小雪さん「美容は常に健康と隣り合わせだと実感しています」スペシャルインタビュー|美的GRAND
肌も体も、気持ちも、“滞らせない”。誰の基準でもない、自分軸で生きること。それができるから、40代から自由になれた。
小雪
美が巡る、幸せの尺度。
なんとなくの不調を自覚し巡りを良くすることで、肌の調子も自然と整うようになりました
モノトーンのセットアップに映える、透明感ある肌とぬれ羽色の髪。豊かな髪を維持する秘訣は、「水やり」と言う。
「頭皮に水分をもみ込んで少しおき、シャンプーを泡立てた状態でさらに数分おいて流すと、頭皮が柔らかくなり、髪にツヤが出てきました。土に水をやると植物が喜ぶことと同じかもしれませんね」
普段のメイクは、べースメイクをせず、アイラインを軽く引き、顔色が良くないときにリップグロスを塗る程度。スキンケアも年々シンプルになっている。肌に塗り重ねるケアや、気になる部分をカバーすることよりも意識しているのは、「巡りを良くする」こと。
「肩こりやセルライトも体の中の滞りが原因であり、血流など巡りが良くなれば改善されますよね。そうすると、自然と肌の調子も整い、体調の変化にも気づきやすくなって。美容は常に健康と隣り合わせであることを実感しています」
自然の中の暮らしで体の声がより聞こえるように
毎朝粥を炊き、朝食前に二口食べるのは、胃腸を温めて代謝を上げるため。シャワー中は経絡にカッサを滑らせる。疲れを感じたら足浴をする。大切なことは、「滞りすぎる前にケアすること」。そのために、小さな違和感もスルーしない。
「肌も体も急に悪くなるのではなく、なんとなく感じる違和感の積み重ねが不調につながります。いつもと違うなと感じたら、必ず原因を考えるんです。肌あれも冷えも、原因は意外と生活習慣の中にあることがわかると対処法が見えてきますから。40代は30代よりも不調を感じる周期が早くなりましたし、50代はきっともっと早くなると思うと、違和感を見過ごさずにケアしていきたいですね」
自然豊かな北の地に移住して3年。都会の生活では、人混みを避けながらの買い物など、「何気ない日常にも疲れていた気がする」と言う。
「今は光や風を感じながら生活する毎日。朝はヒバリの声で目覚め、野菜を育てたり、パンを焼いたり。バッタとダンゴムシは触れるようになりました(笑)。楽しむべクトルが変わると見えてくるものが変わり、自分の体の声もより聞こえるようになってきた気がします」
Profile
こゆき/1976年神奈川県生まれ。’98年に女優デビュー。2003年のハリウッド映画『ラスト サムライ』のヒロイン役で注目を集め、以降、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなど話題作に多数出演。近年は、ドラマ『きょうの猫村さん』、Netflix『全裸監督』での演技も話題に。3児の母。
『美的GRAND』2021秋号 好評発売中
『美的GRAND』2021 秋号掲載
撮影/中村和孝 ヘア/hiro TSUKUI(Perle) メイク/小田切ヒロ(LA DONNA) スタイリスト/押田比呂美 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。