元星組娘役・水乃ゆりさんのこだわりはキラキラ。「ベースを整えると煌めきが引き立ちます」【宝塚歌劇OGセルフメイク】

宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。前回に引き続き、元星組娘役の水乃ゆりさんが登場。研究し続けている「美しさ」の礎となるベースメイクとアイメイクについて、じっくり教えていただきました。
元宝塚娘役・水乃ゆりさんが語る“美の原点”と星組への思い「102期だったから頑張ることができた」コスメはとにかくキラキラ! ツヤや輝きは大事にしながらも優しげな印象のメイクを目指す
「昔も今も、美しくてかわいいものが大好き!」という元星組娘役の水乃ゆり(みずの・ゆり)さん。宝塚歌劇団を昨年12月に退団し新たな生活を始めていても、憧れてこだわり続けてきた「美」の研究はやむことはないようです。
水乃さんにとってメイクとは?、と改めてうかがうと、
「強い表現になってしましますが、『武器』かな。もちろんそのままでキレイにいることも大事にしていますがメイクはすごく力をくれますし、メイクの表現ひとつで相手への印象も変わるものだと思うので、自分を表現する武器として研究しています。
入団前からからツヤツヤでキラキラしたものが好きなので、メイクにもふんだんに取り入れています。ベースもアイシャドウもチークも、まずはラメやパールが入っているコスメをチェック。マスカラもラメ入りを使うこともあります。普段のメイクでも舞台メイクでも、こだわりはやっぱりキラキラです」
メイクのトレンドはSNSや美容好きの友人から情報を得ているそうで、友達がかわいいメイクをしていたら、「どんなコスメを使っているの?」とすかさず聞くようにしているのだとか。
「ありがたいことにコスメをいただく機会が多かったので、季節や気分によって選んでいました。
現役のときに普段のメイクについてお話することが多かったのは、二條 華(にじょう・はな、星組娘役)さんです。マツエクの束にするのを教えてくださったのも二條さん。とっても仲良くさせていただきました」
……と、いろいろうかがったところで、今回は「キラキラが大好き」という水乃さん流の、煌めきが目を引く爽やかメイクをご披露いただきました。カラーは控えめにして質感で魅せる、みずみずしさが素敵♡
この記事では、ベースと目元のメイクのあれこれを教えていただきます。水乃さんが実際にメイクする順番どおりに紹介していきます!
ベースメイクの愛用品はこちら!
1.ティルティル マスクフィットオールカバークッション 21N
「最近デビューしました! 以前は違うクッションファンデを使っていたのですが肌あれしたため、前にミントの下地をを使ったことのあったティルティルに。薄づきなのが気に入っています」
2.ザセム カバーパーフェクション チップコンシーラー 1.25
「年に3回くらいできるニキビのためのもの。しっかりカバーしてくれるから、赤みが気になるときの救世主です」
3.パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー クッション パウダー 050(限定品)
「パッケージがかわいくて、使うたびにテンションが上がります♡ ラベンダーのルースパウダーで、肌にのせると透明感がアップします。舞台でも使っていました」
4.チャコットコスメティクス コンプレクションクリエイター 002
「元花組トップスターの柚香 光(ゆずか・れい)さんがイメージモデルをされていて、実はひそかに気になっていたんです(笑)。試してみたらサラッと輝く思いどおりの質感だったので、すぐ買いました」
ベースメイクのポイントHow to
気になる赤みを抑えつつ、厚塗りにならないよう薄く薄く重ねる
「以前はリキッド+粉だったのですが、最近はクッションファンデがメイン。重ねても重くならないようなアイテムや色選びを大切にしています。
まず1をスポンジに取り、厚塗りにならないよう、トントンと丁寧にのばし広げます。2は基本的にニキビができたときにしか使いませんが、今日みたいな撮影がある日は気になるアラにちょっとのせてカバー。
その後、3をパフに取って顔全体に重ねてくすみを飛ばします。ベースメイクの最後に4をのせ、ほのかにキラッとさせます」
アイブロウの愛用品はこちら!
1.アディクション アイブロウブラシ 01
「斜めにカットされた筆先が、眉を描くのにぴったりです。1本で眉メイクが完成するほど、使い勝手がいいです」
2.フェリセラテノン ダブルアイシャドウブラシ ラウンド
「ふわふわとしっかりのダブルエンド。アイシャドウブラシですが、アイブロウに使っています」
3.サナ エクセル カラーエディットパウダーブロウ EP03
「アッシュっぽいふんわりしたカラーのアイブロウを探していて、ぴったりのを発見。舞台メイクでも活躍していました。ブラシだけ、以前使っていたケイトのものを入れています(笑)」
4.BCL ブロウラッシュEX ブロウコーティングR
「現役時代から愛用していて、今もずっと欠かせないもの。眉尻の色をしっかりキープしてくれます」
アイブロウ&シェーディングメイクのポイントHow to
実はアートメイクを入れているから楽ちん。色をのせる程度でOK
「昨年6月くらいにアートメイクを入れたら、アイブロウメイクが断然楽ちんに! ほぼ、色をのせるだけで完了します。
まず1で眉の毛流れを整えます。眉色を濃くしたくないから3の下3色を濃→淡の順で2の太い方に取って、眉全体に」
「笑うと眉尻が下がってしまうので、眉尻は2の細い方で上側に描き足します。最後、眉尻に4を重ねて色落ちを防止」
「シェーディングも3を使用。上の2色を混ぜ、眉頭の下の三角ゾーンと、鼻の先にV字にのせてぼかします」
アイメイクの愛用品はこちら!
1.フィリミィ アイメイクアップブラシセット ベースシャドウブラシ
「ブラシセットの中の1本で、太さと丸み加減がちょうどよくて好き。幅広なので、アイホール全体に色をのせやすいんです」
2.パルファン・クリスチャン・ディオール ディオール バックステージ アイ パレット 002
「ファンの方から1年前程にいただいたものです。甘すぎず洗練された大人っぽいピンク色で、いい色合いに発色してくれます。肌なじみが良さも気に入っています」
3.デイジーク シャドウパレット 25 ホリデースノーボール
「これは最近のヒット! お買い物に行ったとき、ラメ入りをまったく買う予定はなかったのに、見た瞬間に『かわいい!』とひとめボレで即決しました。買ってからずっと愛用しています。ギラギラ感がたまりません♡」
4.ローラメルシエ キャビア スティック アイカラー N ミニ S01 ROSEGOLD
「こちらもいただきものです。涙袋をぷっくり見せてくれて、手放せない一品。立体感がキレイに出るんですよ」
5.シピシピ グリッターイルミネーションライナー S 02
「大粒のラメが購入のきっかけです。やっぱりキラキラは正義なので(笑)」
6.ディーアップ シルキーリキッドアイライナーWP ナチュラルブラウン
「抜け感が出るようにブラウンをチョイス。下のぼかしラインもブラウンにして、統一感を出しています」
7.デジャヴュ ラッシュノックアウト エクストラボリューム モカブラウン
「のびが最高。ダマになりにくく、つけやすいです」
アイメイクのポイントHow to
キラキラさせながらも抜け感は意識。色のトーンをそろえるのが鍵
「2の左下の2色を1に取り、アイホール全体にふんわりとのせます。同じ色を下まぶたの涙袋から少しはみ出るくらい、薄く置いて。
その後、3の2段目の横3色を指でブレンドして上まぶたに重ねます。まず真ん中に置いてから左右に広げる感じ」
「3の右下2色を、目尻下のくぼみにのせて影に。下まぶたの目尻からその影までは4を入れ、上に5を重ねます。
アイラインは、6で上まぶたの黒目の外から目尻に向けてナチュラルに。下まぶたの影より少し長めにのばしています。
7のマスカラは下まつげだけ。横→縦→横に動かし、隙なくつけます。上まつげはエクステをしているのでやりすぎない程度に」
キラキラ感を主役にしながらも、品の良い麗しさも大切にしている印象の水乃さんメイク。次回はチークとハイライト、リップについて深掘りします。お楽しみに!
水乃ゆり
みずの・ゆり10月7日生まれ、東京都出身。2016年に102期娘役として宝塚歌劇団に入団、星組公演『こうもり…こうもり博士の愉快な復讐劇…』『THE ENYERTAINER!』で初舞台を踏んだのち、星組へ。2019年『霧深きエルベのほとり』で新人公演ヒロインを演じる。2024年『記憶にございません』-トップ・シークレット- 『Tiara Azul -Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)』にて退団。
▶︎Instagram:@yuri.m_lilly
ブラウス¥28,600(TOMORROWLAND<MACPHEE>) 0120-983-511
スカート¥49,500(DES PRÉS) 0120-983-533
ネックレス¥106,700・リング¥726,000(マリハ) 03-6459-2572
バングル¥26,400(ete) 0120-10-6616
中に着たキャミソール/スタイリスト私物
撮影/岡本 俊 ヘア&メイク/加藤志穂(PEACE MONKEY) スタイリスト/伊藤舞子 構成・文/淡路裕子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。