる部分を変えるので大変チャレンジングなことではありましたが、医療用医薬品の処方技術から着想を得て、プロパンジオールという成分を新たに採用することに。すると、ピュアビタミンCの浸透スピードが約3.7倍になり、皮膚中により早く拡散させることに成功しました。
加藤 高濃度のピュアビタミンCをより早く浸透させる、ということですね。この技術開発も時間がかかったのでは?
平 製剤検討は800を超えましたね……。ただ、この“きかせる技術”をとりいれたことで、まだ遺伝子発現レベルではありますが、肝斑様シミへのアプローチも期待できるようになりました。これは、美容液をご使用されたお客様の「肝斑にも」というお声がきっかけで、現在はさらなる研究を進めているところです。
加藤 ビタミンCは本当にさまざまな可能性を秘めた成分ですよね。私も個人的にはリポソーム型のビタミンCサプリを手放せないのですが、やはり皮膚はもちろん、身体にもビタミンCは欠かせませんからね。
平 ビタミンCは“若さへのカギ”とも考えられている働きが期待されています。最近の研究発表から、再生医療や難病治療への関与についても大きな注目を集めています。私たちもピュアビタミンCの高濃度・安定化の研究を続けていますが、確かにインナーケアでも大きな効果が認められるので、塗るだけではなく、サプリメントなど飲用型のビタミンCの開発にも取り組みたいと考えています。
加藤 高濃度ビタミンCの“内外美容”は、アンチエイジにとっても最強な組み合わせですね!
スゴイ成分、“ピュアビタミンC”を配合した、オバジ25セラム NEO
12mL ¥11,000
ピュアビタミンCにこだわり続け、開発構想15年の末に完成。乾燥小じわ、毛穴、キメ、ハリ、くすみのすべてにアプローチする美容液。シミができる肌特有のダメージ状態を徹底的に研究。しみの原因に根本アプローチする。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
4年間のベトナム赴任を含め、10年以上に渡って化粧品の処方開発に携わる。世界中のお客様に期待以上の実効感を感じてもらえるよう、ピュアビタミンCのほか、ヒアルロン酸を中心とした新規素材や製剤技術の開発にも情熱を注いでいる。