基本の「マスクメイク」・ベースとパーツ別【全10選】
「マスクメイク」はコスメ業界の中でも新しいトレンドとして昨年から話題に。今や常識のマスク顔にメイクをどう施すかは素人には悩みどころですよね。そこで今回は、ベース・アイメイク・チーク・リップのパーツ別に「マスクメイク」の基本をまとめてみました。また、黒マスク、白マスクでメイクのやり方が違うのでそちらも必見です。
基本の「マスクベースメイク」【3つ】
【1】パウダリーファンデの上からサラサラパウダーを重ねる
「ベースメイクは軽さとマスクにつきにくいことが命題になった2020年。肌に密着するパウダリーファンデーションを塗った上から、サラサラな透明パウダーをふわっと全体にかけておくとマスク移りしにくくなります。パウダーがけのテクは、実は、ほかのファンデにも応用できるから、覚えておくと◎」(岡田さん)
\How to/
- パウダリーファンデをハンドプレスして肌に密着させた上から、フェースパウダーをパフで軽く滑らせるようにつける。
【2】多機能ファンデーションを使う
ヘア&メイクアップ アーティスト
paku☆chanさん
ぱく☆ちゃん/顔だちや年齢を問わず、こなれ美人へ導く抜群のヘア&メイクセンスのもち主。女優やアーティストからの信頼も絶大!
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Point
・クッションファンデーションもメイク下地不要で使えるものが今は多く、多機能。・パフでフィットさせるように塗るため、厚塗りになりにくいのも推しの理由です。
・この2品を組み合わせれば、最小限のアイテム数でも大人に必要なきちんと感がある上、くずれ要因が多いマスク下でも落ちにくい肌作りが可能に!
「使用量も大事。潤いと透明感をキープするため、デイクリームはやや多めに。その分、クッションファンデーションは最小限に。部分的に塗り方を変えることも、美と長もちの秘訣です」(paku☆chanさん)
\How to/
【1】たっぷりのデイクリームをしっかり入れ込む
朝のスキンケアの仕上げにデイクリームをオン。適量よりも少し多めにとって顔全体へのばしたら、ハンドプレス(両手のひらで顔全体を包み込む)で浸透させる。
【2】少量のクッションファンデーションを両頬から塗り始める
部分的におき方を変え、質感をコントロール。艶を与えたい頬は内から外へパフをポンポンと優しくたたき込む。片頬を仕上げたら、ナチュラル仕上げのためにつけ足さず反対側を塗る。
Point
・つけすぎはくずれのもと。・パフのすみをクッションファンデーションの表面へ2〜3回おくようにとる。
・押すのはNG。
・その後、パフをふたつに折って軽くもみ、なじませてから開始。
【3】目元と鼻筋はパフを滑らせて艶感を控えめに
ファンデーションはつけ足さないで。目元と鼻筋は艶を抑えたい部分。パフの端を持って力を入れずに滑らせるのがコツ。終わったら額へ。2と同様にファンデーションをつけ足し、たたき込む。
【4】ファンデーションの指塗りで色ムラをカバー!
クッションファンデーションの表面を薬指の腹に軽くたたき込み、手の甲で均一になじませたら、下まぶたなど色ムラが気になる部分を優しくトントンとたたき込む。これで肌は完成。
【3】ベースメイクは2アイテムまで
「薄く重ねていても、各パーツのアイテム数が3個以上になるとメイクに厚みが出て、くずれやすくなります。ニューノーマル時代は2個まで。コスメの機能性が上がっているので、数は少なくても大人の悩みはカバーできます」(paku☆chanさん)
\How to/
- 朝のスキンケアの仕上げを、保湿&UVカット効果&メイク下地を兼ねたデイクリームにシフト!
- その後は、クッションファンデーションで肌全体と、部分的な色ムラを整える。
「マスクアイメイク」【2つ】
【1】黒マスクにはボルドーを
ヘア&メイクアップアーティスト
長井 かおりさん
女性誌をはじめ、広告、セミナーなどにも引っ張りだこの人気アーティスト。わかりやすく簡単で取り入れやすく、確実にかわいくなれるテクニックが支持を集める。著書も多数。
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Point
薄めのアイメイクでは、黒マスクに負けて、目力がダウン…ボルドー系のアイシャドウでより血色感を強めたアイメイクに、黒マスクをつけた状態。比較すると、ボルドー系のアイメイクをしたほうがくっきりとして、顔にメリハリや立体感が出て、黒マスクとのバランスがよく見えます。
「リップやチークがマスクで隠れるので、目元に血色感が不可欠であることは、マスクの色を問わず共通。ですが、黒いマスクのときは、肌色との対比で見ている部分の肌が明るく見えるので、アイメイクをよりくっきりさせ、ボルドー系の血色感を足すことがポイントに」(長井さん)
\How to/
- ボルドー系のマットなアイシャドウとパール感のあるピンクのアイシャドウを混ぜて取り、毛足の長い柔らかなアイシャドウブラシでまぶた全体にふんわりのせる。
- 眉下、目尻の先まで、アイホールよりも広範囲にのせる。
黒マスクメイクルール3つ
- 血色カラーは「レッド系」! コーラルより黒マスクに好相性
- アイシャドウをいつもより広範囲に塗って陰影をしっかりつける
- 黒マスクの日は思い切ってクールにまとめる
【2】白マスクにはトーンアップ下地を
Point
マスクの白との対比で、顔の上半分が暗くくすんで見えるいつも通りのベースメイクに、ブラウン系のアイメイク、コーラル系のチーク、リップカラーを使用した好感度の高いベーシックなメイクなのに、マスクをつけた途端なんだかイマイチに。
\How to/
- トーンアップ効果のある下地を顔全体に塗っておく。もしくは、ファンデーションを塗ったあと、ハイライトとしてをスポンジに取り、目の下、眉間、鼻筋に重ね塗りして、肌を明るく仕上げる。
- ブラウンのアイシャドウを柔らかいアイシャドウブラシに取り、アイホール全体に薄く塗る。
- 同じ範囲にコーラルオレンジのアイシャドウを重ね塗りする。
- 下まぶたのキワにピンクのアイシャドウを細くライン状にのせる。
- 赤みのあるブラウンのアイライナーで上まぶたのキワに沿ってラインを引く。
- マスクの横幅に合わせて目尻はすっとやや長めに引く。
白マスクメイクのルール3つ
- 顔の上半分をトーンアップ!
- 目元には血色カラーがマスト!
- キワは黒で締めず、横幅を長めに
「マスクチークメイク」【3つ】
【1】プレストパウダー前にチークをオン
ヘア&メイクアップ アーティスト
paku☆chanさん
ぱく☆ちゃん/顔だちや年齢を問わず、こなれ美人へ導く抜群のヘア&メイクセンスのもち主。女優やアーティストからの信頼も絶大!
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「ピンク系チークを今までよりもやや低め&内側へ入れます。ここは笑うと位置が上がる部分。ハッピーで引き締まった印象が高まります。その後にプレストパウダーを使うと、より色移りしにくい状態へ。マスクと肌が接触しやすい部分や蒸れてテカりしやすい部分へ狙い打ちを」(paku☆chanさん)
\How to/
【1】小鼻わきの上から逆3角形状にチークをのせる
チークはメイクの脇役。ニュアンス程度に薄く入れるのも、あか抜けのコツ。マスクと肌が当たるノーズフィットラインよりも下へ、逆3角形状に入れて。
【2】滑らせるのはNG。フェースパウダーは部分的に“おく”
パフ1/4の範囲へフェースパウダーを薄く均一になじませ、テカりやすい眉間周辺と、マスクと肌が接触する部分を中心にチークにも少し重なるようにオン。滑らせるのではなく、おくようにのせて。
【3】パフに残った量を小鼻わきとあごへのせ、テカり予防
小鼻のわきとあごは、蒸れテカり危険区域。パフの角を当ててぎゅっと押さえ、フェースパウダーを密着させる。粉っぽくなるので、つけ足さずに行うこと。
【2】ラベンダーカラーを斜めに入れる
ヘア&メイクアップアーティスト
岡田 知子さん
TRON所属。女優、アーティストのヘア&メイクを多数手がけ、顔までファッションの一部と捉えた、今どきのおしゃれメイクを得意。独自の明確な“抜け感”に理論にも定評あり。
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肌にのせると即、“ブルベ”印象になれるラベンダーのチーク。ハイライトやパウダーを重ねて境目をぼかすと自然に。
「斜めに入れて、1990年代風のかっこいい雰囲気に」(岡田さん)
\How to/
- 頬骨の高い所からこめかみに向かってチークを入れ、上方にハイライトを重ねる。
【3】ラベンダーチークをふわっと入れる
ヘア&メイクアップ アーティスト
paku☆chanさん
ぱく☆ちゃん/顔だちや年齢を問わず、こなれ美人へ導く抜群のヘア&メイクセンスのもち主。女優やアーティストからの信頼も絶大!
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「ふんわり広く入れ肌ごと透明感アップ」(paku☆chanさん)
\How to/
- 頬の中心に広めにふわっとチークを入れる。上からパウダーを重ねてなじませる。
「マスクリップメイク」【2つ】
【1】じか塗り→ティッシュオフの繰り返しで染め付け
「リモートかつマスク時代を反映してか、今年ランクインしたのは、つけ心地の良い、軽くて艶やかバーム系リップばかり。そんな淡い色づきのバーム系でも、唇に”染めづけ”することで色を唇に定着させ、マスクをしても落ちにくくすることができます」(paku☆chanさん)
\How to/
【1】ファンデーションを塗った後のスポンジで唇をポンポンとたたき、唇の色と凹凸を整える。
【2】塗りたいリップを唇全体にたっぷりとじか塗りする。やや強めの力でしっかりと色づけて。
【3】全体を押さえて色を唇に入れ込むようにしてティッシュオフ。2と3を3回繰り返す。
【2】セミ艶リップを2度塗り+リップコート
「“落ちないリップ=マットタイプ”のイメージが強いけれど、大人の唇には艶があった方が、ヘルシーに見えます。おすすめはセミツヤリップの2度塗り!」(paku☆chanさん)
密着2度塗りだけでもぐっと色移りしにくくなるけれど、より色もちを追求するならリップコートの重ね使いもあり。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
TRON所属。女優、アーティストのヘア&メイクを多数手がけ、顔までファッションの一部と捉えた、今どきのおしゃれメイクを得意。独自の明確な“抜け感”に理論にも定評あり。